書く日記「元気なマドレーヌ」
江國香織さんの新刊「川のある街」を読み終わった。
彼女の作品は彼女の年齢とともに登場人物の年齢層も上がっている(すべてがそうでないとしても)。
50代でも80代でも、みずみずしさがあって、みんなそれぞれ人間で、魅力を持っている。そんなの当たり前だし、日頃からいろんな大人(わたしより歳上のひと)に関わって実感もしているのだけど、江國さんの小説を読んで、改めてじわ〜と思う。
江國さんがとっても素敵な人なんだろうな。というか江國さんが素敵な世界を持っているんだろうな。
会ったこともお話ししたこともないけど、面白いひと、周りを惹きつける人なんだろう。
一度でいいので直接会ってみたい。
江國さんの本を出版順に見ていたら、絵本のマドレーヌの翻訳もしていた。驚いた。
わたしが小さい頃大好きだった絵本。今でも好き。
寄宿舎に住む12人の女の子と先生のお話し。12人のうちの1人、元気で勇敢でやんちゃで賢いマドレーヌ。
わたしが読んでいた当時には見たことなかった新しいものもいくつか出版されていて、でも絵のタッチが少し変わっていて不思議に思っていたら、作者が亡くなったあと、お孫さんが引き継いで描いているらしい。江國さんは孫の代から翻訳を担当している。
江國さんとマドレーヌが繋がるとは。
お孫さん以降のマドレーヌも読んでみよう。タイトルのフォントが気に入らないけど読んでみよう(太すぎるし、まるっこすぎる)。