年に一度、大学の授業で学生に伝えたいこと
昨日は年に一度、母校の立教大学心理学部の学生さんの前で授業をする日でした。「キャリアと心理学」というテーマなのですが、私は、キャリアは経歴ではなくて、「生き方」として捉えてお話しました。
私は小さい頃、まわりに気を使い過ぎたり、空気が読めなかったりして浮いていました。それはそれは楽しくなく毎日。13歳の時に父がフィリピンに単身赴任したのを機に、考え方が大きく変わって、人生に色がつき始めました。
父がよく語ってくれた話。
「マニラにいる日本人神父さんが車に乗っていると、物乞いの子供が来たから車に乗せ、ポケットに入っているコインを4枚あげました。次の交差点で、また物乞いの子供が来たから車に乗せたのですが、もうコインはありません。すると、最初の物乞いの子供が、ポケットから二枚取り出して、その子供に渡したのです。それをみて、この国は心は決して貧しくないと思ったといいます」
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