宇宙の香りはラズベリー
#読書の秋2020 #宇宙に行くことは地球を知ること #宇宙に行くのは地球を知ること
部屋で流しっぱなしのラジオ。だいたい会話は聴いてないけど、耳にとまった言葉。
「宇宙はラズベリーみたいな甘酸っぱい香りがする」
誰と誰が会話してたかも覚えてないけど、気になって調べてみたら、そんな証言の記事がチラホラ出てきた。
2020年10月は、もしかしたらラジオで宇宙の話題が多かったのかもしれない。
JAXAが宇宙飛行士の募集を発表したのは、2020年の10月23日だった。私はそのニュースからたどって、野口宇宙飛行士が、3度目の宇宙の出発が間近であることを知った。
私が宇宙にいる夢をみたのは、2020年の10月13日の午前中だった。目覚ましにラジオをつかっているので、覚えてなくても、もしかしたらラジオで宇宙の話題が出てたのかもしれない。
少し夢を再現してみる。
夢の中で、私は突然宇宙空間の中にいた。目の前には、割れて落ちた潜水艦のもののような分厚い丸窓だけが浮いていて、それを大切な人と正座して覗き込んで小さくなる地球をみていた。私は夢見心地でおそるおそるその人に話しかけた。
私「まさか宇宙旅行が当たる日がくるなんて」
相手「めずらしくないよ。君も昔、宇宙旅行の仕事してたじゃない」
(私は、実際は宇宙旅行ではなく過去に映像の企画してたクライアントを思いだす。なぜか走馬灯のように、遠い日に一緒に宇宙開発してた記憶が蘇る)
私「そっか!そういえば。(宇宙旅行が一般に届く時代になったのかぁと感慨にふける。小さくなる地球をみながら宇宙空間にいる実感がわき、急に不安になって)でも、死ぬかと思うとこわかったな」
相手「そう?わるいけど、君より重い命を知ってるよ(地球をみつめている)」
私「(地球で歴史的な仕事をしてる人を想像して)そうだね。確かに。(この人と宇宙旅行に出る決断をできたうれしさがこみあげて安心する。窓の奥を通りすぎてゆく無数に煌めく星に吸いこまれるようにみとれる。みとれていくうちに不安がなくなっていく)」
(宇宙をみつめるうちに、ショッキングピンクの惑星のような球体が地球のそばでクルクルまわってることに気がつく。私は人工的な衛生なのか惑星なのか周遊するものなのか区別がつかず物知りな相手にきいてみる)
私「ねえ、あれはいつもあそこにあるの?」
遠くにあるそれを指差した瞬間、相手の答えを聞く前に、遠ざかってるとおもっていたそれが、急に巨大にみえるほど真横にあった。横切った瞬間、ズンと速度があがる感覚を感じて後ろから雲に突っ込む。雲の白さが眩しかったことと、ヒヤッとする加速の感覚に思わず目をつぶる。雲をぬけたかな?とおそるおそる目をあけると、生まれ故郷の盆地の稲刈りしたばかりの田んぼにひとりで横たわっていて、山並みのシルエットと夕焼けに黄金輝く鱗雲と稲が眩しく目に飛び込んできた。綺麗だなあ、テレポーテーションしたのかなあと夢見心地で考えてるうちに、同じ体勢で自分の部屋のベッドの上で目が醒めた。ぼんやりとした眠気の中で、記憶を探る。(ああ、あのクライアントとやってた仕事は別に宇宙じゃなかったなあ。昔騒いでた宇宙旅行ってどうなったのかなあ。明日アストロロジースクールの初日だから、こんな夢みたのかなあ。夢の中のあの人と添い遂げたあとにみる走馬灯を先にみたのかなあ。死ぬときにまた思い出す夢なのかなあ。宇宙旅行にいける日がきたら行きたいと思ってたけど、死ぬリスクもあるんだなあ。宇宙で星をみるなんて想像もしたことなかったのに、あんなに綺麗な光景を夢ででもみれたなんてついてるなあ。でも死の恐怖を一瞬でも感じたことが気になる。。あれ?もしかしてUFOの乗った不思議体験ってやつなんじゃ。。。)みた夢を回想しながら、自分の深層心理も探りつつ、夢日記をつけて、夢に出てきた相手に電話して報告する。一緒に宇宙旅行する夢みて綺麗だったけど、そんな夢みなかった?ってきくと、みてないけどよかったねえ、とのんびり返されて、私の命軽いって言ってたけど、そう思ってる?と聞いたら、知らないよ、と返されて現実の話をされる。ひっかかりつつ、その時の夢占い・夢診断の結論としては、とにかく私のなかで〈星の配置を読めるようになりたい〉という気持ちが高まっていて、翌日の初回の授業がとても大切なものになる、と、夢の枝葉は深読みせずに直近の予定にあわせてシンプルに落ち着かせた。