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先生の休み事情をリアルに語る

「先生って休みあるの?」と聞かれます。(ホントに聞かれるんです…)

確かに忙しいイメージがありますが、有給休暇はきちんと存在しています。法律でも年間5日間の取得が義務付けられていますし、学校現場でも休みを取ることは可能です。しかし、「気軽に休めるか?」と聞かれると、少し違う現実があるんですよね。

休みを取れるタイミングは?

先生が休みを取るタイミングで多いのは、長期休暇中です。生徒が学校に来ない期間であれば、比較的スムーズに休むことができます。あらかじめスケジュールを調整し、この日は休もうと計画的に動けば、休暇を取ることは可能です。

しかし、小学校の先生は学級担任を持つことが多く、休みづらい傾向があります。一方で、中学校や高校の先生は、教科ごとの担当なので、スケジュールを組んで休むことができます。授業の代行や、生徒に課題を出すことで対応することも可能です。そんな感じで休むこともあります(出張に行くときはこんな感じで調整して行ってます)

先生が休みにくい理由

それでも、先生は「休みにくい」職業だと言われます。その背景には、以下のような要因が考えられます。

  1. 部活動の指導
    部活動があると、顧問の先生がいないと活動が難しくなるケースがあります。

  2. 授業の代行が難しい
    企業であればチームで仕事を分担できますが、学校では先生が一人で授業を受け持つことがほとんど。そのため、代わりの先生を見つけるのが難しいのです。

  3. 生徒や保護者の理解
    「先生が休むと授業はどうなるの?」という意識が根強くあり、休むことに対して遠慮しがちです。

休める環境をつくるために

「休んではいけない」わけではありません。むしろ、休むことも大事です。無理を続けると、パフォーマンスが落ち、体調を崩してしまいます。

そのためには、休める環境を整えることが大切です。

  • 業務の属人化を防ぐ
    先生が一人で抱え込まないよう、業務を共有する仕組みが必要です。

  • 休んだときの対応策を考える
    代行の仕組みや、生徒に自習を促す体制を整えれば、先生も安心して休めます。

  • 休むことが当たり前の文化をつくる
    「先生が休む=ずるい」という意識をなくし、休んでも問題がない環境を整えることが重要です。

先生も休んでいい

実は僕も、去年アキレス腱を切って1週間入院しました。その間、出張や課題の準備をしながら、可能な範囲で仕事をしていました。もちろん休むことは必要でしたが、「休んだら迷惑をかける」というプレッシャーはありました。

でも、企業でも学校でも、「休むことは権利」です。先生が無理をせず、安心して休める環境をつくることが、生徒や保護者にとっても良い影響を与えるのではないでしょうか。

最後に

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