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村尾勝秀は貝原秀輝の部下

古賀養護学校の教師時代以来、不特定多数の若者から金品を巻き上げた村尾元公務員。
ベテラン公務員の収入とトラック運転の秘密副業の臨時収入があった。

にも関わらず、高校生の祖母から合計10万円以上の金品を巻き上げた。
それも学校の中で取っていた。
これは地方公務員の重大な規定違反に当たる行いだった。

これが在職中に発覚した場合、懲戒免職は避けられない。
村尾には、それだけ「高収入」にこだわっていた。
重大な規定違反をしたぐらいだから。


給料激減転職の謎

2010年7月、そんな村尾は公務員を突然辞職。
立花高校の教師に転職する。
そこで、村尾が立花高校の卒業生、信繁に語った言葉がある。

「立花の校長何度も頼まれて、仕方なく転職した。
給料が古賀養護の半分以下になった。納得はできない。」

明らかに立花高校の給料に不満がある様子・口調で語っていた。


納得した人は、わざわざ半分以下になったとは公言しない。
しかし村尾は高収入にこだわる人。これは相矛盾する説明である。
そもそも、自らの職業規定に違反してまで、高齢者から金品を巻き上げるほどの人が、他校の校長の頼みくらいで行くわけがない。

給料が半分以下に減るわけだからね。

村尾は一体何故、転職したのか。


転職時期の謎

立花高校の前理事長、貝原秀輝は学校資金横領、特別背任、嫌がらせを働いた挙句、追放された。
その貝原が理事長を辞職した日付は、2010年6月28日だった。

村尾はこの直後に立花高校に転職した。

どうして貝原秀輝が「辞めた」直後なのか?


秘密を特定できた謎

2010年9月5日、データマックスより、貝原秀輝の乗っ取り稼業を告発する記事が出た。
題名は「無節操なリーダーが教育機関のトップ(上)(下)」。

この記事には、熊本県球磨郡五木村のとある山林所有者が登場する。
その所有者が自らの山林97haを担保に、農林中金熊本支店から、約9000万円を借りていた。
木材価格の急落で、農林中金側から、その債務の早期返済を迫られていた。
山林所有者の債務問題を貝原が「知った」
貝原が幅広いネットワークを有している。
担保の山林を8500万円で貝原が買ったとある。

五木村はかなりの田舎で、山林所有者の債務問題など、貸し手の農林中金と債務者本人、その家族しか知りえない事実である。

山林が欲しいと考えて、この問題を「特定した」貝原には
高い調査能力と資金力」があったと分かる。
貝原の調査能力の高さを示す事柄は、これだけではない。

前述した信繁は、貝原秀輝の問題を追っていた
彼は、ある雑居ビルにあるクリニックに通院していた。

2014年、立花高校在職中、村尾勝秀元公務員は、そのクリニックのすぐ上の階に、教育相談の事務所を開設した。
入居時期は、信繁が通院を始めた後だった。

そして村尾元公務員は、「君が通院するクリニックの上の階に事務所を開設した」事実を、わざわざ告げた。
そてもなれなれしい態度で。

通院先のクリニックは、信繁とその家族以外、誰も知らない事実だった。
そして、そのクリニックは信繁宅、村尾宅、立花高校とは、離れた場所にある。

高い調査能力とそれを行う余裕がない限り、特定は無理である。
とても村尾元公務員ができる芸当ではない。

奴はクリニックの場所を、どうやって特定したのか。

今はそのクリニックの上の階は、もぬけの殻である。
その後、教育相談事務所は、他の場所、福岡市東区の舞松原に移った。

令和二年現在、奴の教育相談事務所は、すべて消えている。


転職動機変節の謎

2015年11月、村尾元公務員は、冬季ねあにこう語った。
長々と強い口調で。

「立花には、古賀養護の方針が嫌になって転職した。
校長の頼みではなく、自分の希望で行った。」
「転職して給料は高校生のバイト並みに減った。
時給は三桁しかなかった。
納得できる給料ではなかった。」
「妻から家にお金を入れるように、何度もせびられた」。。


村尾は当初、「立花には校長の頼みで、仕方なく転職した」と語っていた。
しかし「校長の頼みではなく、自分の意志で行った」と話が変わった。

転職のきっかけになった肝心な話が、二転三転している。

一体なぜなのか。

同年9月、冬季の祖母にまで、村尾は「立花高校の給料が低過ぎて、納得できなかった」
と語っている。
これは祖母の打ち明け話で、明らかになっている。


2016年8月、冬季の恩師、笠原先生は、
教員が転職予定の学校が提示した給料に納得しないまま、その学校に転職することは有り得ない
と断言している。

笠原先生は教職員組合の幹部を長く歴任したほどの見識豊かな先生である。
村尾と違って、周辺の評判もかなり高い。
教師の職業事情には極めて精通している。

それだけに笠原先生の断言は重い

村尾勝秀元公務員の「給料に納得せずに、立花高校に転職した」不満話は、明らかにおかしい。
矛盾している。


ここまで村尾元公務員のいくつかの怪しい謎を総ざらいした。

そして、村尾が貝原秀輝の部下だと考えると、これらの謎は一気に氷解する。


立花高校転職はスパイ目的

2010年6月28日、理事長の職を追われた貝原は、その後の立花高校の動向を把握する必要があった。
立花高校界隈に、「反貝原勢力ができて」、告発する動きが噴出する恐れがあった。

反貝原勢力がメディアに、貝原の問題を訴える。
メディアがそれを報道する。
巨悪千里を走るが起きては、貝原にとって困ったことになる。

貝原は自分が去った後の立花高校の動向を監視する十分な動機があった。

そこで送り込んだスパイが村尾勝秀元公務員だった。

村尾は転職する、かなり前から立花高校の職員とは、つながりがあった。
これは関係者の間では、よく知られた話である。

村尾と貝原に面識があったとして、何ら不思議ではない。
村尾は古賀養護の教師で、善人面を装った男だった。

村尾をスパイとして送り込んで、立花高校の関係者から、「怪しまれる恐れ」は限りなく低い。

さらに村尾勝秀は、不特定多数の青少年から金品を巻き上げられるほど「人心掌握術」に長けていた。
この悪知恵はそのまま、告発の事前阻止、反貝原勢力の切り崩しに使える。


貝原は村尾の「古賀養護学校ベテラン教師の肩書」「善人面」「人心掌握術」に着目した。
そこでスパイとして自分の部下にした。

村尾は「スパイに適任」の人物だった。

目的は立花高校の監視と状況報告、貝原問題告発の事前阻止にあった。


豊富な資金を持つ貝原は、村尾に転職で減った給料の差額を補填した。
自分のスパイを担う、村尾への「見返り」だった。
こう考えて間違いない。

トラック運転の資格と経験を持つ村尾は、運送の仕事を好んでいた。
そして運送業の給料が高いことまで知っていた。

これは村尾本人が冬季に公言している。

ベテラン教師・公務員の職歴まである村尾にとって、運送業に転職しようと思えば、簡単にできた
立花高校に転職するより、運送業のほうが条件はいい

その村尾が立花高校に、わざわざ転職したのは、貝原秀輝の見返りにあった。

給料の減少分を貰える貝原の「オイシイ話」に、村尾は乗った。


貝原が与えたスパイの役割は、立花高校の動向を報告する、告発を止める説得を行う、だけだから、
気軽にできる仕事だった。

そして青少年から金品を巻き上げられる、入口にできる教師の仕事に未練があった。
村尾が転職した「真の理由」はここにある。


転職時期が貝原の理事長辞任直後だったわけも、これで説明が尽く。

村尾は貝原から秘密裏に見返りが貰える話に「納得した」からこそ、
立花高校に転職した。

貝原からスパイの報酬があったからこそ、2015年8月まで立花高校に勤務し続けた。

転職して給料が半分以下になった。高校生のバイト並みに減ったのは、
表向きの話」であって、村尾勝秀元公務員の「収入全体」が減ったわけではなかった。

村尾は「善意」で立花高校に転職したわけではない。
貝原秀輝のスパイ報酬を得るために転職した。

これ以外に、村尾が転職した動機は考えられない

7月5日日曜夜に放送した、テレビ番組「トラブルSOS」では、車上生活・闇金債務者などに成り済まして、
数百万円の金を騙し取った詐欺師が登場した。

貧乏なフリをして、人を欺く手口である。
相手の同情を引いて、お金を巻き上げる詐欺である。

これと同じように、村尾は立花高校在職時代と退職後、自分が「貧乏」だと装っていた
今はどうか分からないが。

2015年秋、村尾は冬季ねあの祖母に近付いて、自分が「貧乏だから助けてほしい」を謳い文句に、
多額の金の巻き上げを始めている。

「立花高校の給料が安くて、貯金できなかった。」
「おまけに今は仕事がなくて困っている。」
「だから養ってほしい。」

これは村尾が冬季の祖母に、そのとき語った言葉である。

しかし村尾は、貝原秀輝からスパイとして、見返りを貰っていた。
これは確実である。

少なくとも、村尾元公務員は古賀養護学校時代と同じくらいの収入を得ていた。
奴はその収入があった事実を隠して、冬季の祖母から、お金を騙し取った。

冬季と「90分話し相手になる」だけで、祖母から5000円を取る手口だった。

村尾はトラブルSOSの冒頭に登場した詐欺師と同類だった。

夫を失った直後の高齢者に、「養ってほしい」とせがんで、多額のお金を巻き上げた。
それも大型運転の免許とベテラン教師の職歴を兼ね備えた男が、運送業への就職面接にすら行かずに、せがんだ話である。
まさに狂気の沙汰以外の何物でもない。

貝原軍団の一員である、村尾勝秀元公務員の「異常性」が、ここに垣間見れる。


秘密特定は貝原の情報提供

貝原秀輝が個人の秘密を細かく特定できるほど、高い調査能力を持つことは前に触れた。

信繁の通院先クリニックを特定した人物は、貝原で間違いない。
これは家族しか知らない秘密だった。

信繁は立花高校の卒業生で、貝原問題を追及していた。
そして村尾勝秀元公務員とは面識があった。

貝原には信繁を調べる動機があった。

貝原は自分のスパイである村尾に、通院先クリニックの場所を「情報提供」した。

村尾元公務員が、信繁の秘密を知っていた真相は、これで説明できる。

これ以外に、合理的な理由は、見当たらない。


しかし雑居ビルにあるクリニックの上の階に、村尾がわざわざ事務所を「入居」させた目的は、分からない。


終わりに

村尾は信繁に「通院先クリニックの場所を知っている」と、なれなれしく告げた。
これで「自分が貝原のスパイだと、気付かれる」墓穴を掘ったのは間違いない。

(了)

野沢あや 拝

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