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つばきファクトリーの新曲を深くレビューしてわかったこと
レコード大賞最優秀新人賞のつばきファクトリーが、2018年初のシングルをリリース!
昨年、レコード大賞 最優秀新人賞を受賞した、ハロー!プロジェクト(以下 ハロプロ)に在籍するつばきファクトリーが、2月21日(水)にトリプルA面の新曲『低温火傷/春恋歌/I Need You ~夜空の観覧車~』をリリース。
メジャーデビューから一年を迎える新曲は、真冬から春にかけて季節と恋の流れを感じさせる3曲となっています。そして、ミュージックビデオが近年のハロプロの中でもメンバーの可愛さが際立った映像になっているということで、リリース前から反響を呼びました。
そんなつばきファクトリーの新曲の魅力をレビューします。
早くもハロプロから2018年の神曲誕生! 『低温火傷』
作詞:児玉雨子
作曲:大橋莉子
編曲:近藤圭一
歌割:浅倉、岸本、小片、小野がメイン
ポジション:浅倉センター
サムネイル選抜:浅倉樹々
つばきファクトリー初のウィンターソング! 想像させる歌詞が深い
3曲の中で一番初めにイベントで披露された楽曲で、つばきファクトリー初のウィンターソングと手袋をつけてメンバー同士タッチリレーする"手袋ダンス"が話題を呼びました。冬をイメージさせるトラックにピアノのサウンドが加わることでさらに音の厚みを作っていることから、イントロだけで名曲感があるのも特徴のひとつ。早くも2018年のハロプロ神曲候補として注目されてます。
歌詞の世界観は、幼馴染の男の子に片思いをしていて、自分の気持ちが相手に伝わらないもどかしさを低温火傷とかけたものになっているのですが、特にBメロ頭の歌詞がイメージを膨らませる使い方をしていて逸脱しています。
1番の「純粋 友人 白い吐息」の4つは、純粋な相手への思い・でも相手は友人・白い吐息のため息が出る。「いつもは塗らないマニキュア」は心情の変化。そして、Bメロ最後の「君は異性になってた」で恋への確信に変わります。
2番の「白銀 素敵 興味 かなしい」の4つは、スノーボード場の白銀の風景・素敵な光景だろうな・私も行ってみたい・でも行くのは私じゃない。直後の「スノーボードに行くらしい」という何気ない相手の言葉に想像を巡らせる女子を表現。相手は自分の気持ちに気づいてないからなにも罪はないけど、私をこんなに苦しめて「君が憎いよ」に繋がります。
これは女性作家ならではの奥深い歌詞ではないでしょうか。
また、最後の「連れてって欲しいな」を最年少の秋山眞緒が歌っています。最年少の彼女が歌うことで、自分は幼馴染でなんなら妹くらいに思われてるというのを歌割りで表現しているのではないかと想像すると、つばきファクトリーはメンバーの歌割りでも楽曲の世界観を作ることができるアイドルグループです。
全体的に見ると、浅倉が歌とセリフを両方担当しセンターエースになり、パフォーマンスを支える小片、岸本、小野が目立つ歌割りを担当しています。間奏では新沼がダンスパートのセンターを飾るなど、随所にみどころのあるパフォーマンスです。
かわいいの大渋滞! 『I Need You ~夜空の観覧車~』
作詞:星部ショウ
作曲:星部ショウ
編曲:浜田ピエール裕介
歌割:谷本、小野田、浅倉、秋山
ポジション:浅倉センター
サムネイル選抜:谷本安美
つばきファクトリーと遊園地デート。谷本安美が大活躍
つばきファクトリーの特徴のひとつに、セリフが曲中に盛り込まれているものがありますが、この曲は冒頭から谷本、小野田、浅倉、秋山の「あなたの気持ちを確かめたいの」という男がたじろいでしまうようなセリフから始まります。
しかも、舞台は遊園地。そして、観覧車。ミュージックビデオもつばきファクトリーのメンバーとデートをしているようなシーンが多く使用されていて、メンバーのソロシーンでは"「彼女とデートなう」に使っていいよ"と言わんばかりの表情やアクションを見せてくれます。思わずスクショした方も多いのではないでしょうか。
この曲で注目してもらいたいのは、メンバーの谷本安美です。彼女は全くの未経験からハロプロ研修生での短期間の活動を経てデビューしたため、歌もダンスもあまりうまいメンバーではありませんでした。
整った容姿とハロプロにおいて注目される地域である北海道出身ということもあり、素材として大物と評価されていた谷本安美。スキルも徐々に上がり成長を見守る枠としてファンに応援されていた彼女が、この曲では歌い出しのセリフと大サビの歌い出しを任されるという大抜擢を受けました。
こういうドラマがあるからハロプロは面白い! を見事に体現しています。
主にミュージックビデオで楽しんで欲しい楽曲ではありますが、優しいメロディから間奏で急にEDMに変わるなど、サウンド面でもハロプロらしいアンバランスな味付けがあるので、音も楽しんで欲しい楽曲です。
つばきファクトリー特有の爽やかな明るさ! 『春恋歌』
作詞:大森祥子
作曲:鈴木秋則
編曲:鈴木俊介
歌割:浅倉、秋山、小野、小野田
ポジション:秋山センター
サムネイル選抜:山岸理子
つばきファクトリーのお嬢様感に合う爽やかなポップス
つばきファクトリーはハロプロの中でも、特に"いいところのお嬢様感"が出ているグループなのですが、この曲はそのお嬢様感と春の爽やかさが混ざったポップスに仕上がっています。
振付にアルプス一万尺の懐かしい手遊びを取り入れたり、「白いデコルテ捧ぐ純情」といった清楚な歌詞が使われるなど、楽曲全体に漂うお嬢様感と、つばきファクトリーがもともと持っているイメージに相まって、無個性と言われていた苦しい時代の中で、模索して手に入れた"お嬢様感"が出ていますね。これぞつばきファクトリーの曲だと納得できる楽曲です。
ソロパートは、浅倉、秋山、小野、小野田が多め。特に浅倉と秋山はサビで長いソロパートを任されているので目立ちます。2番が歌われないTVサイズで考えると、秋山、小野、小野田の歌割りが多く、追加メンバーで入った3人が目立つようになっていますね。
以上のことから、この曲は歌割りとポジションの面で最年少の秋山がフィーチャーされている楽曲です。その昔ハロプロは最年少がセンターだったり歌割りで推されるという伝統があったことを考えると、つばきファクトリーは古き良きハロプロのパフォーマンス体系を再現できるグループと言えるのではないでしょうか?
つばきファクトリーの新曲は何度も楽しめる! 3曲の背景で物語を想像して欲しい
ここ数年のハロプロは、トリプルA面でシングルをリリースすることが多いです。グループにもよりますがそれぞれ、目立つメンバーが違う、曲のタイプが違う、早く自分たちの曲だけでライブができるようになど、理由があります。
今回のつばきファクトリーの新曲はこれら以外に、"3曲の繋がり"をイメージして物語を考えてみると、さらに違った楽しみ方ができるのではないでしょうか?
これは公式のものでなく、筆者が考える一例ですが、
「低温火傷」は真冬の季節に幼馴染への届かない片思いに悩む
↓
「I Need You ~夜空の観覧車~」はちょうど今頃のような冬が間も無く終わる時期に、付き合いたての彼氏と遊園地デート。本当に彼氏が自分のことを好きなのか確かめたい時期
↓
「春恋歌」は暖かくなってきた春に、大好きな恋人に心を開いてもっと私を知ってもらいたいという成長した恋愛模様。
以上のような恋する女の子の12月から4月くらいの模様を描いた新曲になっているのではないかとイメージしています。
リスナーによって
「春恋歌」で「去年壊れたあの恋 さよならも宝物」と歌ってるから「低温火傷」の恋は成就しなかった。
そもそも「低温火傷」の相手は幼馴染じゃないし!
作家が違うんだから繋がってるわけないだろう。
とかあるかもしれませんが、製作陣が気合を込めて作ってくれた曲ですし、つばきファクトリーも一生懸命楽曲と向き合ってますし、ミュージックビデオも良作になっていますので、リリースイベント行って、CD買って、握手会に行ってというフローだけでなく、この機会に新曲で色々楽しみ方を模索してみてはいかがでしょうか。
今作はイマジネーションを刺激してくれるような楽曲に仕上がっていると思います。
そんなつばきファクトリーの新曲『低温火傷/春恋歌/I Need You ~夜空の観覧車~』は2/21(水)リリースです!
《Web & SNS》
つばきファクトリー公式サイト:http://www.helloproject.com/countrygirls/
つばきファクトリー公式ブログ:http://ameblo.jp/countrygirls/
つばきファクトリー公式Twitter:https://twitter.com/tsubakifac_uf
つばきファクトリー公式instagram:https://www.instagram.com/tsubakifactory_official/
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