憧れの人へ
仕事的にはそこまで関わりがなく、
まだそんなには話したことがない人だった。
でも、あなたの周りはいつも笑顔で、
困った事案に直面した時も、
あなたがいるとなんとなく
最後には大丈夫になるような気がして、
安心できる雰囲気が常にあった。
一緒のチームで仕事をすることになれば、
心の中でガッツポーズをしてしまうような
そんな魅力的な人だった。
何がそういう気持ちにさせるのか
よくわからなくて、
もっとあなたのことをよく知りたくて、
近くで学ばせていただきたくて、
「一緒にチームを組みたい」と
人事にリクエストをした。
結果としてそれは永遠に叶わない
リクエストになってしまった。
でも、それが永遠に叶わなくて
どこか少し安堵している自分もいる。
もしそのリクエストが叶ってしまっていたら、
今日の日のこの現実があまりにも辛すぎて
今朝、職場に向かうことは
できていなかったかもしれない。
みんなでへたっぴなギターを手に取った
ワクワク感は忘れられない。
一緒にお昼を食べて、
小さい文字で書かれた雇用契約書を見ながら、
「よく分かんないね」と
半ば諦め顔で笑い合った日が忘れられない。
あの世いうものが本当にあって、
また会えるといいなと思っています。
その時はまた一緒にギターを弾きましょう。
多分Fコードに苦戦する気がするけど。
楽しみにしています。