#06 入院。パワーアップして帰ってくるよ。
どれくらいの時間が経ったのだろう。眠っていたらしい。
息子が到着していた。夫がNIKEのスニーカーも持ってきてくれた。
救急車で娘と共に病院に運ばれ、夫は会社から駆けつけた。その間に息子は学校から帰宅。夫が自宅に電話をかけ、経緯を説明して留守番しているように話したとのこと。
そして、夫は自宅に戻り息子を迎えに行き、再び病院に来たのが今だ。
息子は家で泣いていたという。神棚に祈っていたそうだ。
うちは無宗教だけど、なんとなく神棚はあり、七五三や初詣のお守りやらお札やらを置いている。そんなものでも、心の拠り所があって良かったのかもしれない。
急患の病棟に移動することになった。じゃあね、と手を振りながら「ママはパワーアップして帰ってくるよ」という言葉を最後に別れた。
時間を見たら夜10時を回っている。驚いた。子供たちどんなでしたか?と看護師さんに尋ねる。
娘ちゃんは頑張ってましたねー。お兄ちゃんの方がちょっとグダグダだったかな。
なんてことを話してくれた。そりゃそうか。
一時は「母が倒れて病院に運ばれた」と聞いて、一人きりで留守番していたんだもの。留守番、させたことなかった。普段はお調子者だけど、不安だったろうね。
…無事家に帰ったかな。
今週は、学校の個人面談があって、インフルエンザ予防接種の2回目の予約もある。ピアノにスイミングに、幼稚園の送り迎えはどうしよう。こんなときに限って珍しく詰まった予定を恨めしく感じたが私にはどうすることも出来ない。どうしよう、でも、考えても仕方ない、それよりこの頭どうなってんだろう。
私、朝マッサージ行ってたよな。長い一日。どっと疲れた。そして眠った。眠れただけマシだ。