#21 術後の経過
12/16(木)
顔がむくんで2倍くらいになっている。右目が全く開かない。首も腫れている。
ベッドで横になった姿勢のまま着替えを手伝ってもらう。力を抜いていたら「自分で出来ることはやって下さい」と看護師に言われた。
急に恥ずかしくなる。
手術が終わったのだから、平常運転へだんだんと戻らないと。
思ってはいても、身体はすぐには追いつけない。
12/17(金)
明け方、両目が開いた。だが、昨日と逆に左目が開けづらい。顔全体もさらにパンパンになっている。元に戻るんだろうね……?と不安になる。
個室が空いたとのことで、移動することになった。
開放感に感動する。静かだ。
窓際に置かれたベッドからは外の景色が見える。それだけで気持ちが安らぐ。
10:00 理学療法士のスタッフが呼びに来る。リハビリルームへ移動して術前にやったテストを行った。
「今いる場所は?」
「今日の日付は?」
「病院の住所は東京都のどこ?」
「100から7を順に引いていきましょう」
「100点です!」
術前と差はなし。良かった。
フロア内を何周か歩き、デイルームに座って雑談する。そんなことも頭が回っているかの確認のひとつなのかもしれない。
11:00 シャワーを浴びる。
髪の毛を洗って良いと言われ、術後初めて洗う。
夫曰く院内のコンビニではリンスインシャンプーしか売っていなかったらしい。普段なら絶対に買わないメーカーだがシャンプー後トリートメントするのは確かに面倒だ。こだわってもいられない。
医療用ホチキスの感触。ゴシゴシするのは怖いが、汗を流せてさっぱりした。
12:00
昼食、ごはん半分以外を完食。
14:00
看護師が部屋に来て、血圧、体温の確認。
16:00
夫が面会に来る。デイルームでお茶を飲む。
17:30
夕方の回診。これくらいのむくみは「普通」とのこと。朝より良いね、と大先生。
18:00
夕食
19:00
37.9度。頭が痛い。寝る前に薬を飲んだ。多分、19:50くらいには寝た。
……こんなスケジュールが数日間続く。
いつ退院できるのだろうか。
早く寝るから、目が覚めるときはいつも空は真っ暗だ。
そこから朝陽が昇るのを眺めるのが好きだった。