ニュージーランドのいちごは・・・で、日本の果物は高い?
ニュージーランドは、すっかり「いちご」のシーズンだ。
車を走らせていると、あちらこちらで「いちご狩り」や「ブルベリー狩り」の看板をみかける。
ただ、この国のいちご、僕はおいしいと感じたことが一度もない。
その辺のスーパーで売っているいちご。
見た目は普通。
けれど実際に食べると、酸っぱくて、すこし固くて、日本のいちごと別物なんじゃないかと思ってしまうくらい、いつも期待はずれに終わる。
ファーマーズマーケットで買うこともある。けど期待通りだった記憶がない。
いや、この国でも、いちご狩りのいちごはおいしい、という話も聞く。
が、本当かなあ・・・
そこはよくわからないけど、もういちご狩りにウキウキする年でもないし、これまでの品々を想像するとさらにウキウキしてこない。だから狩りにはいかない。
いちごはやっぱり日本じゃないだろうか。
ところでそういえば、先日、クラスメイトのマオリ女性に言われた。
「ねー、日本って果物がすごい高いんでしょ?なんで?」
すごい高い? いや、高いかな。むしろこっちのほうが高いような。。
と思ったが、よくよく話を聞いて、彼女の言わんとしていることがわかった。
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彼女はTIKTOKを立ち上げて、ある動画を僕に見せた。
外人が日本カルチャーを紹介しているアカウントらしく、その動画では、日本国内で売られている果物を次々と紹介していた。
ピカピカのあまおう(いちご)に始まり、その後、デパ地下で売られてそうな4~5千円のマスカットが出てきたり、箱入りのモモが出てきたり、、
とにかく、いい値段の果物が次から次へと映し出された。
ドーンと登場したマスクメロンは「1万3千円」だった。
うまそー♪
・・と思わず見入ってしまったが、あ、そういうことか。
彼女はこれを見て、日本は果物が高すぎると思いこんだらしい。
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「いや、これは特別。普通のはこんなに高くないよ。」
「特別って?」
「品質がめちゃ高いんだ。甘くておいしいんだよ!」
「でも、高くない??」
「まー、、高いね。。」
僕は日本人だし、「メロンは高級」というイメージが染みついてるおじさん世代だから、マスクメロンが少々高くたって、まったく違和感がない。
けど普通に考えたら、1万3千円のメロンは、異常に高いかもしれない。
この国ではとびきりのフルコースディナーを食べたってこの値段にはならない。甘いだけじゃ納得できないか。
「これらは普段食べるというより贈り物に送ったりするんだよ。」
「あーなるほど。ギフトね。。。でもやっぱ高い。」
「高いことに意味があったりもする」
「ふーん、そういうもんかね・・」
・・・な感じで会話は終わった。
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たぶん、
説明としては間違っちゃいないと思う。
けど、なんか
少しもやもやする。
きっと、僕が言いたかったのは
そんな「冷めた」説明なんかじゃなくて
本当に、声を大にして言いたかったのは、
「これらの日本のフルーツは、
本当に、めちゃくちゃ甘くてうまいんだぞー!!」
ってことだったんだと思う。
あぁ、それにしても、日本のいちごが恋しい。。
(といいつつ、農場で売ってる「リアルいちごソフト」は、しっかり美味しいニュージーランドです)