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ニュージーランドのいちごは・・・で、日本の果物は高い?

ニュージーランドは、すっかり「いちご」のシーズンだ。

車を走らせていると、あちらこちらで「いちご狩り」や「ブルベリー狩り」の看板をみかける。


ただ、この国のいちご、僕はおいしいと感じたことが一度もない。

その辺のスーパーで売っているいちご。

見た目は普通。

けれど実際に食べると、酸っぱくて、すこし固くて、日本のいちごと別物なんじゃないかと思ってしまうくらい、いつも期待はずれに終わる。

ファーマーズマーケットで買うこともある。けど期待通りだった記憶がない。


いや、この国でも、いちご狩りのいちごはおいしい、という話も聞く。

が、本当かなあ・・・

そこはよくわからないけど、もういちご狩りにウキウキする年でもないし、これまでの品々を想像するとさらにウキウキしてこない。だから狩りにはいかない。

いちごはやっぱり日本じゃないだろうか。


ところでそういえば、先日、クラスメイトのマオリ女性に言われた。

「ねー、日本って果物がすごい高いんでしょ?なんで?」


すごい高い? いや、高いかな。むしろこっちのほうが高いような。。

と思ったが、よくよく話を聞いて、彼女の言わんとしていることがわかった。


**


彼女はTIKTOKを立ち上げて、ある動画を僕に見せた。

外人が日本カルチャーを紹介しているアカウントらしく、その動画では、日本国内で売られている果物を次々と紹介していた。

ピカピカのあまおう(いちご)に始まり、その後、デパ地下で売られてそうな4~5千円のマスカットが出てきたり、箱入りのモモが出てきたり、、

とにかく、いい値段の果物が次から次へと映し出された。

ドーンと登場したマスクメロンは「1万3千円」だった。


うまそー♪

・・と思わず見入ってしまったが、あ、そういうことか。

彼女はこれを見て、日本は果物が高すぎると思いこんだらしい。


**


「いや、これは特別。普通のはこんなに高くないよ。」


「特別って?」

「品質がめちゃ高いんだ。甘くておいしいんだよ!」


「でも、高くない??」

「まー、、高いね。。」


僕は日本人だし、「メロンは高級」というイメージが染みついてるおじさん世代だから、マスクメロンが少々高くたって、まったく違和感がない。

けど普通に考えたら、1万3千円のメロンは、異常に高いかもしれない。

この国ではとびきりのフルコースディナーを食べたってこの値段にはならない。甘いだけじゃ納得できないか。


「これらは普段食べるというより贈り物に送ったりするんだよ。」


「あーなるほど。ギフトね。。。でもやっぱ高い。」

「高いことに意味があったりもする」


「ふーん、そういうもんかね・・」


・・・な感じで会話は終わった。



**

たぶん、
説明としては間違っちゃいないと思う。


けど、なんか

少しもやもやする。


きっと、僕が言いたかったのは
そんな「冷めた」説明なんかじゃなくて

本当に、声を大にして言いたかったのは、


「これらの日本のフルーツは、
 本当に、めちゃくちゃ甘くてうまいんだぞー!!」


ってことだったんだと思う。



あぁ、それにしても、日本のいちごが恋しい。。


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(といいつつ、農場で売ってる「リアルいちごソフト」は、しっかり美味しいニュージーランドです)

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