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散文日記「オロナミンCはそっとしておけ」
・今日は土曜日なのに出勤日だった。平日の出勤もさることながら、土曜日の出勤は輪をかけて心身にダメージを与える。さすがに出勤前にオロナミンCをキメた。タバコも吸えず酒も飲めないひ弱な自分にはオロナミンCかファイブミニがお似合いだ。
・でもファイブミニは本当にたまに飲む程度だ。あれは何味と表現して良いのかわからないのにたまに飲みたくなる不思議さがある。不思議体験で脳を攪乱させてリフレッシュさせたいときにファイブミニは有効だ。昔はもっとストイックなオレンジ色だったはずなのに、最近は可愛いピンクで客に媚び出しているのが気に障るが胃に入れてしまえばこっちのものである。でも基本的にはオロナをキメたい。
・大学時代、同じゼミに日系アメリカ人がいた。彼曰く日本に来て理解できなかったこと第一位が「オロナミンCのようなサイズの飲み物が市民権を得ていること」だったそうだ。確かにデカければデカいほど良しとされているアメリカサイズのドリンクに慣れている彼からしたら一瞬で飲み終わってしまうオロナミンCは意味がわからないだろう。でもこっちからしたらスタバの大きいサイズのカップの容量が胃のサイズを超えているのも意味がわからないのでこの件はおあいこだ。そして仮にオロナミンCがデカくなってしまったらそれはデカビタなのである。それを回避してのあのサイズなのだからあんまりつぶ立てちゃ可哀想だ。そっとしておきなさい。
・「曰く」の「曰」とか「已然」の「已」とか、ちょっとだけ隙間を作ることで類似する漢字と差別化を図ろうとしている漢字が嫌いだ。書くときにむずむずする。あと中途半端な差異でオリジナルと主張してるあの感じが癪だ。中国のパチモン商品に通ずるものがある。さながら「威力棒Vii」のようだ。威力棒Viiは振り切りすぎてかえってちょっと欲しい。
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