去る日の酒坏 #冒頭3行選手権

拝啓 司令官殿
明日の戦闘は、もはや避けられますまい、儂らも無事はなく、蔵もかなりの被害を受けるでしょう。あの時、人間はただの人、みながまるっきりただのひとりのまま酌み交わした酒坏を思い出さずにはおれず、どうせ失くされるのならば、つまらん意地で開かなかった200年物の瓶を贈りまする。今世ではもう巡り会うことのない味を、去る日に。

走り書きの手紙の片手で持ち余しながら、喉を下る熱さと逆流して、こみ上げてくるのは感傷なのか。長い一日になりそうだ。

この夏、こちらの企画をしております🐐
数日で60作品以上が爆誕しておりまして、みなさんたくさん遊んでくれてありがとうございます!

こりゃわたしも書かねばっ!と書いたのですが、どう読んでも4行あるなこれ……笑
(そんな感じでゆるりと開催しておりますので、お気軽にご参加くださいね)

歴史のドキュメンタリーとかを観るのが好きで、「こんな人がいたかもなぁ」とか「こんなことがあったかも」と妄想しながら観てます。いつかじっくり腰を据えて、史実の延長の創作をしてみたいけれど、現実の先を書くには下調べもプロットとか書き方もちゃんと学んでみたいなぁと棚上げしちゃう。だから、エッセイや小説は自分の体験をベースにしたものになってるのかも。


来たるべき日まで、たのしく書き続けていきたいなぁ。書く。

それでは!

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野やぎ
待てうかつに近づくなエッセイにされるぞ あ、ああ……あー!ありがとうございます!!