味の素 ザ★チャーハンに学ぶマーケティング戦略
こんにちは、たかひなでーす。
note100日チャレンジ、4日目。今日は味の素冷凍食品株式会社さんが発売している『ザ★チャーハン』についてお話したいと思いまーす。
ネタに困ってnoteを見てたら、noteさんが味の素冷凍食品「ザ★チャーハン」×note投稿コンテストって企画をやってたのがきっかけです。わたしは特にチャーハンが好きなわけじゃないんですけど、マーケティングうまいなー、と思ってたのでお話できたらいいなと考えてました。
「マーケティングにおいて、顧客をしぼることがいかに大事か」って観点でお話してきたいと思います。
ザ★チャーハンは男の生活を想定でき過ぎてる冷凍チャーハン
一応、知らないヒトもいると思うのでざっくり特徴を説明すると、
今までの冷凍チャーハンではなかった600gという大容量で、黒いパッケージが特徴的な商品。具材はとてもシンプルながら、焦がしにんにくのマー油と葱油がアクセントになった男性に特に人気のチャーハンです。2015年には冷凍食品対象を受賞しているほどの実力。
上で紹介した特徴が、先日noteで書いた人の脳の性質をうまく利用していて、うまくマーケティングできてるなーと思ってます。
ちなみにそれまで、味の素の冷凍チャーハンは女性、特に主婦の方を狙って商品開発をしてきたそうですが、ターゲットを思い切って男性に振り切ったそうです。それまで冷凍食品を購入するのは主に主婦の方が多いと思われていたはずなのでだいぶ勇気ある決断だったんじゃないかと思います。
冷凍チャーハンでは得用品を除いたら一番の容量
だいたい200gから400gのものが多い冷凍チャーハンですが、ザ★チャーハンは異例の600gです。人は一番しか覚えられないとお話しましたが、容量の面では一番でしょう。冷凍食品売り場を見てもかなり目立つと思います。
ニンニク、マー油、葱油、嗅覚を刺激するキャッチコピー
ザ★チャーハンのコピーは「焦がしにんにくのマー油と葱油が香る ザ★チャーハン」です。男性だったら、そのチャーハンの匂いが簡単に想像できるんじゃないでしょうか。
人は商品を見ていない。人は自分の知覚を通してしか商品を見ることができない。
と、マーケティング22の法則では書かれていますが、「人の知覚フィルター」を企業に優位なようにつくれたらもう勝ちです。みなさんもまったく味の想像がつかないものよりも、こういう味で、こういう香りがしそうと思った商品のほうが手にとってしまいませんか?
食材はとてもシンプルで、無駄な情報を与えない
他の冷凍チャーハンのパッケージを見ると、チャーシューがすごいですとか、卵がすごいですとか、具材たっぷりとか書かれてることが多いんですけど、別に具材を食べるのにチャーハンなんて選ばなくない?だったら、他のメニュー選ぶし。
商品のターゲットになってる男性も同じようなことを考えているはずです。だったら、わざわざ商品を複雑化してぼんやりした商品を目指すより、男性好みの突き抜けた商品を目指したほうがいい。ザ★チャーハンはそんな潔さを感じます。
印象に残りやすい真っ黒のパッケージ
食品系のパッケージで真っ黒って見たこと全然ないんですけど、ザ★チャーハンはそこを突いてます。容量の大きさと合わせて、真っ黒に目立つパッケージは商品棚にならんでいても、自然と視線を集めちゃう。
普通は新鮮さとか、彩りとかを印象づけるために黒いパッケージは選びませんが、キャッチコピーとしてウリにもしているマー油のイメージをより強める意味でも、チャーハンのパッケージ写真をより際だたせるためにも一役買っていて、すべてがうまくいってるなーと思います。
ここまでできるのはターゲットを絞ってるからこそ
今までになかった大容量も、具材推しはやめてマー油や葱油で攻めるのも、普通じゃありえない真っ黒なパッケージも全部ターゲットを男性(恐らく社内ではもっと細かく設定されてる)に絞ってるからこそです。
特にものがあふれてる今の時代だと、目や舌の肥えた顧客は大衆向けのぼんやりした商品じゃなびきません。だからこそ、マーケティングを勉強して自然と選んでしまうような商品・環境づくりが大事なんだなと思ってまーす。
読んでくれてありがと!サポートしてくれたらネイル代には使わないで、勉強してみんなにまたアウトプットするよ!