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[シティリーグ9位]パルキア概論(全文無料)

お久しぶりです。初めましての方は初めましてのっこです。

今回は5月3日にバトロコ川崎店にて開催されたシティリーグに参加してきました。

またもシティリーグ4回連続で9位という結果だったので戒めも込めてデッキの紹介と解説をしていきたいと思います。



▼シティリーグの場所の選択について

ちょっとした小話ですので読み興味ない方は次の項まで読み飛ばしてください。

ここでは今回のシティリーグでバトロコ川崎店を選んだ理由を軽く解説します。

みなさんはシティリーグの会場はどのように選択していますか?
家から近いところ、逆に観光も兼ねて遠方のところ、日程的に都合が合うところ、人数が多いところ、少ないところなど色々あると思います。

それぞれの事情があると思いますので別にこの選び方はあくまで一例です。

自分が今回探していた条件は、

・首都圏内であること
・CL横浜前であること
32人以下の会場であること

上2つの理由は個人的な理由であるのですが、重要なのは3つ目です。

公式サイトに載っているシティリーグの大会形式では、

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決勝リーグに勝ち進む上で必要な勝ち数が引き分けがないとするとおおまかに

・16名(3回戦) 3-0:2人、2-1:6人が決勝リーグ進出

・32名(4回戦) 4-0:2人、3-1:8人中6人が決勝リーグ進出

・48名(5回戦) 5-0:2人、4-1:7人中6人が決勝リーグ進出

・50名(5回戦) 5-0:2人、4-1:9人中6人が決勝リーグ進出

・64名(5回戦) 5-0:2人、4-1:10人中6人が決勝リーグ進出

・70名(5回戦) 5-0:3人、4-1:11人、3-2:22人中2人が決勝リーグ進出

・96名(5回戦) 5-0:3人、4-1:15人中13人が決勝リーグ進出

となっています。これに当日無断キャンセルが確実にいるので多少変動はあります。

これより対戦回数がなるべく少なく勝ち上がるラインが緩いのが32人の会場と考えたため今回は32人の会場を選びました。



▼パルキアの型について

パルキアが主にスイッチャー型とボス型と分かれており、自分が今回スイッチャー型を選択した理由について解説したいと思います。

スイッチャー型の特徴としては、

・長所
「カイ」を多投することができる。
サポート権利を消費せずに相手のベンチのポケモンを呼び出せる。

・短所
4枚枠を取られてしまう。
初動に手札にくると邪魔なカードである。
ツツジの返しに1枚で解決しない

この中でも決め手となったのが「カイ」が多投できるところです。

パルキアにおける「カイ」はデッキに入っているポケモンを全てサーチすることができ、そして「うらこうさく」におけるグッズのサーチはデッキの好きなカードをサーチできることと同義であると考えてます。
そして、「カイ」を多投することによって後行の際に1ターン目からポケモン1体+「バトルVIPパス」をサーチすることができ初動の安定性にも繋がります。

「カイ」のデメリットであるそのターン「ボスの指令」が打てないところを「クロススイッチャー」で補完しています。

4枚採用することによってデッキの枠がキツくなりますが、「カイ」を多投するメリットの方が大きいと考え、スイッチャー型にしました。


ボス型の特徴としては、

・長所
クロススイッチャー4枚の枠を他のカードにできる。
枠に余裕があるのでメタカードなどを採用しやすい。
ツツジの返しに強い

・短所
一般的に「カイ」を多投してない。

ボス型も「クロススイッチャー」というカードに枠を4枚とられないため、「ツールスクラッパー」や「ふつうのつりざお」など枠があれば採用したいカードを採用することも可能です。

また相手の「ツツジ」に対しても「ボスの指令」一枚で解決することができますので明確にスイッチャー型より強い点はあります。

しかし、世間の構築では「カイ」が2枚採用以下で「カイ」をこれ以上採用するとデッキパワーが落ちてしまうためこの枚数になるのですが、序盤の盤面展開の際に手札に持っておきたいと考え、今回ボス型を使うことは見送りました。



▼環境考察・デッキ選択

今回の環境はこのように考えてました。

Tire1:ミュウ、パルキア

Tire2:アルセウス裏工作、ゼラオラファイヤー、アルセウスジュラルドン

Tire3:アルセウスカプコケコ、雷バレット、アルセウスバレット、ダイケンキ、DDD、サンダース

特筆すべきはミュウとパルキアの圧倒的2強環境であることです。

ベスト8までの約5割がパルキアとミュウで占められており、その他となっています。
パルキアに弱点のつける雷系統のデッキも存在していましたが、ミュウに対しては不利をとることから当日は当たっても1回程度でありこちら側が理想の動きをできれば勝てると思っていたためデッキパワーの高いパルキアを持っていきました。

自分がシティリーグの2日前に有名プレイヤーがゼラオラファイヤーのレシピが上がっており、既存のレシピより相当強そうであったため使おうかと悩みましたが流石に練度の問題でやめました。


▼デッキリストと採用カードの解説

今回使用したデッキリストはこちらです。

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この中で一部カードについて解説します。

・インテレオン(うらこうさく) 2枚
「クロススイッチャー」を使うにあたり「インテレオン」がサイド落ちすると厳しいかったり、ゼラオラファイヤーなど「インテレオン」を2枚アタッカーとして使うマッチも存在するためこの枚数になりました。

・クイックボール 3枚
パルキアは初動でベンチにポケモンを並べなければいけないデッキであることを承知の上で前日に1枚減らしました。クイックボールは手札を1枚減らさなくていけないもののどのたねポケモンもサーチすることのできる非常に強力なカードでありますが後述する「バトルVIP」を3枚採用したことで後半で余ることも多く、「ダンデ」採用する際に減らす枠がここしかないと思ったので3枚採用にしました。後攻1ターン目は「カイ」から「バトルVIP」をサーチできるため結構余りますが、先行時に多いに越したことはないのでできれば4枚にしたいカードです。
実際自分も4枚宗教でしたが、前日に調整相手に1枚減らしてみたらと提案され試してみたところ4枚採用の時と変わらずにベンチを展開することができました。

・バトルVIPパス 3枚
初動に引けないと山の中が弱くなり「うらこうさく」とシナジーが悪いカードで後攻1ターン目に「カイ」からサーチするためだけに1枚採用にしていましたが、「カイ」を主に使いサーチをしていくデッキの性質上、「ツツジ」を使われる時以外は基本山の中にあっても邪魔になりずらいカードであると思います。
また1ターン目に「バトルVIP」を使えなくてもなにかしらのカードでたねポケモンを十分に並べられるにように調整したところこの枚数になりました。

・ヒスイのヘビーボール 1枚
1枚しか採用してない「マナフィ」、「かがやくゲッコウガ」がサイド落ちした際のリカバリーカードであり、サイド落ちを確認した上でのコストのいらない「クイックボール」という意識で使ってます。

・クロススイッチャー 4枚
このデッキを物語るカードであり、前項で解説した「カイ」の最大値を引き出すカードです。

・たっぷりバケツ 3枚
ここを2枚にしてる人は今すぐ3枚にしましょう。1週間前くらいに3枚のリストが流行ってるんだ〜くらいの気持ちで1枚増やしてみましたが、元から試合中基本対戦中2枚使うカードであり、最初のターンで手張りしたいこのデッキで3枚採用してなかった自分が恥ずかしくなりました。

・回収ネット 1枚
本当は「クロススイッチャー」もあるので2枚欲しいですが、「インテレオン(うらこうさく)」も2枚あるのでそこまで使い回したりしなくてもいけると考え1枚にしました。
枠があれば増やしたいです。

・こだわりベルト 2枚
元々はここの枠を1枚「大きなお守り」にしていましが、無難に強いですが明確に見たいラインがなかったため「パルキアVSTAR」や「ミュウVmax」のワンパンを狙える「こだわりベルト」に変更しました。

・カイ 3枚
パルキアデッキの最強サポートです。先行時だと3枚、後行時だと最初に使いたいので4枚欲しいと思っていましたが、3枚でもそこまで困らなかったので3枚にしました。

・キバナ 1枚
メロン1枚採用でしたが、最初のターン手張り出来なかった時に、次のターンに基本メロンを使って攻撃をしにいくため、後ろのパルキアの準備が出来ずその後エネルギーが途切れることがあったため採用しました。非ルールのポケモンにエネルギー加速できる点も非常に評価が高いです。

・ダンデ 1枚
前日までは否定派で頑なに採用してませんでしたが、ミラーでの「パルキアVSTAR」のワンパン、「オドリドリ」がいない状態での「ミュウVmax」のワンパン(「オドリドリ」がいる場合は「シンオウ神殿」を貼った状態での「クイックシューター」)と明確に見たい対面が存在しており、ご都合カード感がありますが、ワンパンが決まれば勝敗に大きく左右すると考えたため採用しました。

・シンオウ神殿 1枚
主に「フュージョンエネルギー」がついた「ミュウVmax」に「クイックシューター」を通すのと「頂きへの雪道」の貼り替えために採用していましたが、「アルセウス」に対しての「ダブルターボエネルギー」、「レジギガス」に対しての特殊エネルギーメタとして思った以上に活躍してくれました。

・基本水エネルギー 7枚
「たっぷりバケツ」3枚とエネルギー8枚あれば最初のエネルギーは安定しますが、枠がなく断念。ボス型で使うなら8枚にすると思います。



▼各対面への立ち回り

・ミュウ

ミュウに対しては複数のプランがあります。

・2-2-2(V3枚プラン)
先行時に上振れるとこのプランを取れます。
「ボスの指令」と「クロススイッチャー」をフル活用してベンチのポケモンVをひたすら倒します。
要求が高くあまり決まりません。

・2-2-2プラン(V2枚、非ルール2枚プラン)
「ボスの指令」、「クロススイッチャー」(どれか2つ)と「やまびこホーン」で「メロエッタ」を呼び出して「げっこうしゅりけん」
「ミュウV」を置くためだったり、「サイコジャンプ」で山札に戻った返しに「やまびこホーン」→「げっこうしゅりけん」のプランを通します。

・3-2-1(Vmax、V、非ルールそれぞれ1枚プラン)
ダンデによるVmaxワンパンやVmaxを2面立ててきたときにパルキア+ゲッコウガでサイド4枚取り、最後にベンチのポケモンVを呼び出して取ります。

ミュウ対面は先行の場合こちらが用意した「パルキアVSTAR」をミュウ側が「パワータブレット」を掻き集めてワンパンするか耐えるかが勝敗に大きく影響すると思います。ミュウ・パルキアともに3回の攻撃で試合を終わらせるように立ち回るので1ターンでも止まれば負けると思ってます。

パルキア側には「頂への雪道」+「ツツジ」からの強力な捲り手段があるので2-2で取られた後はそのコンボでスタジアムを剥がされないことをお祈りしましょう。
スイッチャー型であるので2-2とサイドを取られた際、「頂への雪道」+「ツツジ」を決めつつ「クロススイッチャー」でベンチポケモンを呼び出し、こちらは「インテレオン」や「かがやくゲッコウガ」などの非ルールのアタッカーで攻撃できると非常に強力です。

「かがやくゲッコウガ」でバトル場に呼び出した「オドリドリ」を「げっこうしゅりけん」で倒しつつベンチのミュウに70点与えておく動きもダンデワンパン、70点乗ったミュウに対しても「サイコジャンプ」を強要させたりできるので強力です。

・パルキアミラー

ミラーで意識することは主に、

・ベンチの枚数

・「げっこうしゅりけん」の打つタイミング・ケア

・「ツツジ」が打たれる際の山づくり

この3つを意識して戦っています。

まずベンチの枚数ですが、ここで覚えておいた方がいいダメージ値をまとめておきます。

・HP180ライン
→「クロバットV」、「ネオラントV」などのシステムポケモンV
ベンチポケモン6体(ベンチ5体+「こだわりベルト」)
6体+「こだわりベルト」だとHP210が見れます。

・HP220ライン
→「アルセウスV」、「パルキアV」などの大抵のポケモンV
ベンチポケモン8体(ベンチ7体+「こだわりベルト」)

・HP280ライン
「アルセウスVSTAR」、「パルキアVSTAR」などのポケモンVSTAR
→ベンチポケモン10体+「こだわりベルト」

・HP320ライン
ミュウVmax(310)、その他大抵のポケモンVmax
→ベンチポケモン10体+「こだわりベルト」+「ダンデ」

・HP340ライン
ミュウVmax(オドリドリがいる時330)現状存在するポケモンVmax全て
→ベンチポケモン10体+「こだわりベルト」+「ダンデ」+「クイックシューター」

序盤で意識しなくてはいけないのは、「パルキアV」が倒されるHP220ラインです。

こちら側がベンチを3体以上出す場合は「パルキアV」が倒されることも考えて2体置いておくことも必要です。またこの際マナフィも出しておくと「かがやくゲッコウガ」のケアもできます。

またこちらがベンチをフル展開した場合は前の「パルキアVSTAR」が相手に「こだわりベルト」がつくとワンパンされることを意識して後続のアタッカーを用意しましょう。

次に「かがやくゲッコウガ」に関してですが、サイドが複数取れる盤面、次のアタッカーが用意できるかを確認しましょう。

2ターン目に相手の「マナフィ」が出てくる前に「メッソン」を枯らしにいったりしますが、その際に次のアタッカーが作ることができるか確認しましょう。
無理に取りにいかなくても「マナフィ」を出させることによって相手にベンチ枠の無理をさせることができていると考えることもできます。

最後にツツジに対しての山づくりですが、ここに関してはスイッチャー型の弱い点であり、「ツツジ」に対して「ボスの指令」は1枚でいいのに対して「クロススイッチャー」は2枚必要とし1枚のみ手札にきても進化やエネルギーを揃えなくてはいけなかったりして捲られることが多々あります。この為できる限りベンチポケモンを呼び出す手段は序盤・中盤にかけては「クロススイッチャー」、終盤には「ボスの指令」と使っていくのがオススメです。また「うらこうさく」の基本である進化の階段を作る、「しんかのおこう」などの「ツツジ」の返しの当たりカードを山の中に多く残すなどを意識すれば解答札を引く確率もそう低くありません。

実際自分は終盤の「ツツジ」に捲られることが多かったのでフワライドカップでは「ビーダル」を採用しました。


・アルセウス裏工作

このデッキはパルキアよりパワーはないのでパワーで押し切れそうですが、相手がベンチを絞ってくると「アルセウスV」がワンパンできなかったり「セイボリー」・「ツツジ」・「チェレンの気配り」と厄介なサポートが飛んできます。

気をつけたいポイントとしましては、

・サイドを2-2-2で進める

・「やまびこホーン」を大切に扱う

・アルセウスが2体いる時は2体にダメージを与えておく

この3点を意識しています。

最初にサイドを2-2-2で進めることにですが、例えば「メッソン」、「アルセウスV」とサイドを1-2で進めてしまった場合この時点で「ツツジ」が飛んでくる可能性があるからです。だから1ターン待ってでもアタッカーを準備しつつ2-2-2のサイドプランでいくことを意識しています。アルセウス3体倒すのもしんどいので「げっこうしゅりけん」が通せると楽に試合が運べることがあります。

次に「やまびこホーン」についてですが、これはサイド2-2-2のプランを通すことにも関わっており、ベンチを絞られた状態での「アルセウスVSTAR」を倒すことは厳しい為、どこかで「アルセウスV」を「やまびこホーン」で呼び出してサイド2枚取るという動きをしないとサイドレース的に間に合う合わせなくなります。

最後にアルセウス2体にダメージを与えることですが、片方の「アルセウスVSTAR」にダメージが乗っていたとした時前の「アルセウスVSTAR」を倒してしまうと次の「ボスの指令」をサポート権利として使うことができてしまいます。ここで後ろのアルセウスに倒せないにしてもダメージを与えておくことで、「チェレンの気配り」を使われたとしてもダメージが乗ったアルセウスが出てくる。「ボスの指令」などを使うなら「げっこうしゅりけん」で2体まとめて倒せる可能性が出てくる。など「チェレンの気配り」を上手く使われないように立ち回りましょう。

他対面など追記してほしいものがあれば追記します。


▼当日のマッチアップ

1戦目 不戦勝

ここらへんでなんか今日は運が悪い日かもしれないという気がしてました。

2戦目 連撃インテレオン 負け

後行を取らされ「パルキアV」が置けず「どんどんよぶ」を宣言。次のターントップで「レベルボール」を引き、「カイ」から「パルキアV」と「たっぷりバケツ」をサーチし手張りエンド。相手にマリィを打たれましたが「レベルボール」を引きもう一度「カイ」から入ろうとしましたがまさかの「たっぷりバケツ」2枚サイド落ち。ここからもう一生エネルギーが貼れずポケモンカードができませんでした。
相手がベンチをフル展開していたので「こだわりベルト」+「ダンデ」で「れんげきインテレオンVmax」をワンパンが狙えたのですがエネルギーがなくては攻撃もできませんでした。

3戦目 パルキアミラー 勝ち

対戦相手がまさかの2021年のCL愛知優勝者のミカさんだったので少し緊張していましたが相手が大事故をしていて順当に回ったこちらが勝ちました。
早めに試合が終わったので色々お話しをさせていただいて本質情報を教えてもらいました。

4戦目 ミルタンクファイヤー 負け
最初ミルタンクがバトル場だったため、後行1ターン目から「スカイサーカス」の「モクロー」が出てくると思い「マナフィ」をベンチに出したのですが、そのせいでミルタンクの火力が上がり、次のターンエネルギーが付いている「ジメレオン」を狩られたりして負けてしまいました。「インテレオン」をしっかり立てれば全然勝てるマッチなので決勝リーグをかけたこの試合で負けてしまったのが非常に悔しかったです。



▼最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。

今回使ったスイッチャー型のパルキアがどんなもんかわかっていただけたら幸いです。

ボス型も強力であると思うのでぜひみなさんも色々なパルキアを研究してみてください。

最後に無料noteにしているので自分のTwitterのフォローをしていただくととても嬉しいしいです。(変なアカウントでなければ基本フォロバします)


質問や誤字脱字があればTwitterのDMまで気軽に連絡をください。

ちなみにシティリーグの次の日に出場したチーム戦では1-4しました。

またお会いしましょう。

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