今年読んだ、おすすめの29冊。
※9,000字くらいあります。スクロールして適当なところだけご覧ください。
読むことは人を豊かにし、
話すことは人を機敏にし、
書くことは人を確かにする。
1年で読んだ本の振り返りも2013年に始めて6年目。
今年からは読み終わったら短くても読後感を書いておくことにしていて、その記事の数をまとめたら今日時点で209冊でした。
どれくらい豊かになれたものか。
さて振り返って、おすすめの本を書き残しておこうと思います。
・マンガ
・小説
・お仕事
・生き方・働き方
・その他
みたいなジャンルに分けてお届けします。
ちょっとその前に,,,
「どんな本を読んでいるの?本選び難しくない」
「本を読みたいと思っているんだけど、なかなか時間が取れなくて...」
そんなお話をいただくことがけっこうあって、私としては、
・ぱっと目についた面白そうな本を買ってみる
・好きなところから読む、面白くないところは飛ばす
・読みきらなくても問題なし、内容を覚えようとしない
くらいに、気軽に始めるのがいいと思います。
ベストの1冊を選んで!なんとか読み切るんだ!
みたいに方に力を入れてもしょうがないですし。
本屋さんをブラブラしてとりあえず1冊、千円札を握りしめて買ってみましょう。
お金がなければ近くの図書館にふらっといってみましょう。
一歩目はいつも小股で。やってみるのが一番。
また読書の仕方について、↓の記事がとっても良かったです。
一応マイルールも作ってみた。
1) 3日で読み切る
2) 途中でやめてもOK
3) 好きなところだけ読んでもOK
これはできる限り無理なく続けられて習慣にするためのルールだ
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というところで、いよいよ本の紹介いってみましょう。
マンガ部門
01. きのう何食べた?
今年14巻が出ました。長く続く名作。
几帳面な弁護士・史郎と、人当たりのよい美容師・賢二のカップルが描く日常。良いことがあったときも、辛いことがあったときも、食事の時間はかならず来る。祝うため、考えを整理するため、辛さを癒やすため、、いろんな食事がある。
同性愛カップルとしての生活や、弁護士や美容師という職業の現場、丁寧に取材されているマンガだなぁと。そして、出てくる料理がもれなく美味しそう。Kindle一気買い、一気読みをおすすめします。
02. ブルーピリオド
12月頭に初めて手を出してみました。まだ全3巻。まだ間に合う、すぐ買ってほしい。
成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す!
芸術から遠い世界に生きてきた高校2年生が、東京藝大を目指す。絵のことをイチから学んでいく。その中にある困難、挫折、青春、学び...
藝大や美大、わからん世界ですが、だからこそ惹かれるものがある。年末年始の一日を潰して、全巻読んでみましょう。
03. 将棋めし
藤井聡太7段の活躍などもあり、世間の将棋熱が高まっているようで。Abema TVやニコニコ動画でも将棋チャンネルがあって、タイトル戦の中継もかなり一般的になりました。その中で注目されるものの一つが、棋士たちの食事(「将棋めし」)。昼食・夕食ともに外出ができないので、対局場所の近くから出前をとったり、タイトル戦が行われているお宿や地域の名物が出てきたり。
このマンガは、その将棋めしにフォーカスをあてたもの。有名な陣屋カレーだったり、将棋会館そばのみろく庵が登場したり。さらに主人公が女性の棋士で、棋士と女流棋士の関係性だったりもテーマになっています。
そしてタイムリーなことに、監修に、広瀬章人・新竜王が入っています。31歳、私たち世代の星。ぜひご活躍を...!!
ぜひお祝い買いを。
04. キングダム
みんな大好きキングダム。それでもおすすめしたい。仕事で大切なことはすべてキングダムから学べる。
主人公は、まだ中華統一の過程にある始皇帝に仕えた平民出身の武将・信。彼が一兵卒から将軍へと成長していく中でまみえる多くの武将たち。彼らが見せるリーダーシップと、最終勝利に向けた戦略・戦術。
優れたリーダーは画一的なものではなく、それぞれに色があるんやなぁと実感します。
キングダム性格診断も話題になりました。まだの方はぜひ。(私は王賁でした)
https://lp.mobcast.net/kingdom_ran/shindan/index.html
小説部門
05. ながい坂
(だめだ、このペースで書いていくと偉い量になる。シンプルにしよう。)
時代小説の大家・山本周五郎の「集大成とも言える長編」と言われる作品。誠実で真っ直ぐ、性格そのままに行きていく武士・阿部小三郎。自らの力で、自らの道を切り開いていく。ときに山間の村に退き、ときに江戸の長屋に身を潜め、ながい坂をゆっくりと登っていく。
仕事と真剣に向き合う人ならみなぐっとくるはず。
(個別の読書記事へ)
06. 島のエアライン
熊本・天草を拠点とする地域航空会社・天草エアラインの立ち上げから今までを、『巨大投資銀行』『トップレフト』などで知られる黒木亮が描く。
路線継続を合わせるために奔走する経営陣、たった1機の飛行機を丁寧に安全にとばし続ける整備チーム、短い間隔で離着陸を繰り返すハードな環境で戦うパイロットや客室乗務員、、、、まさに全員、全員にドラマがある。
実話を元にした小説だからこその迫力。開業直前、国交省航空局の審査官とやりあるシーンが大好きです。
(個別記事へ)
07. タタール人の砂漠
「いつかあの砂漠からタタール人が攻めてくる」そう言いながら、これまで一度も敵がきたことのない、僻地の砦を守り続ける。
最初は早くここを出て、華やかな戦場や街に戻りたいと思っていた。それなのに。
あなたの人生は硬直していませんか?砦にこもってはいませんか?
10代のときに読んでも間違いなくピンとこなかっただろう一冊。
(個別記事へ)
(えっ、こんなに高いの。)
08. 小説の一行目
直木賞、芥川賞受賞作の「1行目」だけを集めた本。
しびれます。
「しゃっくりが止まら、ないんだ」(絲山秋子『沖で待つ』)
最高じゃないですか、この出だし。なにこの読点の使い方。プロの技。
(個別記事へ)
仕事(医療/デザイン/新規事業)部門
09. 病の皇帝「がん」に挑む
この2年、がん領域でのデジタルヘルスに取り組んできました(たとえばこれ)最新の論文や治療薬の知識を離れて、そもそもを問い直すために読んだ本。
2018年時点で、死亡原因の3割弱ががんです。私たちはこの「がん」という病気をどのくらい理解できているのでしょうか。
今年のノーベル生理学・医学賞の対象になった"免疫チェックポイント剤"。画期的とされるこの薬が生まれるまで、人類はがんとどのようにして戦ってきたのか。
とにかく切り取るんだ!という外科的な戦い、たくさん薬を使うんだ!(ときには8剤併用ということも)という初期の内科的な戦い、煙やタバコを避ければよいのでは?という予防的な戦い。
どの戦いにも悲喜こもごものドラマがあり、勝利もあれば、敗北もあります。
生のために戦う研究者、医療人の執念を垣間見れる一冊。
がんは皆さんが思うよりも身近なところにあります。すぐに役に立つような仕事の一冊も素晴らしいですが、ちょっと立ち止まって、病と向き合う一冊いかがでしょうか。
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10. ビジネスモデル2.0図鑑
「新規事業を考えているんですが、ビジネスモデルどうしたらいいですかね?」プロジェクトをやっていると、こんな相談をされることがよくあります。
"ビジネスモデルって、どんな意味で使っていますか?" そんなふうに聞き返したくなる気持ちをぐっと抑えて、日々議論をしています。
大企業で新規事業やっている人はまずこれを読みましょう。
そして、配布されている図解ツールキットを使って手を動かして、考えてみましょう。
謎の新規事業セミナーや有名な起業家の(無駄な)講演会に行くよりももっと広く深い学びが得られるはずです。たった数千円で。
学ぶ対象はここにある。学べるだけの問いが、まだそこにはない。
11. 小売再生
Amazon・楽天のような総合ECから、ファッションや化粧品、贈答品に至るまで細やかに用意された専門ECまで。
BtoCのECについて、その世界市場規模は308兆円ですって。そして今後も二桁成長を続けていくと。
そんな時代に、目に見えるリアル店舗の価値ってなんだろう。
生活者はそこでなにをするんだろう。
事業者はそこでどんなことを提供するんだろう。
大切なのは、リアルな体験、驚きを、五感をフル活用して提供することだ
著者は言います。ショッピングの本当の楽しみは、妥当性と偶発性の絶妙なバランスにある。ECではカバーしきれない、本当の楽しみがあるんだと。
小売という一領域だけではなく、リアルな場作りのためのTipsにもなりそうな内容でした。
たくさん店舗を持つような会社にお勤めの方はもちろん、コミュニティマネージメントに携わっているような方にもおすすめです。
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12. もじ部
デザイナーやクリエイティブ・ディレクターと一緒に仕事をするようになって、言葉の連なりがもつ意味だけではなく、言葉を構成する文字そのもの、フォントや級数にこだわる気持ちが強くなりました。
書体デザイナー、というお仕事。
普通にコンサルタントをしていたら触れ合わなかった、しかし非常に素敵なしごとだなと。
「れ」という一文字を14回もデザインし直す、そのこだわりとそれがもたらす迫力。圧倒的です。
いまWebアクセシビリティに関する仕事をしていて、文字というものをつくる人・つむぐ人・みる人、それぞれの視点で考えています。
難しくも、興味深いイシューです。
フォントに興味のあるデザイナーや学生さんはもちろん、MS P ゴシックばかり使っているような普通のオフィスワーカーまで。
文字を愛する人になりましょう。
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13. 目の見えない人は世界をどう見ているのか
今年読んだ新書の中ではベストの1冊。
"美学"の研究者が、視覚障害を持つ方々と一緒に、世界の見方を探っていく本書。
私が一番衝撃を受けたのは、生まれたときから全盲の方が「青」や「赤」という色をどう捉えているのか、という部分。光ではない色の捉え方というのがあるんやなぁと。
11月末にMASHING UPというカンファレンスに参加して、人というものの多様さを改めて痛感しました。
どんな人が相手でも、学ばせていただく。世界はまだまだ驚きにあふれている。楽しい。
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14. 自動人形の城:人工知能の意図理解を巡る理解
人工知能を学ぶには専門書や小難しい新書をよまなきゃだめ?いやいや、面白い小説がありますよ。
主人公はわがままで世間知らずな11歳の王子様。魔女の口車に乗っていたら、両親不在中に城内の兵士全員が「いったことしか実行してくれない、でも言ったことは必ず実行してくれる自動人形」に変えられてしまう。
曖昧な指示では動いてくれない。望んだとおりに動いてくれない。
「なんでだ!なんでみんな思い通りに動かないんだ!」
タイミング悪く、敵が城に攻め入ってくる。
王子は自動人形に適切な指示をだして城を守りきれるのか。。。
プログラミング教育が小学校が必修になったそうで。
人工知能時代に必要なのは、キーボードでプログラミングができることではなくて、言葉の力、国語力なんだと痛感させてくれる一冊。
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生き方・働き方部門
15. アドバイスかと思ったら呪いだった。
結婚、恋愛、キャリア、家族関係、、、、
悩み多きこの時代、誰かに話を聞いてほしい、アドバイスがほしい、そんなふうに思うこともあるでしょう。
この本がテーマにしているのは、アドバイスの形をとった自慢話や役にたたない助言、すなわち『クソバイス』
求めていないのに繰り出される、クソみたいなアドバイスのこと。相手のためを思っているようで、実は上から目線で持論を押し付けているだけのことが多い。なお、クソバイスすると大変気持ちが良い。
あるあるだ。苦しんでいる人を更に苦しめる、まさに呪い。
自分はしないように。そして他人にされたときは、軽く無視するように。
「あっ!あの人クソバイザーだ!」という人が一人でも思い浮かぶ場合、心の防衛ツールとしてこの本を買っておきましょう。
切れ味抜群の犬山さんの筆致に惚れ惚れ。
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16. 生きるように働く
日本仕事百貨のナカムラケンタさんの著書。ずっと手元においておきたい一冊になりました。
働くことは生きることの一部のはず。でも、働くことが全面に出すぎている人が多すぎやしないか。仕事を森のように捉えよう。ゆっくり育てる対象として、仕事を捉えてみよう。
生きるように働いている人たちの仕事には、2つのスタートがあると思う。一つが「自分ごと」であり、もう一つが「贈り物」。
前者はぼくのように、まだニーズはないけど、自分がやりたいと思ってはじめたこと。「他人ごと」の反対の意味でもある。後者の贈り物は、誰かに求められたことに応えること。ただ、言われたままを返すというよりは、求められる以上のことをお返しすると、それは贈り物になる。とことん自分のやりたいことをやるか、求められている以上のものを形にして届けるか。
自分の今の仕事は、贈り物を色んな人に届けていく仕事。どんどんおすそ分け、お福分けしていこう。良い仕事をしよう。
いま、働くを問い直したい人に、ぜひ。
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17. さよなら未来
今年、ベストの1冊。付箋だらけにしました。
みんな未来に期待しすぎじゃないか。必要なのは未来じゃなく、希望。
イノベーションは勇気から生まれる。
人を動かす新しい体験をつくろうとするとき、人は「動かされた自分」の体験を基準にしてしかそれをつくることはできない。
名言だらけ。いい気づきだらけ。
心の底から、周りにいる全員におすすめしたい一冊。買って配りたいくらい。
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18. 会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。
サイボウズ・青野さんの著書。会社の社長が書く、会社というもののお話。
会社というのは、
・実態がない
・永遠に生きる
・しかし法人の名の通り、人のようなもの
という特徴を持っていて、青野さんはその存在を「妖怪」と呼びます。
その妖怪は、人を幸せにしてくれるんだろうか、と問うわけです。
その妖怪と、妖怪の代理人たる代表取締役。彼らが、社員を我慢させることで回っている会社が、世界中に数多くあるのでしょう。
会社をもっと死にやすい存在にしてあげること。さらには、会社という妖怪がいなくても、仕事ができる社会にすること。
青野さんはそこに真っ直ぐにチャレンジしています。
企業関連の不祥事や問題が今年もたくさん話題になりました。
いま改めて問う。会社ってなんだろうか。それはヒトを幸せにしているんだろうか、と。
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19. 強いチームはオフィスを捨てる
今年の半ば、東京を離れて神戸でひとりリモート勤務をしていました。そんな自分の背中を押してくれた本がこちら。
「リモート勤務がうまくいかないのは制度の問題ではない。近くにいなければ成果が出せないような社員しかチームに巻き込めていない、人事・採用の問題だ。リモートでも成果が出せるほど強いチームをつくること、それを目指すべき」
独立した今も、多くの仕事はリモートで参加しています。
この環境でも成果を出せるように、もっともっと成長しなくてはいけないなと日々感じています。
リモートワークに少しでも関心がある人や、会社でリモートワークを導入しようと考えている人はぜひ。また、遠距離恋愛だったり単身赴任なんかにトライしている、距離が制約になるような状況の人は、自分の論理を見直すいいきっかけになるかも。
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20. 猫はためらわずにノンと言う
フランス人ライターが描く、猫と一緒の生活を描いた一冊。
大切なのは、がんばりすぎないこと。仕事が全てじゃないんだもの。
猫を見てみよう。いつも落ち着いている。ときに無邪気に遊び、ときにふっといなくなり、気づいたらいつもの場所で寝ている。こちらの都合とは無関係に、自分勝手に行きているけど、何故か憎めない。愛される
私たち人間、もっと多くのことを猫から学べるはず。
恐れずに、一言「No」と言ってみましょう。猫のように。
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その他
(めっちゃ長くなってきてしまった、、ここまでで6,700字、、ここからは極力シンプルに)
21. 「鉄塾」
中川家・礼二さんと大学教授・原武史さんの鉄道愛があふれています。
関東と関西で、JRと私鉄の関係性がいかに違うか、対談形式で明らかにされていきます。関西人の「やってみなはれ」「やったろやないか」精神がここぞとばかりに出てるんやなぁ、鉄道にも。阪神と阪急、乗るのが楽しくなります。
鉄道ファンじゃなくても、なんかにやにやと読んでしまう一冊。
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22. 平野レミの新・140字レシピ
幸せはおいしい食事から。おいしい食事は、楽しんでいる料理人から。
ググればどんなレシピでも出てくる時代ですが、読んでいて楽しくなるレシピ本というのはあるものですね。最高。
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23. 都市と野生の思考
臨床哲学の専門家と、ゴリラの専門家。京大の名物教授2人が語りあう、大学のこと、老いのこと、家のこと、ファッションのこと、食のこと、自由のこと、アートのこと。面白くないはずがない。
私たちはこれから、猿ではなくゴリラから学ぶべきではないか。
理由はぜひ、本書を読んでいただいて。
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24. 庭園に死す
林修先生おすすめの一冊。
寺に優れた庭があるのは、庭が浄土であり、「観想」の対象であったからである。枯山水の白砂や杉苔にも、石が立てられている。石は三つの神仙島、蓬莱、方丈、瀛洲を写したことになっている。池や白砂は海であり、海の彼方に神仙島が望まれるのである。
絵にも宗教画というのがあるように、庭にも意味があるんやと。
京都・小京都巡りがもっともっと楽しくなりそうな一冊。街歩きが好きな方、京都が好きな方は絶対に楽しめる一冊。
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25. オイディプスの謎
朝には四本足、昼には二本足、夕方には三本足の生き物は?
有名なスフィンクスの謎、これを問いたのがオイディプス。そして、オイディプス・コンプレックス(子どもが、異性の親に対して愛着を持ち、同性の親に対して敵意を抱いたり、罰せられる不安を抱いたりする無意識の葛藤)というフロイトが提唱した概念でも、その名前が使われているオイディプス。
オイディプスが謎を解いたとき、なぜスフィンクスはその答えに驚き、消え去る必要があったのか。その答えとして、↑の2つのエピソードをつなぐことで仮説を導こうとする研究がここに。
最高のミステリーを読んでいるような気持ちになりました。歴史にワクワクしたい、そんな方はぜひこの本を。
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26. 完全教祖マニュアル
教祖にさえなれば人生バラ色です! あなたの運命は、いままさにこの瞬間に変わろうとしています! 本書を信じるのです!本書を信じなさい。本書を信じれば救われます ---。
詳細説明不要。タイトル買い推奨。最高に面白い。
みんな、明日からでも教祖になろう!マニュアルはここにある!
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27. 世界からバナナがなくなるまえに
世界中で摂取されているカロリーの80%は、たった12種類の植物から得られている
そんな驚きのデータから、この本は始まります。
短期的な効率性・生産性が最大化されている一方で、一度被害が出たときのインパクトが非常に大きくなるという意味での脆弱性を抱えている現代の農業。
植物の多様性を守るということが、いかに大切で、大変な仕事か。ナチスが迫るソ連・レニングラードで、種子を守るために死んでいった研究者のお話、涙が出ます。
新しいものをたくさんつくることも大事。一方で、途絶えさせないことも大事。今年読んだノンフィクションの中でも、珠玉の一冊でした。食べることを大切にするすべての人に。
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28. ミクロ経済学の力
ゲーム理論だったりオークションだったり、人間の意思決定を分析する理論を支えるミクロ経済学の理論。
海外本野役所はあるものの、どれも分厚いし、難しいんですよね。。
翻ってこの本。日本を代表する経済学者・神取先生によるわかりやすい入門書。自分が学部生のときにこの本があれば...
全経済学部生がこれを買ってほしい。また、学生のときに経済学を少しでもやって、やたらと多い数式にげんなりしたすべての大人にも買ってほしい。
絶対に後悔させません。
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29. ボローニャの吐息
内田洋子さんのイタリアエッセイ。
旅行記もいいけれど、日常を描いてこそ、その国の魅力が伝わる。
そんなことをかんじさせてくれる一冊。
イタリアに居るのも、私たちと同じ人間なんだと。遠くの存在を近くにしてくれる、素敵なエッセイ。
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ぽろぽろと思ったことを思ったままに書いていたら、8,500字を超える大作になってしまいました。
どれもおすすめの本です。できることなら、買ってみんなに配りたいくらい。
ぜひ年末年始のお供に。Netflix/Prime Videoもいいですが、本もいいですよ。
ちなみに買ってよかったものもちょっとまとめました。こちらもぜひ。
Life is for sharing. それではまた.