「プロジェクトテーマパーク」をやってみました!@神戸
弊社Cobe Associe、プロジェクトデザインカンパニーを標榜しております。
先日プロジェクト管理ツール「Backlog」を提供しているヌーラボさんが
プロジェクト管理をチームで楽しく学べるボードゲーム、
「プロジェクト テーマパーク」
をリリースされたとのことで、
「これを機に神戸でもプロジェクトマネジメント・デザインを広めていくぞ!」と思っていたら、
なんとヌーラボさんから1セットお送りいただけることに!ありがたい...
この記事は、その「プロジェクト テーマパーク」を神戸で実施したイベントの実施レポートになります!
思いの外たくさんの参加表明...!!
4月上旬一緒にプレイしてくれる方を募集し始めました。最初は個人のFB投稿で。
ありがたいことに4名から「ぜひ!」というお話が!神戸の人、新しいものに対して腰が重い、と聞いていたので、ありがてぇ、という気持ちに。
出席管理と連絡、振り返りのしやすさも考えて、Facebookのイベント化しておくことに。シンプルに、素人感たっぷりで。
えっ。
93名??????
神戸の底力を感じるぞ...!!
実際に参加表明をされていたからは15名ほどでしたが、関心ありの人たちが押し寄せたときのことも考えて、
・Not My Fault!
・ツッコミかるた
・動画アップしてみたwww
も予備的に準備しておきました!(結局使わなかったけど)
さらに、大阪のコワーキングスペース・The DECKさんと、ボードゲームファシリテーターの宮地俊騎さんがそれぞれ1セットずつお持ちいただけるとのことで気がついたときにはかなり充実したイベントになりそうな予感が...
いよいよ当日...!!
場所は神戸のコワーキングスペース、ON PAPERさん。Cobe Associeもここの一部をお借りしてオフィスにしています。おしゃれ。いい空間。
勢揃いした3セットの「プロジェクト テーマパーク」。オンラインショップでも品切れが続いているので、3セットも1つの場所に集まるの貴重すぎでは。
ルールを自分で理解して説明できるように手書きで準備しました。
A3用紙2枚でぴったり収まるくらいに。細かいルールは適宜補足するように。
いざプレイ...!!
当日集まったのは、
・ボードゲームが好きなのできました!
・プロジェクト管理について学びたくて!
・ON PAPERに来たくて!
とそれぞれ異なるモチベーションの13名。年齢もバラバラでした。
ルール説明をして、Q&Aをして。
せっかく関西なので、「ひらパーを新しくつくる気持ちで!」ということにしました。ひらパーがわからないという関西圏外の皆さん、下記を御覧ください。
ボードゲームファシリテーター・宮地さんと私がファシリテーターをすることにした、いざ始めるぞ!!!
宮地さんチームの様子。
ずーーーっと笑顔に溢れ、建設が成功したら拍手が巻き起こる最高のプロジェクトチーム...!!
2回同じメンバーでプレイして、サイコロ運に恵まれず2回とも成功とはなりませんでしたが、チーム感にあふれていました。最高...
終わった後もボードゲーム談義などで盛り上がっていました!
一方われわれは、合計6ターン分のプレイが予定されている(6ヶ月でテーマパークに必要なアトラクションを完成させる)のに、まさかの2ターン目でゲームオーバー...↓は反省会の様子。
気を取り直して、3名ずつの2テーブルで再挑戦!
そして今度は2チームとも成功!
見てください、この美しいバーンダウンチャートを...!(仕事もこんなふうに進んだらいいのに)
うち1チームは、やる気カードの不足により1ヶ月誰もプレイできないターンがあったらしく「ちょっと正月・旧正月で作業員がおりませんで...」と言い訳していました。現実で言ったらぶっ飛ばされるやつですね...
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終わった後みなさんから「楽しかったです!」と言っていただけて最高でした。
プレイ中皆さん口々に「いや、よくできてるわ...」とおっしゃっていたので、ヌーラボさんのボードゲーム企画力には脱帽です。
プロジェクト管理への学び
改めて、このボードゲームはプロジェクト管理のポイントをよく押さえていて、素晴らしいなと思いました。
●「6ヶ月で」「一定数のアトラクションを建設する」という明確な期間と目的が定義された状態でスタートする。
期間とスコープ、勝利条件を明確にしていないプロジェクト、周りにありませんか?
●アトラクションすべてを完全に建設しなくても、8割方(残存3つ以下)完了していれば勝利となる。
バグ0のリリースはありえないもの。
●予見できる内容(アトラクション内容及びその順番、個々人の個性)、リスク(イベントカード)、不確実性(サイコロ)を総合して意思決定しなくてはいけない。
サイコロ運に頼るためにも、リスクを潰し、予見性を高めることが大切。
●顧客の信頼を得るためには見積もりと実績の一致度が重要。
実際、2チームとも最初1回目のプレイでは見積りを誤り、信頼を失ってゲームオーバーの流れでした。
●プレイヤーそれぞれに個性・キャラがあり、それが有利に働くシーンも不利に働くシーンもある。
完璧主義者は勢いよく建設していくが、失敗には脆い。トラブルメーカーは自分の失敗が他人のやる気を下げる。などなど。
●やる気(プレイする権利かつブーストカード的な)は減っていくものという前提で設計されている。
人間、機械じゃないんで。
●有給休暇(やる気カードの回復)はチームみんなのために取るべきものになっている。
チーム内に「今月有給行っとこか」のような、現実世界でなかなか見られないコミュニケーションが発生する。
現実のプロジェクトだと更に、
●突然「作るアトラクションを変えろ」「建設期間を短くしろ」「予算を減らせ」等と言ってくるクライアント
●突然やめると言い出したり、昇進や保身のために嘘をついたりするプロジェクトメンバー
みたいな要素も入ってくるので、Ver.2ではぜひ上の要素も入れていただくとより生々しさが増すのかなと思ったり...(殺伐とするのでやめてください
いずれにしても、プロジェクト管理を学ぶのに素晴らしいボードゲームです!
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私見ですが、世の中の多くの新規事業立ち上げプロジェクトについて、
みんな苦手なのは「新規事業」の方ではなく「プロジェクト」のほうである
と考えています。
・目的・勝利条件も期間もスコープも定まっていない
・使えるリソースが明確になっていない
・メンバーの特性やモチベーションを考慮していない
・リスク/不確実性が明示されていない、計算されていない、峻別されていない
あるあるですよね。
そんなプロジェクトを産まない/減らすためにも、プロジェクトテーマパークのような素材を使って、より多くの人がプロジェクト管理・プロジェクトデザインについて学びを深めていくとよいのではと思います。
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品切れ状態のものをお送りいただいたヌーラボさん、本当にありがとうございます!
プレイしてみたいという神戸・関西圏の皆さん、ぜひCobe Associe/田中までお声がけください!ぜひ一緒にプレイして学びましょう!