再受験or学士編入のお話

 医学部を再度または新規で志す人は誰でもこの問題に直面すると思います。私は、学士編入試験を選択し、学士在学中に、学習期間半年~1年で2校から合格をいただくことができました(うち1校は追加合格)。(自慢ですけど結構すごいんじゃないかって思っていますw)。学士編入試験の経験者としての立場から「再受験or学士編入」問題について語っていきたいと思います。
※またn=1の話なのでご注意を。あと今回は文章が散乱しています。すいません。

1. 私が学士編入試験を選んだ理由

 私が学士編入試験を選んだ理由として一番大きいのはリスクが低く、メリットがあると感じたからです。具体的に言うと、学士編入試験でのリスクは旅行・受験が大変(経済面含め)、TOEFL/TOEICのスコアが必要などがあります。私の場合、真に学士編入試験受験を決めたのは、研究室に配属される段階(3年10月)でした。この時の面談で指導教員の先生にはっきり学士編入の意思を表示しました。ちなみに、深くは語りませんが自身の興味のほかにも、自身の学士編入試験に対してプラスになるであろう研究室(指導教員の先生)を選択しました。実際、かなりのご援助をいただきました。研究テーマも私が最も興味あるテーマが与えられたのは本当に奇跡でしたが......
 話がそれたので戻しますが、10月の段階で、860点のスコアを持っていましたので、TOEICの点数という面ではある程度自信がありました。
 次にメリットの話です。私は、生命科学系の学生だったので、生命科学を学習することはもし不合格だったとしても全く無駄にならないと考えました。実際、一通り生命科学を学習し定着してくると、普段のジャーナルクラブやデータカンファレンスでも質問できるようになってきて、分野ごとのつながりも意識できるようになりました。生命科学系の学科でも実際に講義で学ぶのは各論が多く、それぞれの分野や生命現象のつながりがわかりませんしたが、今回の受験での生命科学の知識を総整理できたことは自身にとって大きくプラスになりました。
 最後に、多少話が前後しますが、科目の話です。私の学力とバックグラウンド的に英語と生命科学で勝負できるというのが大きかったです。学校での研究活動等をおろそかにするなど微塵も考えなかったので、時間的猶予等も考え、編入試験に決めたと思います(過去の自分が)。ぶっちゃけ、私の集中力だとコロナ休みがなければ受かっていなかったと思います。自分の使える時間を考えて、再受験か学士編入か決めるのがいいと思います。過去のDMとかを見ると2019年の11月はじめには、2科目型で受験するぞと決めていたみたいです(過去問をとりよせたりして物理のできる友人に難易度を教えてもらいました)。また、学士で受からなきゃ修士は就職かワンモアか2年間再受験の勉強するか...とかいろいろなプランは頭に浮かんでいました。

2. 苦手科目と得意科目のお話

 1章の中でも少し話をしたのですが、科目の話です。学士編入試験のいいところは得意科目で戦えることです。私は英語にある程度自身があった上に生命系の学生ですので、得意科目だけで戦う選択肢は非常に魅力的でしたし、実際功を奏したといえると思います。
 私みたいな英語と生物が得意で物理を習ったことがない人は、2科目型を受けるのがいいと思います。一方で、物理ができる人は4科目型で力を発揮できる可能性が高いと思います。詳しくは、4科目型受験をした先輩に聞いてほしいのですが、4科目受験の人の中でも物理は全くといってできない人がいます。また、ほかの科目は知識の広さ(狭さ)や科目特性上差がつきにくい科目も多いので、実質物理の差が点数の差になると勝手に思っています。注意ですが、勝手に思っています。


 話が変わって再受験の話をしますが、高校生・浪人生向けの塾講師をやっていた経験から5教科7科目受験において1年で合格点を出せる最低条件があると思っています(合格可能性がみえてきそうな条件ともいえるかも)。その条件は、英語と数学のどちらかが得意、理科のどちらかが得意、(古典の授業を学校できちんと受けていた)だと思っています。1年で力を入れて勉強できる科目は英数の片方、理科の片方程度で、両方を伸ばすというのはほぼ不可能だと個人的には考えています(メンタル、学習計画をふくめた色々な面でも主要科目で得意科目が2つあると目途が立つかなと思います)。
(2021/01/06以下を追記)
 再受験についてのリスクとメリットの話をしていなかったなと思いました。再受験の1番大きなリスクは、時間拘束性です。基本的に再受験に専念することが必要で、編入試験の数倍は、在学しながら、仕事しながら合格するのは難しいと思います。また、リスクとは違うのですが、自分の興味のない、役に立つ可能性の少ない分野を勉強し続けなければいけないというのは苦痛だと思います。一方で、確かなメリットもあると思います。1つは、ボーダー付近じゃなくて合格者平均点くらいの点数をとれるならバックグラウンドを無視して入りやすいこと(あくまで入試の話です)、確実に平等に点数化されて判断される(1部の面接は除く)という点です。ほかの記事で書きますが、編入試験は自分がどういう「性質」の人間かってのを常に意識しながら受験していました。

3. 英語がからっきしな人はどちらの道も難しいかも

 英語という科目は唯一再受験でも学士編入試験でも万人が受験することになる科目です。学士編入試験においても再受験においても英語の学力(ここでは、試験で点数を取る力)は武器であり、英語で失点すると(英語が得意な人でも)合格することはできません。特に学士編入試験の一部の大学においては、9割程度(体感であり実際はもっと低いと思われる)とれてしまう難易度であるため、英語は、平均点付近の人に差をつけるとともに、さらに得意な人からも差がつけられにくい科目だと思います。再受験においても英語が足をひっぱるということがあると基本的に落ちると思います(よほど数学・理科でトップ付近を取れる人は除く)。そういった意味で英語が苦手な人は、合格するまでに大変な困難があると想像します。一方で英語が得意な人は、再受験、学士編入試験の両方において一定のアドバンテージをとることができると思います。

4. 再受験をかんがえるなら2年は必要かも

 これは持論of持論ですが、再受験を考えるなら2年コースを考えた方がいいと思います。塾講師をやっていたり自分で再受験勉強(筆者浪人+大学1年生で仮面してます)をしていて感じたのは、数学or英語は1年で伸ばすのは非常に難しいということです。もちろん容量よくやっていくルートもあるのですが、確実に医学部に受かるレベルにするまでには1年じゃ時間が全然足りないと思います(他教科の兼ね合いも含めて)。

5. まとめ(こういう人はこっちがいい)

 あくまで目安としてご覧ください。

・再受験向き

・高校時代の学力に自信があるor塾講師などで常に触れる環境にいた人
・数学、英語の片方と理科のうち1科目が得意な人(目安として3時間~1日も復習すればセンター9割いくくらい)
・再受験だけに専念できる人(会社や学校を辞めるまたは近しい状態)
・高校数学が得意な人
・ほかにもあると思うので追記するかも

・学士編入試験向き

・現役の大学生・大学院生
・生命科学系の大学教育を受けたことがある人
・大学レベルの数学・物理力のある人
・英語が得意な人
・何か追加するかも

最後までぐだぐだだったので、お気づきの方もいるかもしれませんが、この記事は割とひらめきというか「あッこういう話題がいいかな」で書いた文章なので、まとまりがないかもしれません。それでも誰かの何かの役に立てたらいいなと思います。

ご意見、ご質問などは@Noxa_somethingまで


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?