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20240712(悪癖)

「自分的にあり得ない他人の価値観に異常に執着する」
という極めて悪い癖が私にはある
俗に言う「その神経が分からん」に興味を持ち過ぎるのである。
別に理解したいとか歩み寄りたいとか微塵も思っちゃいない。否定する事を前提で興味を持っているからどうしようもなく質が悪い。

所謂「感情の老化」というやつだと思われるが年々生理的に無理なものが増えていく
特にネット上で見かけた他人のメンタリティとかマインドセットといったものに対し、殆ど毎日のように「きっしょいのぉ」と思っている
この「きっしょいのぉ」には強い不快感と怒りが伴う。
本来人は快適に過ごすために不快なものは極力遠ざけようとするし、精神衛生的にもそうすべきなのだが、
何故か不快なものに強い興味を持ってしまう。勿論精神衛生的には極めて悪い、なのに何故か中毒性があるこの感覚。
私はこれに独自に名前を付け、「不快の麻薬」と呼んでいる。

私はネット炎上というものが大嫌いだ。あれに便乗しバッシングをする人間の精神性を酷く嫌悪しており、炎上は一律に「叩く方が加害者だ」と思っている。そして叩き行為をする人間に非常に興味がある。素性を隠して面識のない赤の他人を罵倒する、そのクソみたいなメンタリティはどのようにして形成されたのか詳しく知りたいと思う。
しかし叩き行為やネットハラスメントをする人間が抱いている感情と、自分がそれらに対して興味を持つ事はいずれも「不快の麻薬」であり、方向性が真逆なだけで本質的には同じ類のものだと思っている。
叩きをする奴らも、批判対象に対する強い怒りや嫌悪感に中毒性を感じているのは明らかだ。そして尤もらしい理屈をつけて非難する事に途方もない快感を覚えてやめられなくなるのだ。
しかし麻薬なので良いことなど一つもなく寧ろ悪影響しかない。そもそも麻薬に溺れている人間は自制心が欠落している状態のカスなので歯止めが効かなくなり、
批判のつもりがエスカレートして人格攻撃、誹謗中傷を繰り返すようになり最悪の場合叩いた相手から訴えられたり、何かの拍子に自分がバッシングされる側になってしまう事も大いにあり得る。
そうでなくても不快感や怒りといったネガティブな感情に浸り続けていると
脳の細胞が破壊されるそうだ。

ネガティブ思考を重ねて脳にストレスを与えることは、海馬の神経細胞を壊すことにつながります。つまり、ネガティブ思考の人は、自ら脳を破壊しているということ。他人に対する悪口も、言えば言うほど自分の脳には悪影響を与えます。逆に、人を褒めたり、ポジティブな思考をともなう行動を取ることは、脳にとってもプラスです。ずっと健康でい続けたいなら、前向きな性格でいることが圧倒的に有利だと言えます

ネガティブ思考は「脳の老化」を早める! 人生100年時代に女性たちが意識すべき“脳ケア”とは/医師・米山公啓さん【医師監修】 - Woman type[ウーマンタイプ] | 女の転職type (woman-type.jp)

今SNSで四六時中「許せないこと」を探し求め、誰かを非難する事を娯楽しているような奴らは近い将来認知症になる可能性が非常に高いと言えよう。元気なうちはネット叩きやハラスメントで見知らぬ誰かに迷惑をかけ、挙句にはボケて周囲の人間に迷惑をかける訳だ。最早人として終わっている。
そして私も決して他人事ではないのである。不快なもの、理解できないものを自分の意識の領域から消し去って心穏やかに暮らす習慣を身につけないと、いつか私は不快の麻薬に脳を侵されてボケ老人になる、間違いなく。

これまで自分の現実、自分の問題点から目を背けて生きてきた。恥ずかしながら50を目前にして漸くそれを認める必要があると気が付いた。
悪しき自分の現状を改めるためには、まずそれを認めなければ始まらないのだ。目を背けたくなるような己の事実に一つ一つ向き合わなくてはならない、真正面から。
心底軽蔑している連中と自分は本質的に同じだということを受け入れる必要がある。
noteにも時折感情に任せて辛辣なことを書き殴った記事を上げているが、あれなんかも不快の麻薬でガンギマった状態で書いているものだ。私の醜悪さの煮凝りみたいなものだと言えよう。
それなりに歳を重ねておきながら、自分で自分を律することが出来ないクズの振る舞いなのである。

※みんなのフォトギャラリーから、ふっくらボリサットさんのイラストをお借りしました。ありがとうございます。


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