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今日の感情

6月が終わる日、つまり上半期が終わる日、

さらに言うならば自分にとっては

今の会社で働く最後の日でもありました。

ギリギリまで出来ることをやって、悔いはないですが

その先はもう分からない、知ることもできないというのが

感情としてはやはり寂しい。

私が残したこともそうでないことも、他の人の手に渡って

仕事の全体は続いていく、プロジェクトはまだまだ終わらない。


役に立てたのだろうか、と振り返ってみる

新人としてはよく出来ていたのだと思う、自分で言うのもなんですが

実際そう言っていただけて、たしかに日々、手ごたえはあった

些細なことに引っ掛かりすぎて人よりひとつを終えるのに時間がかかること、

それがずっと自分のだめなところだと思っていたけど

上司に恵まれて、丁寧に作業を進められる環境にいることができて

他の人がスルーしてきた物事に気づけたり、絶妙なタイミングで勘としか言いようがないものが働いて、「これ、もしかしてNGでは?」というものを拾い上げることができたり

自分のいいところもわるいところも全て投入して働けて、それが本当に楽しかった、と今は感じられる。

SEとしては超未熟、"社会人"としてもダメダメだとは思う。でも、今の自分のレベルがどこか、ということを考える時間より圧倒的に

目の前の仕事に没頭する時間の方が多かった、自分にとってはそれがよかった。

没頭しすぎて生活リズムは度々崩れたけど、精神的にまいってしまった時はけっこう本気で樹海に行く想像をしたりとか

冷静に振り返るとまずい状態の時もあったけど

何でそうなったのかはもう分かるし、そういう自分は十数年の積み重ねで出来ているから

そう簡単には消えないのも分かる。分かるようになったからよかった。

ちゃんと人並みに苦労しなければ、と小さい頃から思っていたけど

そんなこと考えても考えていなくても、好きなことをしていても、辛いことは起こるし、「もう無理だ」という瞬間はくる。それは急に、淡々とくる。

だから、恐れる意味はなくて、必要もなくて、心の向くことをやっていくのがいい。

常に恐れを抱いていた自分をゆっくり手放していっているのが、今。

会社をやめることは契機のようでいて、別にそんなこともなくて、ただタイミングが重なっただけという気がする。人に説明するのはむずかしいけど。


初めて自分に、よく頑張った、と言いたい気持ちになっている。

これまでどんなにやっても、自分を労うような言葉は自分の内側から出てこなかった。まだ、もっと、やれたでしょう、という思いが常で。

この一年だって全然、完璧じゃなかった。焦ってミスも多かったし、感情が走って上手くコミュニケーション取れないこともあった。

それでも全部をくるめて頑張ったのだ、と言える自分になった。もうこういう風に頑張らなくても大丈夫だ、と分かる。仕事を頑張ったとかそういう範囲を超えて、なにか、生き方について深いところで苦しんで、それを一つ突破したような。

だからこれから安泰というわけではなくて、きっと山も谷も大雨もある。その都度、ひ弱な自分をみとめながら、膝が痛ければテーピングを巻いて、目が開けられなくなったら眠って。小さなことをひとつずつすればいい。

いつまでも生きるわけではないけど、一日で全てを為すことは出来ないのだから、そんなに急がなくていいのだろう。焦って転んで即座に起き上がって全力疾走、みたいな、そんな進み方もまあ悪くはなかったけど、もういいかなと思う。


ありがとう、となにか、全体に対して言いたい。

本当にありがとう、という気持ちが素直に出てくる。よかった。こんな風に6月を終えることができて、よかった。

いろんなことが繋がって今と未来と、過去までも変わるような。この感情は希望で、どうしようもなく嬉しい。


と、いう脈絡のない日記。

読んでくださった方、ありがとうございます。

佳い7月に、夏になるといいですね。

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いつかの夜散歩の写真をのせて、本当におわり。