ナイル川の水を飲んだ後、、、
2019年12月、私は約2年半の大学院生活を終え、エジプト・カイロを後にした。
帰国前の10日間は、ほぼ毎日お世話になった友人や大学教授のもとを訪ねる慌ただしい日々だった。
沖縄時間ならぬカイロ時間と私が呼ぶ時計に縛られない生活を2年半も続けていた私にとって久々の分刻みのスケジュールであった。
「来週日本に帰ります、今までありがとうございました。日本に帰っても中東に関する仕事に就くので、またすぐに戻ってきますね。」
2年半で少しは上手になったエジプト方言のアラビア語で挨拶してまわる中、全員が共有して言ってくれた言葉が、
「ナイル川の水を飲んだ者は、ナイル川に戻ってくる」
.اللي يشرب من النيل لازم يرجع له تاني
アラビア語の発音は、
「イッリー・ヤシュラブ・ミニール・ラージム・ヤルジャア・ラフ・ターニー」。
多少の「ずれ」はあるものの、今までのところ、私の人生はエジプト、そしてアラブ世界と縁の切れないものとなっている。
エジプト生活を終え、日本、トルコで中東政治関係の仕事を経て、現在はペルシャ湾に面するカタールで航空関係の仕事をしている。
このNoteでは、中東地域での生活や旅行、アラビア語などの外国語学習のほか、偶には政治・経済に関しても記述してみようと思う。
更新の頻度などは特に決めず、カイロ時間ということでご了承いただきたい。
中東地域の文化・社会の理解にお役に立てられれば幸いである。