『逃げた先に見える風景』
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辛かったら逃げてもいい、という風潮があるように思う。
実際にそのような書籍も手にした事がある。
「辛かったら逃げてもいい」は極めて個人的にだが、無責任な台詞だ。
一時の辛さに耐えられず手放してしまった仕事は
二度と自分には戻ってこない。
やり遂げる能力のない人間、というレッテルは自力で剥がすには
相当の時間が必要で、または剥がれない可能性すらある。
「辛かったら逃げてもいい」という書籍や台詞を目にした事はあるが
逃げた後、自分の仕事やプライドを取り戻すための方法について書かれた本を自分は見た事がない。そして、きっと存在しない。
「辛かったら逃げてもいい」
これは、例えばいま命を断とうかと迷っている、
そんな人生の崖っぷちに立っている人へ向けた言葉だ。
会社を辞められる訳でもなく、同じ会社に居続けるしかない人にとっては
むしろ不適切なアドバイスでしかないと思えてしまう。
逃げた先の風景
他人がそんなところまで心配してくれるはずがない。
逃げた先の風景
そこに何が見えるのか、そこがどんなところなのか、
逃げる前に、手放す前にちゃんと想像してみるべきだ。
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