はんぺんを口の中でころがして
今日、素敵なnoteを読みました。形にも残らないような、それでもふとした時に思い出す瞬間について言語化してくれています。
素敵な表現や言葉でいっぱいなので、ぜひ元記事を読んでいただきたいです。
これで終了しても良いかとも思ったのですが、さすがに短すぎるかもと思ったので、もう少し書いていきます。
白桃さんの記事の中で好きな言葉たちを少し引用させていただきながらお話していきたいと思います。
「大切なことは体全体で覚える」とドラマでも言っていたそうですが、カメラでは残せない瞬間を、それでもふと思い出してほっこりするような瞬間を「体全部」で覚えていたい。という言葉には、私がなんとなくで大事にしていた部分を言語化してもらえた気持ちになりました。
私が好きな小学生の頃の夏休みの空気感とか、晴れた日の教室で光に透ける友人の髪とか、さむいねって言いながら飲んだコーンスープの味とか、そういう記憶もきっと身体にしみついているもので、ただ、その空気とか匂いとかそれだけじゃなくて、空気も匂いも味も触りごこちもその時考えたことも、全ての感覚、それこそ体全部で覚えているんだなと思います。
体全部で覚えているような瞬間に私は気づかずに救われていて、守られていて、ときめいているな、としみじみと思います。ふとした瞬間に思い出す体に染みついた記憶は、私の心をほっこりさせます。今は亡き祖母との記憶は私をちょっとしんみりさせるけど、祖母を体全体で覚えていることが少しうれしくもあります。そうやって、私は写真に残せないような思い出に浸りながら、生きています。そして、この記事を読んで、そういう時間をもっと大切にしたいなという気持ちになりました。
スープの中のはんぺんみたいに浮かんでくる大切な記憶を優しく掬って、味わう。そして、心をあたためていく。そういう作業が人生にとって大切であると感じます。皆さんもスープの中に浮かんでいるはんぺんたちを大切に掬ってみてあげてください。きっとあなたの心を優しく温めてくれるはずです。
今回記事の引用の許可をいただいた白桃さん、ありがとうございました。
すてきな記事に出会えて本当に良かったです。