【4】あっけない結末(と後日談)
前回までの3つの記事はすべて無料マガジンにまとめてあります
誹謗中傷の結末はあっけないものだった
これは前回の記事に少しかぶる部分もあるのですが、改めて詳細をお話しします。
問題の起点となったAさんの問題は瞬く間に下火になりました。
理由は、掲示板の書き込みやWikiの作成など、Aさんがやったと思い込んでいた殆どの誹謗中傷が、BさんCさん、他3人程度のグループが行っていたと判明したためです。
なので、炎上の末期はBさんをメインとした数人にフォーカスが当たっていました。
BさんCさんたちが別の「加害者側」だと発覚した原因はお粗末な「自爆」です。
簡単に流れを書きます。ちなみに、発覚~炎上~鎮火まで1日でした。今でも忘れられない24時間です。
当日正午頃、自分の投稿に付いた返信にBさんとCさんが全体公開のいわゆる「メインアカウント」で、私の病気を嘲笑している投稿をしているのを確認する。
私はそれに「どういうことですか?」と画像でなく公式機能の引用で反応した。(スクショにしなかったのは捏造と言われないため)
引用投稿をしていたのは通院の移動中で、私はその後離脱、帰宅後はSNS等確認せずに休んでいた。午後~夕方にかけて私の引用投稿が拡散される。Bさん・Cさんへの批判的な反応が爆発的に増える。
~夜頃、Bさん・Cさんグループが逆上。
私の過去の発言を引っ張ってきて「捏造」や「嘘つき」、「身内で使っていたアカウントをハックした」など発言。周囲に窘められるもヒートアップ。夜遅く、第三者が「そもそも、他にもオープンな環境で色々言ってますよね?」と、連絡や仲間内で馬鹿にするやり取りを行っていたチャットのURLとスクリーンショットを投稿。(後日、検索しましたが誰かが残したWEB魚拓が出てきました。公開サービスを使用していたためです)
深夜~翌早朝、BさんCさん関係者大炎上。
深夜~早朝の間に、BさんとCさんから怒濤のリプやDMが送られてきていたらしいのですが、体調不良で就寝中+就寝の際はスマホを別の部屋で充電する習慣があったため気付けず。翌朝、起きてスマホを見たら、多くの心配するDMやメールが届いていた。が、肝心のBさんたちは全員アカウントを削除していたため、当事者からのDMやリプは消えていて、何が起こったかその時点では何も把握できていなかった。
朝までに、Bさんを中心にその関係者が他の人にも誹謗中傷を行っていたり、酷い時はその人物を騙った上でやり取りしていたことが上記チャットを始めとしたSNSや各サービスのログから明るみに出て、結局、Bさんたちは実質上の退場となり、解決しなかった問題とボロボロになった私含めた関係者だけが残されました。
今思い返しても、本当に後味も悪いし、何も解決しませんでした。
収束後も続いた「加害」と本当の幕切れ
当時、私は掲示板への悪質な書き込みやブログやまとめサービスを使った誹謗中傷を、在住の県警~所轄の警察署へ「Aさんだと思う」と相談→今後の対策を話し合っていた最中だったのですが、結局はBさん、特に親しくしていたCさんの件で本格的に身体を壊し、今後の負担を考慮して被害届の提出など一連の検討を相談の上「中断」とさせていただきました。(記録や情報は残してもらいました)
私自身もすべての資料や情報は、複数の場所や形式にして自宅等に保存してあります。信頼できる第三者にも渡してあります。
元々精神的な病もあるし、同時に身体的な病気も加療していたので、心身共に立ち直るまでに数年かかりました。
その数年後、体調を見つつ同人活動等を再開しましたが、その期間もBさんたちはずっと誹謗中傷を繰り返していました。
何かあれば「注意喚起」や「詐病」、「盗作」「迷惑ユーザー」など、時には公式作品のハッシュタグを付けて投稿を続けていたらしいです。
(確認した関係者のアカウントはすべてブロックとミュートしていたため知りませんでした)
私の所には、心配や応援のメッセージが送られてくることはありましたが、ネガティブなものは今まで一つも届いていません。
逆にそういうメッセージが届くことで、誹謗中傷はまだ続いているんだなと知ったくらいです。(労いや応援のメッセージには感謝と心配掛けてごめんなさいという気持ちしかないです)
その後、持病の悪化などあり同人活動を休止しているので、現在は完全に「別世界」みたいな感覚ではあります。
あとは、その時の経験がいい意味でも悪い意味でも自分を変えたため、SNS自体と程よく距離を置いたり、自分自身の「受け取り方」や「考えのクセ」を変えるように意識するようにしたので、精神的には穏やかに暮らしています。
これが本当の「幕切れ」と私自身は思っています。
未だに残されたまとめサービスとかWikiとかあるし、間違った情報で勘違いもされることもあるけど、自分の信じたいものと大事にしたいものとを意識するようにしたら「まあ、いっか」って気持ちもあります。
何度も擦られているだろうけど、役に立ったことや経験談を最後に書いておくね!
(なお、大分以前の情報なので今とは事情が違うところもあると思います。最短で最良は、専門家のアドバイスを受けること!)
私が行ったこと
・法律相談、警察へ相談(事前にアポ取るとベスト)
警察に関しては法整備が進んでいなかった時代でもあり、最初は不誠実な対応をされました。女性ひとりだったのもあると思います。
数度対応していただいた方があまりに横柄だったので、担当を変えてもらってから話は進展しました。所轄が神奈川県警なので「あー知ってた」とは思ってた。
ご家族等に男性がいる際は、上記の意味と急な体調不良や予測しない事態なども考えると、帯同していただくことをオススメします。
・各種インターネットサービスへの削除申請、通報、相談
各種ネットサービスへは、誤認情報の掲載されたWiki、ブログ、まとめサービスなどへの削除申請や違反通報、相談を行いました。
素早く簡潔に対応してもらえたのは、5ちゃんねる、はてな、pixivで、それ以外がしたらば等 5ちゃんねる以外の掲示板とNAVERまとめ、Twitter Japanです。(思い出し憤怒)
人に協力を求めよう。それは出来れば専門家と本名付き合いのある近しい人で!
これは私自身の大いなる反省点です。
当時、私は「自分の問題は自分で解決したい」と強く考えていたので、ログの保存からサービスへの対応、警察や各所への打ち合わせ……ほとんどすべてを一人で行いました。
一番しんどかったのは、日々増えていく誹謗中傷のログを記録したり資料に出す工程でした。今だから言えるけど、嘔吐しながらやってました。
人間は思った以上に簡単に壊れるし、ダメージの自覚もないまま身体と頭だけは動けたりもします。
それに、当事者の判断は、いくら被害者サイドでも冷静とは言えないので、本当にどうにかしたいと思うなら、他人の、それこそ専門家の手を借りるべきだと思います。
弁護士なら、いきなり法律事務所のドアを叩くのはちょっと、と思うなら、各自治体(市区町村等)で、大体「法律相談」を行っています。
私の地域だと、予約制で1人30分/無料です。お住まいの市区町村公式サイトを検索すれば出てくると思います。
あとは、有名所だと「法テラス」でしょうか。
いずれにせよ、時間が限られているしあっという間なので、なるべく簡潔に要点を説明できるように事前準備必須です。
そして続き、「本名付き合いのある近しい人」と限定して書きました。これも重要です。
結論、ネット上の関係者は信用度からしたら「低」の場合がほとんどです。
実際、自分も年上としてしっかりしている印象を持っていたCさんに裏切られたような形になってしまったし、相手が本当に「私」のために親身になってくれているのか、悲しいけれど、ネット上の関係だけでは見極めが困難です。
なので、できる限り家族やリアル友人にサポートをお願いする方をおすすめします。
体調やメンタルを崩したら、それこそ専門家(病院)へ!
被害から受けたダメージによる病気などは診断書提出を求められるので、司法・身内(友人)・医療の3つの柱のサポートは忘れないでほしいと思います。
ログはヘッダーを付けてPDF保存。URLの記載を忘れないように残す!
これも色々な記事で書かれていることだとは思いますが、万が一民事刑事どちらでも司法の場にお世話になる際には、証拠保全が肝要です。
URLの明記が必須になるので、掲示板ログなど必ず「PDF保存(ヘッダーあり)」で保存してください。私の場合はこれをしていたので警察や各所への対応がスムーズに行きました。
画像データとしてスクショを撮る時は、自分のPCの時刻表示のある部分を残すように保存します。その時に、該当のURLも一緒にメモ帳などで保存しました。
当時、警察へはデータ提出NGだったので(今は分からないけど)資料提出や相談の際には、上記で作成したPDFデータを印刷して持ち込みました。
使ったソフトやサービスなども少しだけ紹介します。
Cube PDF(PDFの分割・結合など)
言わずと知れたフリーソフト。操作も簡単。
分割や結合など、同様のオンラインサービスもあるけれど、重要な情報はなるべくオフラインでソフト使った方がいいと思う。(ふわっとした表現で申し訳ない)
オンラインストレージ(GoogleDriveやOneDrive)とメモサービス
URLは割愛。出先で確認したものも逐一スマホで保存していました。
流れとしては、スクリーンショットを撮りドライブへ、URLはメモアプリで保存→自宅でPDF化。
オンラインサービスの利点は、急な場合でもコンビニでプリント→提出も可能だったり、共有して管理できた点です。
ただし、不慮の事態やサービスの終了などでデータがなくなる場合も想定して、必ずローカル環境での保存と併用してください。
しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/63973/
さっき全巻読んだんですが、被害者、加害者、その関係者、あらゆるケースの描写がきちんと同じ温度差で書かれていて、教科書的に参考になるかもなぁと思いました。専門家の監修(清水先生!)も入ってる。マンガとしてももちろん読み応えばっちりで面白かった。
コミックス限定で解説がありましたが、本編同様読み応えありました。主人公の保田先生が猫っ毛猫目でかわいい。
以上、すこし長くなりましたが「誹謗中傷編」は終わりです。
今は、というと、当時から患っていた病気が悪化し手術したり、その後また大きな病気をしたり、引っ越しで段箱88箱の女から整理収納アドバイザーまでクラスチェンジしたおはなし、などあるので、以後はなるべく楽しいお話を続けていきたいと思います。あと、憤怒ダイエット-20kgもあります。これも追々。
最後の最後に。
この話をしようと思ったのは、誹謗中傷で命を絶つ選択を選ぶ人が今まだいること、自分もかつてそうだったけれど今は死なないで良かったと思っていること、何より何かしらの形に残すことで自分の中で区切りを付けることの3つでした。一番最後がまあメインですが。
残念ながら、他人は変わらないし、差別はあるし、違う何かと共存したり認め合うことはなかなか難しいけれど、ならばせめて自分の「価値観」を信じたいなと私は思います。
嫌いな誰かだったり、見知らぬ誰かに否定とか嘲笑されても、自分的にはどう思う?とか、親しい人ならともかく、付き合いもない知らない誰かの殴りつけられた価値観に不安になることってどうなんだろう?とか、少しだけ自分の正中線を意識して一呼吸置ければいいかなぁと思って、今は生きています。
皆さんもどうぞ、投げつけられたり殴りつけられたりとあらゆる「雑」なものに惑わされることなく、自分の中の大事なものや好きなものに軸を置いてお過ごしください。
言葉の暴力はきっとなくならないけど、それはきっと自分がずっと背負わなければいけないものでもないし、そもそも受け入れるものでもないはずですから。