「癌で死ねたら本望です。」
一緒に仕事して方が、先月亡くなった。
若者から聞いた。出た言葉は
「突然」
とは言うものの、
そのIさんは、いつも
「いつ心臓が止まって突然死ぬかもしれん」言っていた。
「障がい者だ」と言うので、
「私も」と言うと
他のスタッフが
「二人も爆弾がいるのか」とか。
冗談ですが腫れ物です。
明るい方なので、若者には本当にピンときてなくて信じられなかったようだ。
若者に、まず言ったは、
「死は慣れない」
ご本人は、いつも
いつ死ぬか。
今ここで死んだら妄想というか。
苦しみながら、頭の中で巡っていただろう。
誰にみつけてもらうか。
誰に迷惑かけるか。
夏なら、このまま発見されなければ腐ってしまうとか。
もちろん、このタイミングで死にたいと思ったり。
心の準備は家族もご本人もしていただろうが。
亡くなったのは隣の県の駐車場。
車を停める際にバックして、別の車にかコツンとぶつかった。
ぶつけられた人が車から降りて、車を覗くと亡くなってたそうだ。
若者には衝撃的な言葉ばかり言ったかもしれない。
「救急車、警察、病院、搬送、
身体の大きい方だったから、遺骨にしてから?ぶつけた人に謝罪。
隣の県に通う。」
続けて若者に話したのが
またまた・・・
こないだイエ電に癌の保険の勧誘の電話があった。
私、そういう勧誘とかセールスの話はふんふん。または黙って聞いてます。で、断わるという悪質な人です。
相手はお仕事なので、聞いてくれるだけでも話してますのでね。
癌の保険の話は最初から。
「癌で死ねたら本望です」と言葉が出てましたが、話を聞いていましたが、聞けば聞くほど、別の言葉見つからない。
「今は癌で亡くなる人は2分の1です」
癌は合法じゃん。
誰にも責められない。
惜しまれる。
亡くなるまでに考える時間が、本人にも家族にも与えられる。
死に場所が選べる。自宅、病院、ホスピス?
遺書を書ける。
遺産分与ができる。
遺影だって用意できるくらい?
式場のプラン?
見舞いに次々くる。
そもそも保険があるくらい認められている。
そもそも2分1なのだから、認められている。
あと残りの2分1の人は?
2分の1に入りたいわ。
「癌で死ねたら本望です。」
ガシャン
と電話を切る。
悪質です。
相手が悪過ぎた。
もしから、そういう人が多かったりする・・・?
で他人の事は書ける。喋れる。
家族の事は書けない。喋れない。
自分の心の動く理由さえわからず。
辛くて辛くて涙が出る。
その見守る家族の役割。
涙が出る。
あんた達にはわからん。
わかってもらおうとも思わん。
自身の悩みとのギャップ。
母の理想の死に方は、死ぬ1週間前に倒れて入院し、見舞いに次々来てもらって亡くなる。
20年前くらいから遺書は海外旅行に行く度に、遺書を書き直し、その度に私に遺書を書き直した事を伝える。遺書の場所は私だけが知っている。
海外旅行はもう行ってませんが、更新し続けてると思う。
式場も予約してお金まで払ってくれてある。
母の理想の死に方をさせてあげたい。
母なら叶うだろう。
私のなすべき事は・・・。
どう 生きるか。
私がまた動きます。