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狸山病院〈19〉

奥さんはなかなか戻って来なかった。
狸山先生の話は続いた。
「もう、お腹も大きくて9ヶ月で、それまで気づかなかったのかなぁ。学歴もあって賢い子と思うんだけど。その後検診には来なかった。」
お父さんがどちらなのかわからなかったのだ。
奥さんのいる銀行員か、独身の工場の仕事をしてる男か。
彼女は、銀行員の男の方が好きだった。

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ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?