「狸山病院」〈22〉
狸山先生は話を続けた。
「10年くらい経った頃、家族三人に会ったけれど、幸せそうだったよ。へその緒は引きちぎったけど、でべそではなかったと思うよ」
そこに着地するのか。そのために長い話をしたのか。
そして退院した。
↓マガジン
https://note.com/now_you_tow/m/m18af01d7ae68
ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?