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狸山病院〈9〉

いよいよ、分娩室へ。
分娩室はよく消毒されてるようで、分娩台の銀色はピカピカ光っていた。
高さがあったので「これを登るの?登れません」と言いたい気持ちでした。が乗るしかなかった。

お産には、何故か母が立ち会った。何の打ち合わせもしてなくて、先生に促されるままに入ってきた。
頭が出てくると、「こっち回ってきてごらん」と母を呼び、
母も頭が出てくるのを見てびっくりした。
恥ずかしい。
普通立ち会うって、頭側からじゃないの?
その頃は旦那も駆けつけてたと思うのだけど。立ち会ったのは母だった。

ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?