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AZKi『声色エントロピー』追加公演 豊洲PIT Day2感想


『声色エントロピー』とは

声の温度を感じる

 お世話になっております。かまたけと申します。私のnoteでは主にホロライブに関する楽曲・MVへの個人的な解釈や感想を中心に投稿しています。今回は先日参加させていただきましたAZKi(以下あずきち)『声色エントロピー』追加公演 豊洲PIT Day2の感想を緩くお伝え出来たらと思っています!全ての楽曲を振り返るわけではないですが、特に印象に残った点を搔い摘みながらお話できたらと思います。その前にみなさん、今回のタイトル『声色エントロピー」はなぜこのタイトルになっているのかご存じですか?私も最初は知らなかったのですが、インタビューでは「アルバム制作前、ライブのコンセプトを考えているときに声の温度」というテーマが出てきて、そこから温度にまつわる言葉をいろいろと考えて生まれたのが『声音エントロピー』という公演タイトルで、「いろんな表情が見えるライブになったらいいな」と思っていました。」と答えていました!こちらのインタビューでは『Route If』の楽曲についても触れていますのでぜひご一読ください。それでは2日目のセットリストです。

2日目 セットリスト
01.Lazy
02.小さな心が決めたこと
03.明けない夜があったなら
04.Chaotic inner world
05.Fake.Fake.Fake
06.午後8時のコーラスソング
07.Operation Z
08.猫ならばいける
09.夜の輪郭
10.青い夢
11.エントロピー
12.without U
13.from A to Z
14.フロンティアローカス
EN1.Shiny Smily Story (Acoustic Guitar ver.)
EN2.いのち(2024 ver.)
EN3.Creating World


記憶に残る音楽

これからも歌い紡いでいく

 やはり『Fake.Fake.Fake』(以下FFF)には触れたいところです。みなさんはこの楽曲が2日目に歌われることを予想されていましたか?私は1日目のセトリを見たときに「FFFのMVはあくたん主演だけどまさか….。」なんて考えていました(笑)。そしたらまさかの5曲目に入っていました!!イントロが流れたときはテンション爆上がりでした。そしてスクリーンに映されている映像ですが、まさかのMVをそのまま使うという粋な演出がありました。私は横浜のライブには参加できていないのですが、どうやら横浜のFFFはMVをそのまま使っていなかったとか…?さらにペンライトの演出ですが、今回使用したペンライトは自分たちで色を切り替えるのではなく、無線のモノなので、向こう側が事前に切り替わる色を打ち合わせしたものなんですよね。だからこそFFFのサビでペンライトがあくあ色に変わったときは泣いてしまいました(笑)。ここでも粋な演出するな…と。

2024年9月18日 『声色エントロピー』豊洲PIT

 そしてFFFを歌い終わるとあずきちもあくたんの方を見ている様子が見られました。このMVをそのまま使用した意味、湊あくあの方を見た意味、この楽曲をセットリストに組み込んだ意味。色々解釈はできると思いますが、「これからも湊あくあを忘れない、あなたのことを歌い紡いでいく」というAZKiのメッセージが込められていると私は思いました。これから先、全体ライブや3Dライブでも湊あくあを思い出せる演出が見られるかもですね。もちろんFFF自体も大好きな楽曲なので、生で聴けて感無量でした。

指揮者のお姉さん可愛すぎた

2024年9月18日 『声色エントロピー』豊洲PIT

おっと完全に私利私欲な小見出しを書いてしまいました。ここでは『午後8時のコーラスソング』について触れたいと思います。現地に参加して初めて指を振って歌いましたが、一体感があってとても楽しかったです。子どもに戻ったように何も考えずに音楽に合わせて指を振る。ライブの醍醐味であり、開拓者の皆さまとあずきちと共にこの体験ができたことは貴重なことだったなと。普段この楽曲を聴いていても口ずさむことはできてもそれを一緒にやってくれる人がいるわけではないので(笑)。それに21の男が指振って口ずさんでたら怖いですしね(笑)。でも、ライブ会場ではそれが関係なくて、むしろつい口ずさんでしまう。何よりも指揮者をしていたあずきちが可愛すぎた。あれは完全に指揮者のお姉さんです。あの笑顔で指を振るあずきちを私はきっと忘れないことでしょう….(笑)。

開拓者の本気を見た。

 『猫ならばいける』は絶対に現地でコールをやってみたかったので、めちゃくちゃ嬉しかったです!『ω猫』か『猫ならばいける』のどちらかはコールしたかったな…と。夢が1つ叶いました。この楽曲を聴いている時から自分がコールをしている姿を想像してはニヤけていました(笑)。だって絶対楽しいだろ!!って。実際にイントロが流れた0.1秒後には開拓者たちの熱量が一気に上がっていくのを肌で感じました。コールの声量、ペンライトを振る勢いには「これが開拓者の本気か….!!」と息を吞みました。それに日常の中でこんなに声を出せる機会も少ないですしね。開拓者の皆さまのおかげで楽しむことができました!!ありがとうございます!!

綺麗ごとでは歌えないあの楽曲

 まさか現地で『青い夢』を聴けるとは…。周りが青色に光ったときは「来るのか…!?」と思いましたが、イントロが流れた瞬間にテンションがあがりました。この楽曲は「音楽で夢を追う人間の本音」が綺麗に歌詞に反映されていてとても情に訴えてくる1曲になっています。「一番欲しいのは誰かのエールか? たったそれだけじゃ食い繋ぎきれない」や「夢だけで私は生き続けられない」という歌詞には活動者の限界を感じられて本当に心が痛いです。でもこの楽曲、活動の限界を感じられてもそれが愚痴ぽく歌詞が反映されていないところがまた魅力的なんですよね。「なんで私の音楽を聴いてくれないの?」という自己顕示の歌詞というよりも最後の「でも、逃げないよ。夢だから。」という歌詞がある通り現実を見てなお、最後は夢の道に立つ「夢を追う覚悟」が感じられます。

 このバラードはソロライブでしか聴けないと思っていたので、聴けたことは本当に嬉しく思っています。生バンドの演奏を重なって当時のあずきちの気持ちに寄り添いながら時々目をつむって聴いていました。また機会があればもう一度現地で聴きたい1曲です。

重なる歌声

 『from A to Z』でも初めてのコールを体験することができました。言葉でなかなか言い表せませんが、とにかく美しかった。あずきちの「一緒に歌って」の一言と共に開拓者も言葉を繰り返します。「歌を歌う意味を(歌を歌う意味を)生き続けていく意味を(生き続ける)」と歌を重ねていきます。こうしてあずきちと歌を重ねることができるのも「AZKiが音楽を辞めなかったからだよな」と感慨深かったです。普段の配信があって、コメントを通してコミュニケーションを取っている我々ですが、今日は音楽でコミュニケーションを取っていく。そんな気持ちになれて私は幸せでした。ライブの醍醐味はやっぱりここにあるよなって。音楽を通してリアルとバーチャルを超えて1つになる。この瞬間を私は忘れません。

あの瞬間が蘇る

 現地では『Shiny Smily Story』(以下SSS)のAcoustic Guitar ver.が披露されました。豊洲PITでSSSが披露される意味が特別なことはホロライブファンには言わずとも知れていることかもしれません。2020年1月24日hololive 1st fes. 『ノンストップ・ストーリー』が開催された場所も豊洲PITでした。ホロライブメンバーで埋めたこの箱はいつしかAZKi1人でも埋められるような大きな名前となりました。それは諦めずにここまで1歩1歩道を開拓してきたAZKiの努力の賜物だと思います

 そんな歴史のある場所でSSSを聴けたことも私にとって一生の思い出です。私がホロライブに本格的にハマったのは昨年の12月頃からですが、まさかこんなに早く歴史的な瞬間に立ち会えるとは。改めて今回のライブに参加できたことに感謝したいと思います。

まとめ

音楽は誰のモノでもない

 いかがでしたでしょうか。あの楽曲にも触れてほしかったという意見もあると思いますが、ぜひそちらの感想もコメントにお書きください。XのDMやコメント欄でもお待ちしております。2日目であずきちが読んだ手紙にも触れようと思いましたが、それはライブに参加した人の感動と言うことで、振り返り動画をご視聴ください!全曲通して噛みしめながら聴いていましたので、どんな感想でもお待ちしております!

 小見出しにもしました「音楽は誰のモノでもない」という感想。それを感じたのはAZKiの音楽と開拓者の声援からでした。ライブ会場には名も知らない開拓者ばかり。だけど自然とペンライトを振るタイミングやコールを送るタイミングは合う。ノリにも乗れてしまう。これって音楽は決して歌う人間や演奏する人間だけのモノじゃないんだなって。誰のモノでもないから音楽を通して我々は繋がることができるんだなって。AZKiの音楽で開拓者同士がつながれる、AZKiと開拓者がつながれる、音楽を奏でるToyoGuessersのみなさんと私たちがつながれる。誰だって、どんな人間だってつながれる。それが音楽なんだと。そんな新しい可能性に気づくことができた1日でした。『エンドロールは終わらない』の歌詞にもありました「今日も音楽に救われて僕は生きている」はやっぱり本当のことでそれを身に染みて皆さまも感じたのではないでしょうか。AZKiの音楽は今日も誰かを救っている、記憶に残っている。そんな一言を挨拶に今回の記事を締めくくろうと思います。

 最後になりましたが、今回の『声色エントロピー』に関わってくださった関係者のみなさま、最高のライブをありがとうございました。これからも裏方の皆さまがいるからこそイベントが成り立っていることを忘れず、楽しもうと思います。そして読者の皆さまも最後までお付き合いいただきありがとうございました。それではまた次回!!




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