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「たとえいつか立ち上がれなくなっても」角巻わため『Go my way』への解釈

お世話になっております。かまたけと申します。私のnoteでは主にホロライブに関する楽曲・MVへの個人的な解釈や感想を中心に投稿しています。

今回の解釈投稿はのんびり吟遊詩人角巻わためさんの『Go my way』になります。角巻わためさん(以下わため)と言えば穏やかボイスとは裏腹に力強い歌声を持っており、私たちを勇気づける歌詞が特徴の音楽を歌う印象が強いかなと思います。

ギリギリわるくないわため』や『今日のわため』など独自の路線を開きつつ、『わためぇ Night Fever!!』を中心に活動初期から音楽で活躍し、そしてソロライブも2度実施しております。

そんなわための夢は「日本武道館に立つこと」です。

その夢を追いかける姿に誰もが勇気づけられる。 1人で駆け抜けるのではなく、みんなで駆け抜ける。

そんな姿勢が歌から伝わる『Go my way』の解釈をお楽しみください。


はじめに

楽曲紹介『Go my way』

『Go my way』は角巻わため3rdアルバム『Hop Step Sheep』に収録された1曲になります。作詞はわためが担当しており、歌を歌うことを諦めてこなかった想いが歌詞にそのまま反映されていることが印象的です。

インタビューによると「歌詞は自分で書いたんですけど、みんなで一緒に歌っている景色を想像しながら作詞しましたね。」と本楽曲について触れており、ファンを置いていかない姿勢が見えて素敵ですね。(記事は下記に貼っています)2ndライブで歌うライブ向けな曲なようで、ご本人もその自覚はあったみたいです。

歌詞については後で触れたいところですが、「澱んだ日々が続いても、自分の道を突き進め!」という強いメッセージを感じられるものになってると個人的には思います。

普段の雑談配信を見ていてもファンと話す時間が人一倍長いんですよね。もちろん良い意味で。

1つ1つのメッセージにちゃんとお礼を言う時間を使って、そこにファンも反応して。辛いときは寄り添って、嬉しいことはみんなで喜んで。みんなで配信を作っている印象が強いです。

だからこそこの楽曲に限らないことですが、「澱んだ道を歩くとき、1人じゃないと思い出して欲しい」という想いを感じるのかなと思います。

運営さんにも「わためさんは壁を一人でぶち壊していくというより、壁をくぐったり、誰かと一緒に壊したり、そういうイメージがあります。」と言われたことがあるそうで、私もそう強く思います。

詳しくは下記のインタビュー記事からご覧ください!それでは歌詞の解釈に移りたいと思います!

歌:角巻わため
作詞:角巻わため
作曲・編曲:木村孝明


何度でも立ち上がれ

どんな声も届いてる

何度でも
立ち上がれ
光差す あの場所へと
GO!

今回の大見出しにした「何度でも立ち上がれ」という言葉。さっそく出てきましたね。楽曲を聴けば分かると思うのですが、決してこの言葉は野放しに言われているわけではありません。

わためも頑張るし、ファンのみんなも頑張る。お互いにそれぞれが頑張る。そのための「何度でも立ち上がれ」という鼓舞する言葉になっています。

今は暗闇かもしれない。けど、一緒に行こう。光差すあの「憧れの場所」へと。

モノクロの世界 振り絞った
声が影に飲まれては 消えていった
手を伸ばしては 夢を見てる
届けたい想いがまだ ここにある

「モノクロの世界」は虚無の状態に近いのかなと思います。『ブルーピリオド』という漫画を思い出しました。なんか上手くいかなくて、もういいかなと思ってしまう状態。

でも、諦めたくない自分がいて、「ここにいる!」って声を振り絞ってみる。だけど、その言葉は誰にも届かなくて影に飲まれてしまう。始まりはなかなか絶望的な心境です。

でも、そこで諦めないのがこの楽曲。「もういいかな」と思う人ほど「まだ諦めたくない」と考えてしまう性(サガ)があるのかなと思います。

わためもまさにそのうちの1人で、痛いほど分かるからこの歌詞を書くことが出来るんだと思います。

見つけてくれた奇跡が
こんなにも光り輝いて 生まれ変わる

「見つけてもらうことの難しさ」って言うのは誰にでもありますよね。めちゃくちゃ頑張ってるのに認められないみたいな。歌や絵の世界でも同じことなのかなと思います。

努力する人なんてごまんといて、届けたい気持ちはみんな同じで。でも、代わりある人のなかでも私を見つけてもらえるように努力する。

その果てで見つけてもらえたなら「奇跡」と言ってもおおげさじゃないのかなと思います。

そしてその奇跡は己の努力によって磨きがかかり、光り輝いて新しい自分へと生まれ変わらせます。

腕を上げ
奮い立て
今僕ら同じ時を 生きてる

拳を上に突き上げて一緒に歌うわためいと(角巻わためのファンネーム)が目に浮かびます。そんな彼らに「今僕ら同じ時を生きている」と声を届けます。やっぱり辛いときは孤独になってしまうものかなと。

1人ではないという意識を持ちたいですが、「みんながみんな同じ気持ちではない」。だから1人だと感じてしまうけど、同じ時間を生きているとは言えるのかもしれません。

嬉しい時を、悲しい時を、楽しい時を一緒に生きている。同じ気持ちではないかもだけど、配信や歌を通して同じ時間を共有していると確かに感じます。

一緒に 胸を張れ
まだ行ける
そこがゴールじゃないだろう

インタビューで「わためさんはポジティブな人ですよね!」という質問に対して「ポジティブですし、ここで終われないから頑張りたいと思える!」と答えていました。

その気持ちがまさにこの歌詞で表されています。それにわために「そこがゴールじゃないだろ」って言われると背筋が伸びます(笑)。

ああやっぱり頑張らないとなって。

どこかで妥協してしまいそうな時がある。1日のタスクが後1つ残っている時、このままでも提出できるけどもう少し頑張ったら良いものになるレポート課題に直面した時、目標に後1歩届かなかった時。

私ならこんな感じでしょうか。この楽曲を聴くたびに「まだやれる」って自分に言い聞かせてます。

明けない夜は 思い出して
独りじゃない そうだろう?

ここの歌詞、まさに今回私が言いたかったことです(笑)。切羽詰まってる時はどうしても孤独を感じてしまう。

けど、そんな時こそ思い出して欲しい。「独りじゃない」って。

ここの「そうだろう?」の歌い方が普段穏やかなわためだけど、頼もしさや力強さを感じられてめちゃくちゃ好きです。


この詩が導くから

こんな自分に 何が出来る
枯れた心に灯るは 詩だった
声を聞かせて 色付いてく
溢れてく気持ちをほら ぶつけ合おう

「こんな自分に何が出来る」はぶっちゃけ私は考えたことあります。就職活動とかまさにそうで(笑)「自分と同じ長所を持つ人間がいたら、もうその人に勝てないんじゃないか」みたいなことを考えます。

それこそ努力できる人間はごまんといて代えがきいてしまうような。

だけど、そんな暗い気持ちに明かりを灯してくれるのがこの『Go my way』だと思っています。まさに歌詞通りですね!

見つけてもらえない自分・声を上げても届かない自分。1番の歌詞でありましたね。けど、わためはそんな声も取りこぼしません。

その溢れてくる気持ちを聞かせて欲しい。そしてわためにも「日本武道館に立つ」って夢があるから、頑張る者同士、気持ちをぶつけ合おうと言ってくれている気がします。

そうすることでモノクロの世界も色付いていくと思うから。1番の歌詞のアンサーになっているのが良いですね!

君と手にした景色が
こんなにも光り輝いて 大きくなる

今見ている景色を自分の努力だけの結果だとわためは思いません。君という『わためいと』と掴んだ景色だとこの歌詞から教えてくれます。

「こんなにも光り輝いて 大きくなる」はライブを意識した歌詞でもあるのかなと思います。

1人1人のわためいとが集まって、ペンライトを持っている様子。その景色を「光り輝いている」と表現しているのかなと思いました。

投稿主はわためのライブに参加したことがないので、機会があれば行きたい…!

腕を上げ
奮い立て
今僕ら同じ詩を 歌ってる

「同じ時を生きている」から「同じ詩を歌っている」に2番は変わっています。ここもライブをイメージしていることが伝わってきます。

別のインタビュー記事で「わためさんにとって、歌うことの喜びってどんなところですか?」という質問に対して「歌えること、聴いてもらえることがありがたいし、やっぱり歌える場所があるっていうのは自分にとってはすごく嬉しいことですね。」と答えていました。

まさにこの言葉が歌詞で表現されているのかなと。

みんなで歌えるこの時間がきっとわためにとってかけがえのない時間なんだと思います。何よりここでも「1人じゃない」ことを教えてくれています。

一緒に 前を見て
まだやれる そんなもんじゃないだろう

1回どん底に落ちたり、諦めるようなことがあったら「前を向く」ってそう簡単なことじゃないですよね。

でも、わためやわためいととならなんか前を向けそうです。1人じゃないって思えたら、それだけでその人は強くなれていると個人的には思います。

つらい時は 思い出して
みんながいる いつも
たとえいつか立ち上がれなくなっても
この詩が導くから

私が1番好きな歌詞が来ました。「たとえいつか立ち上がれなくなっても」。ここがしっかり現実を突いていてこの楽曲をさらに良いものに押し上げる歌詞になっていると思います。

私も経験あるんですけど、音楽を聴いているその時は「大丈夫かも」って思えるんですけど、ずっとその状況が続くわけじゃない。どこかで「やっぱりもうダメかも」って立ち上がれなくなってしまう時が来るかもしれない。

覚悟を決めるときだって、「またダメだったら、どうしよう」ってぶっちゃけ考えることも少なくない。

だからこそわためは言います。

たとえいつか立ち上がれなくなっても この詩が導くから」と。

なんて頼もしい羊なんだ。

けど、私たちも自立しなければなりません。わためはあくまで手助けで、代わりに夢を叶えてくれる存在じゃない。

一緒に頑張るんだという想いがあってこそのこの楽曲です。でも、辛い時こそ「1人じゃない」って思い出したいですね。


そばにいる

何度でも
立ち上がれ
目指すべきあの場所へと 進んでく

「目指すべきあの場所」は改めてわためにとって日本武道館のことを指しているのでしょう。そして聴く人にとって「あの場所」の解釈は違うはず。

それぞれ夢があるなら、その夢に向かって。夢がないなら「わためが武道館に行くこと」を夢にして共に進んでいく。

この楽曲には「何度でも立ち上がれ」という言葉が多く使われていますが、わためが歌うと立ち上がることを強要するようには聞こえないんですよね。

「わためも頑張るからあなたも頑張ってみない?」と手を優しく差し伸べてくれているような。そんな感じがします。

一緒に 前を見て
まだ行ける そこがゴールじゃないだろう

ここも普段穏やかなわためが「そこがゴールじゃないだろう」って歌うことで、より力強さがにじみ出てます。日常生活でもあるのですが、普段優しい人から怒られた方が背筋が伸びたりしませんか?

この歌詞の場合怒っているわけじゃないんですけど、「渇を入れる」という意味ではわためが歌うからこその「自分もがんばらなきゃな」って気持ちになります。

腕を上げ
奮い立て
今僕ら同じ詩を 歌ってる

これまでの歌詞の繰り返しですが、ライブではここで大きく盛り上がりを見せているのかなと勝手に想像しています。

さっきまでの歌詞があって、再び「腕を上げ 奮い立て」ですから、先ほどよりも力強くこの歌詞を聴くことができます。

今更なのですが、歌を「詩」とするのは同じ漢字が続くからというのもあると思いますが、そこは吟遊詩人のこだわりでしょうか。ちょっと気になりました(笑)。

一緒に 前を見て
まだやれる そんなもんじゃないだろう

そして続く「まだやれる そんなもんじゃないだろう」と渇を入れてくれます。まっすぐに想いを伝えてくれるこの楽曲が大好きです。

こうした応援ソングが実は世間的に少なくなってきてるのかなとも感じます。流行る音楽の系統なんてその時々ですが…。

でも、やっぱり何度も書くようにわためが歌うから背筋が伸びたり、やってやろうと奮い立ったりすることはきっとあって、それがこの楽曲の魅力だと思います。

忘れないで 思い出して
味方がいる そうだろう!
前を見据え
Go my way

この楽曲を通して伝えたいことは「辛いことも、立ち上がれなくなることもあるかもだけど、一緒に頑張ってくれる仲間がいることを忘れないで欲しい」ということだと思っています。

その解釈から小見出しは「そばにいる」にしています。分かっていても、そう思えない時もあるかもしれない。だけど、わためと前を見据えて自分の道を切り開いていきたいですね。

おわりに

魂からの叫び

『Go my way』への解釈、いかがでしたでしょうか。

実は投稿主、わためいとです(笑)。その経緯を少し書かせてください。

わためいとになったのは今年の6月6日でわための誕生日でした。確かあれはスーパーチャットのお礼雑談の配信を視聴してて、わためがスパチャの内容に感動して泣いていたことを覚えています。その時に「なんてファン思いな方なんだ」とめちゃくちゃ感動しました。元々『My song』で知って、それからアルバムを聴いて曲は知っていました。

けど、ここまでファン想いの羊とは知らず、「自分もこの人の夢を支える1人になりたい。そして自分もわためと一緒に夢を追いかけたい。」と思うようになりました。これがきっかけです。

要するに「ファンと共に夢を追いかける姿」に私は惹かれたわけです。『Go my way』はまさにそれを体現している楽曲かなと思います。

いつも温厚で優しいんだけど、本当に頑張りたいと思う時は自分にもファンにも活を入れられる。穏やかだけど、魂からの叫びも届けられる。それが『角巻わため』という羊の魅力なんだと思います。

次は3rdライブ。これから先の活動にも期待しています。

私もわための曲を聴いてこれからも諦めずに努力し続けようと思います!

今回は以上となります。それではまた次回!!




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