【ひとことnote】BLUEW/Mr.Dandy
こんにちは、伊波泰志です。
アニソン系の記事は、前回書いたのが5か月前。ものすごく時期が空いたので改めて白状すると、20世紀のアニソンが好きです。もはや定型文かと思われてもアレなんですけど、「当時流行したポップスの影響が濃く、どっちかといえばオトナ向け」のものが好きです。もしかすると以前にも書いた気がするんで二重三重になると申し訳ないなと思うんですが、「80年代のOVAや劇場版ロボットアニメの主題歌」がすごくいいんですよ。この感じ、アラサー以下の世代には伝わりづらいかもしれません。何卒お察しください。
この辺りの話は別の機会に譲るとして、今回紹介する曲は「Mr. Dandy」。1987年2月発売のOVA『バブルガムクライシス 1 TINSEL CITY』のエンディング曲です。
80年代に登場し、TV、映画に続く第三の媒体としてアニメ文化隆盛を支えたOVA。その作品群の中でもトップランナーとして輝いていた作品が、この『バブルガムクライシス』ではないかと思います。
さて、この曲を歌うのはBLUEW(ブルー)。5人組の男性バンドで、後にCMソング界でも活躍する片山圭司さんをヴォーカルに、DIMENSIONやB.B.クィーンズでも活動するギタリストの増崎孝司さん、B'zのサポートメンバーとしても知られるキーボーディストの増田隆宣さんといったメンバーが在籍していました。
この曲と出会ったのは7〜8年ほど前、私が20世紀のアニソンに傾倒するきっかけとなった動画に収められていたのを聴いたこと。実はこの出会いから結構長いこと、歌っていたのが柳ジョージさんだと勘違いしていました。ハスキーな歌声といえば、みたいな連想で思い込んでしまったのでしょう。柳さんもアニソンで名曲があるので、近いうちに紹介できたらと思います。
さて、この曲の魅力はというと、歌ってみると気持ちいいこと。というのも、曲構成がかなりシンプルで、Aメロ→Bメロ→サビを2回繰り返し、ラストにサビ、サビという形。なので、メロディがするっと頭に入ってくる。覚えやすいメロディは歌ってみても、気持ちが良いものです。
そしてもう一点、歌詞も平易であること。これも案外重要な要素かと感じます。冒頭の歌詞を引用してみます。
昼下がりの斜光ごしに 満ちてるざわめき
夕映えさすガラスごしに 揺れてるときめき
限りあれば
夢もただせつなく
冒頭では押韻も入っていて、耳ざわりの良さが増しています。このメロディのシンプルな構成と歌詞の平易さが、歌った時の気持ち良さを生んでいるのではないでしょうか。
ちなみに、改めて歌詞全体を見てハッとしたのですが、音読みの単語は「斜光」と「魔法」と「愛」だけ。同音異義の言葉がほとんど無いので、耳で聞いても意味がするっと入ってきます。この点も、楽曲に組み込まれた仕掛けのように感じました。
きっとこの曲も歌って気持ちいいはずなんですが、カラオケに入っていないのが惜しまれます。
では、また。
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