【ひとことnote】吉田日出子/いとしのファニー
こんにちは、イハです。
前回の記事から2年近く経ってるので改めて白状すると、20世紀のアニソンが好きです。これも改めてお伝えしたい事なのですが、「当時流行したポップスの影響が濃く、どっちかといえばオトナ向け」のものが好きです。1万回でも1万1回でも言うんですけど、「80年代のOVAや劇場版ロボットアニメの主題歌」がとりわけ大好物です。アラサー以下の世代に伝わりますかね、伝わらなかったらごめんなさいね。
この辺の話はまたの機会に譲るとして、今回紹介する曲は吉田日出子さんの「いとしのファニー」です。
こちらは1982年に公開されたジョージ秋山さん原作「浮浪雲」の劇場版アニメで、主役の浮浪雲を山城新伍さんが演じています。私が生まれて間もない頃の作品なので当時の評判などは知る由もありませんが、ネットで検索した感じでは渡哲也さん主演のテレビドラマ版第1作、ビートたけしさん主演のテレビドラマ版第2作に比べるとマイナーな印象です。
アニメ作品そのものの話はどなたかに譲るとして、主題歌を歌った吉田日出子さんは舞台や映画を中心に活躍した女優さん。60〜80年代には多くのテレビドラマにも出演されていたようです。
今回はエンディング曲の「夢色ララバイ」もあわせてどうぞ。
作曲は童謡からCMソングまで八面六臂の活躍を見せた大御所、越部信義氏。作詞は数多のポップソングを手がけた竜真知子さんが手掛けております。
まず、イントロが良い。軽妙洒脱な雰囲気で、「浮浪雲」という言葉そのものから湧き出るイメージ、さらにこの物語の主人公が持つ飄々とした人物像へと想像を膨らませる、見事なイントロです。
そして、歌。吉田さんの歌唱が逸品です。この曲は別れて遠く離れてしまった女性に想いを馳せる内容なのですが、それをサラリと歌い上げる感じがたまりません。吉田さんの声色が持つ艶やかさも曲調とピッタリ。
詞中で別れた女性を指す「ファニー」という言葉のチョイス、音の響きもグッときます。ここは竜さんのセンスが光ります。
あと、一番重要なのは、エンディング曲の「夢色ララバイ」も含めた話、アニソンというよりも実写の時代劇ドラマのような雰囲気があること。当時の時代劇ドラマでも軟派な作風のものだと、エンディング曲に歌謡曲を当てたりしてモダンな雰囲気を作ったものがありますが、モロにそのテイスト。当時のオシャレさが出てるんですよね。たまらんな〜。
この楽曲はマジで世間に掘り起こされてほしい一曲。ホント、頼みますよ!