【ひとことnote】桑名晴子/グッドバイ・スウィートハート
こんにちは、イハです。
前回の記事から5か月が経ってしまったので再度白状しますが、20世紀のアニソンが好きです。これ、コピペと思われてもいいんですが、「当時流行したポップスの影響が濃く、どっちかといえばオトナ向け」のものが好き。これも前に書いたかなぁ、「80年代のOVAや劇場版ロボットアニメの主題歌」がいいんですよねぇ。このニュアンス、アラサー以下の世代には伝わりづらいかもしれない。
この話は別の機会に譲るとして、今回紹介したい曲は「グッドバイ・スウィートハート」です。84年公開の劇場版アニメ『名探偵ホームズ 青い紅玉の巻/海底の財宝の巻』の劇中歌に起用されました。
……と、前回の流れ通りに行くなら、ここで動画紹介となるのですが、この曲は2本貼っておきます。
上はサントラ盤のバージョン、下は桑名さんのシングルとして発表されたバージョンです。個人的には先に聴いたこともあって上のバージョンが好きですが、シングル版のアレンジもいい感じです。歌唱もかなり印象が異なるので、聴き比べてみると面白いでしょう。
さて、この曲の聴きどころは何と言っても桑名さんの歌唱にあります。明瞭で歌詞を聞き取りやすい歌唱なので、ぜひとも一度聴いてみてください。
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さあ、聴きましたか?聴きましたね?はい、この曲はいわゆる別れの歌。しかも歌詞には語気が強めのフレーズが選ばれています。
チェックのシャツをあげたのは もう 3年前のことね
カードの隅に書き添えた文字 『With Love』
華やいでた
夜更けに雨は止んで 静かな朝が来る
ごめんね 無理をさせて 終わりがきてるのに
2人が会うのはこの夜限り、後ろ髪を引かれないように……という心情が読み取れる詞で、だからこそそれまで共に過ごした時間の重みも含んだものになっています。しかし楽曲は湿っぽくならないアレンジに桑名さんの歌が重なり、良質なポップスに仕上げられています。1番の歌詞の「チェックのシャツ」と2番の歌詞の「シックな服」の対比も、イメージを膨らませて嚙みしめたい。繰り返し聴けるというか、繰り返し聴いて歌詞の奥にある物語を感じたい気持ちにさせてくれる一曲です。
では、また。
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