ダムマイスター更新
私は日本ダム協会のダムマイスター(一般)という肩書も持っております。
ダムマイスターとは、広く一般の方々に、ダムの実態、役割、魅力などについて知って頂くことを目的に活動する人達のことです。2年毎に審査を行い、ダムを知っていただく活動に従事するに相応しいとジャッジいただけた場合、肩書を更新することができます。
で、今年がちょうど更新の年でして。年度末に更新に向けた書類などを提出し、だいたい新年度スタートと共に任命書が送付されて「おぉ、今期もダムマイスターとして認めていただけた(ホッ」とか思うのですが、今年はご承知おきの通りな状況でしたので、審査結果が本日届きました。
日本ダム協会のダムマイスターは、これまでに67名が任命され、増減の結果、現在(令和2年4月1日付け)は37名が任命されています。
ダムマイスターには区分があって、これまでダムに関する事業に携わった(過去形・現在進行系どっちもあり)技術者等の「専門家」枠と、私のようなダム好きがダムのこともっと知ってもらう為に活動するような「一般」枠があります。
ダムマイスターになるには?
たまに、ダムマイスターにどうやってなったんですか?と尋ねられることがあります。非常にシンプルで、日本ダム協会にダムマイスターになりたいです!と申請書を送るだけです。(ぶっちゃけすぎw)
冒頭にも書きましたが、受理した申請書を日本ダム協会が審査して、よし、この人ならダムの理解を広める活動できるやろ、と思って貰えれば任命書が届きます。
・・・と書いてしまえばあっさり過ぎますが、だいたい過去3年前ぐらいまで遡ってダムに関するどんな活動をしてきたか、とか、ダムをみんなに理解してもらうためにこんな事をしたいと思ってる、みたいな今後のビジョンとかを明確に持っていれば、スイッと審査通るんじゃないかなぁと思います。
さて、注意して頂きたいのが、俺すごいダムマニア~!って「だけ」では審査で落とされる可能性があるよ、ということ。
しつこいですが、あくまでもダムマイスターの目的は「広く一般の方々にダムについての理解を深めて貰うこと」でありますので、ダム1000箇所行ったった!、とか秘境のこんなダムに行ったことあるぜ!、とかそういう「ご自慢」だけで終わってしまうような場合は、そこから先にどんなビジョンがあるか見えないと任命してもらえないかもしれません。また、講演や執筆、テレビやラジオ等への出演等に関わることもありますので、そういう方向に向いてるか否かっていうところも判断材料のひとつになる場合もあるかもしれません。
一般枠に限って言えば、ダム巡り等のダム経験値も判断の材料のひとつではあると思いますが、それはさほどウエイトは高くなく、むしろ「ダムへの理解を深めるためにどんなことができるか」ということが審査のポイントになるかと思います。
ダムマイスターの分布状況
今期のダムマイスターの分布をみてみますと、一般枠のダムマイスターは19人、専門家枠のダムマイスターは18人と、意外とバランスのよい配分になっていました。あまり最近は指標としては意味を成さない気もしますが、女性の割合は全体の2割ぐらいでしょうか。(なお、一般枠にしめる女性の割合は非常に高いように思っている)
今期任命されたダムマイスターの所在地を眺めてみますと、
北海道・宮城県・山形県・茨城県・群馬県・埼玉県・東京都・神奈川県・新潟県・岐阜県・愛知県・滋賀県・京都府・大阪府・奈良県・香川県・高知県・福岡県・佐賀県・宮崎県・沖縄県
の21都道府県で、北から南までいろんなところにマイスターがいらっしゃいます。
都道府県別分布数をみますと、一番多いのは東京都、その他の各都道府県には1~2人居るという感じです。
47都道府県すべてにダムマイスターが居るような、そんな充実した感じになるといいなーなんて思ったりしています。
てなわけで。
更新は2年毎に決まった時期に行っていますが、申請自体は随時募集していますので、「ダムマイスターとして活動したい!」と思われる方がいらっしゃいましたら、ぜひ申請をご検討頂ければと思います。
大雨の時期になる度に、下流への被害を防ぐため全力で水のコントロールを頑張ってるダムに対して、世の中からはいろんな声が出てきます。そんな声を見たとき、ダムの頑張りをわかりやすくいろんな手段で伝えることができたらなぁって常々思っております。ダムが好きで、同じ思いの人がいるなら、ぜひ一緒にマイスターとして活動していけたらなぁって思っています。
興味のある方は、下記サイトにて、ダムマイスター制度について御覧くださいね。