上五島教会巡り(24)大平教会
2021.11.20-23。五島列島の野崎島・中通島・若松島・奈留島のカトリック教会を旅してきた記録。
奈良尾で宿泊し、上五島の教会巡り3日目スタート。前日に先行して訪問していたので、スタートはゆっくり目にした。若松島の教会はそれぞれ離れているので他の教会に行くのに比べると移動してるな~って感じがする。
若松大橋を渡って若松港から北上する。港から離れた途端、道の様相が怪しくなった。時折離合の心配を気にかける必要を感じる細さの道になったりするのを繰り返しながら20km。そういえば、事前にルート調査していた時にも、大平教会への道はちょっとしんどいから無理して行かなくてもいいのでは、みたいな記事に何度か遭遇したっけな。
五島列島の海岸線を走るってのは、海辺を走るというよりは、崖の上を走って行く感じで、毎度高いところを走った後、一気に下って集落へたどり着く、というパターンが多い。
そんなことを思いながらずっと走って、ふっと視界がひらけたと思ったら集落が見えた。その中に建つ白い教会はとてもわかり易い。
教会下の道が少し広めだったので、車置かせてもらって見学開始。主塔の丸い装飾は他で見ないスタイルだ。十字架が建つ塔のてっぺんも櫓っぽい。
教会正面にはマリア像が。窓や丸い小窓などがシンメトリーに配置されている。
海に近いからか、入口には風よけとして機能していそうな大きな囲いがされている。ちょっと顔っぽく見えた……w
教会は1892年に作られたものの、老朽化が激しく、1958年に現在の聖堂に建て替えられた。とても管理が行き届いている感のある教会だった。
ただ一点、引っかかったことといえば──この地の人々と、ここを訪れる観光客との間には、あまり良い関係を築くことができていないように感じる事案がいくつか見受けられた。
教会は観光スポットとして紹介されてはいるが、地域の人々が長きに渡って守り続けてきた、今もなお機能する、日常の祈りの場である。
我々観光客は、その積み重ねてきた大切な日常を、すこぅし覗かせて頂いてるのだ。くれぐれも勘違いしてはならんことであるな、と改めてココロに刻んで教会を後にした。
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【大平教会(おおびらきょうかい)】
教会の保護者:被昇天の聖母
創建:1958年
拝観料・入場料:無料(献金箱にご寄付をお願いします。)
内覧時間:9:00~17:00
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