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鑑賞記006「そうじゃない明日 / Another Tomorrow」
久々の鑑賞記です。仕事以外で地元を出るのは何ヶ月ぶりかしら。ウキウキしながら行った先は目黒。
雅叙園ってここにあったのかー!と遠目に拝んだり
目黒川って桜の時期に来ると絶景なんだよねーとか思いながら太鼓橋を渡って・・・
会場のrusuさん(写真右上、木が一本生えてるところ)に到着。一見民家…ていうか民家です。民家をレンタルスペースにしちゃった案件なので。お出かけの際は、通り過ぎないように注意です。
…というわけで、DamaDamTalの展覧会「そうじゃない明日 / Another Tomorrow」を鑑賞しにきました。
世の中、目に見えないアレのおかげで身動きが取れなくなりつつある中、クリエイターが自宅でできることは何だろうと、試行錯誤の中で生み出された作品たちが鑑賞できる展覧会が行われています。
入ってすぐのところに、DamaDamTalのみきたまきさんが座ってました。お客さんとお話されてらしてたので、接客続けてもらいつつ、作品を鑑賞していきます。
こちらは、代田橋の 納戸Gallery DEN5 にて3-4月に開催された「ナンドナーレ」に出品された作品。ちょうど世の中大騒ぎの頃だったので、見に行くことは出来なかったのですが、ここで目にすることが出来て嬉しい。
そしてキッチンへ。こちらは一時期SNSで流行っていたブックチャレンジっていう7日間毎日本を紹介していく遊びが回ってきた時にやってくれた「ブックカバーチャレンジ」の作品。来たものをそのまま実行するんじゃなくて、自分流に発展させちゃうところがたまきさんのすごいところだと思っています。
特に、キャベツのブックカバーが斬新すぎて。
本物のキャベツですよw まるっと包んじゃったよこの人www ってSNS眺めながら吹いてたんですが、いやぁ現物目の当たりにできて感無量w
続いてのこちら。これが私一番見たかった作品で。でっかく掲載しちゃいます。
天井から無数にぶら下がってるのは・・・そう、土嚢袋です。土嚢袋をひたすら切り刻んで吊り下げる作品。土嚢袋がアート作品に化けちゃった。
こちらは、砂塵旅行団バッグでお世話になった、RITENUTObytacさんの「24hours project 自粛中のクリエイターの過ごし方 24時間でクリエイターはなにを作れるのか。」という企画に参加して24時間で生み出したもの。
あまりの衝撃に、写真見たその足で押しかけて作品拝見したかったぐらい見たかったやつw
そして更に奥の部屋に進むと・・・
白い紙の壁…!これはさいたま国際芸術祭2020のプレイベントで旧大宮図書館の真っ白にした作品(下図)が再び現れた!w
そして元の写真に戻って、、、どんと鎮座するこの黄色いのは、「展覧会的行動」で見せてもらったやつだなっ!
もう、下から覗き上げるとこれまた幻想的で。しばらくいろんな方向から覗き込んで楽しませてもらいましたw
・・・と、ひととおり鑑賞したあと、たまきさんが「さぁ、こちらにお掛けください」と椅子に誘導くださって。
ここから、たまきさんと1対1でのトークセッション(大げさw)が始まった。
想定外な事態が突然我々に襲いかかってきて、今までと違う生活を、強制的に切り替えることになって、それは人との接触を避けよ、という、今まで人との触れ合いによってコトやモノを作り上げてきていた者にとっては大混乱に陥れられる事態となったわけなんだけども。
そうは言っても、こどもの頃に夢物語のように唱えられていた「未来のお仕事風景」ってのが、テレワークとか、いきなり実現したりもしたわけで。こうだったら理想だよね、なんて言ってた「素敵な仕事環境」が、実際自分の身に降ってきたんだけど、夢が現実になったー!ヽ(=´▽`=)ノ・・・みたいな感動よりも、コレジャナイ感を認識したというか。
世界の美術館や博物館が今ではインターネットを介して現地に行かなくても素晴らしい作品や歴史的資料を目にすることが出来るようになった。それはそれで便利だし素晴らしいコトだから否定する気はないんだけど、一方で、やっぱり自分の目で見る、感じることの大切さを痛感した数ヶ月でもあった。
ネット配信で直接会えなくても情報が得られるようになったし、パフォーマンスを鑑賞することも出来るようになった。秘境のダムだって、それこそドローンも進化したので、自分では行けない視点から鑑賞することだってできるようになった。それはそれで素晴らしいんだけど、やっぱり、それは幻像なんだよな、と。
今後、新しい生活様式が標準化していく中で、自分が動かなくても情報が手に入れられるのが当たり前になっていくのかもしれないが、リアルを楽しむ手段があってこそのバーチャルだととても強く感じているので、今まで通りにはいかないかもしれないけれども、自分の目で見て感じる機会というものが無くならないよう、良さを伝えていく必要があるなぁと思う鑑賞であった。
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