中之条ビエンナーレ2021鑑賞記[05]
2021.10.15-2021.11.14。群馬県の中之条で開催されるアートイベントを鑑賞してきた記録。
CLEMOMO「中之条の粘土」
展示会場:イサマムラ No:36
前記事で触れた、中之条町は約40万年前は湖だった、というリサーチを得たCLEMOMOが注目したのは中之条の土。粘土。
柱に説明が書いてあった。ふむふむ・・・
足元の台に並べてある粘土のかけらを一つ選んで・・・(めっちゃ迷った)
私はこの人型っぽい、水紋ぽい模様のついたかけらをチョイス。
なんというかこのカケラ、土偶味があったから選んだところもある。壁の説明にもあったが、土偶は身体のどこかが破壊された状態で見つかることが多い。自分の具合の悪いところを土偶に移して厄を祓おうという願掛けではないかという推測をよく考古学の見学会でもレクチャーされる。土偶が作られていたころの人々の様子に思いを馳せながら・・・
奥に巨大な賽銭箱みたいな構造物があって。紐についてる鈴を鳴らして、願いを込めてかけらを放り込む。
すると中から「シャラララン♪」とキレイな音が返ってきた。うん、浄化された気分になるね♪
他の人がやった時の音が違ったので、きっと箱の中にも色々仕掛けが施されているのだろう。
地球の長い歴史の中で土が作られ、それをニンゲンは作物を育てる為に使ったり、精製して道具に生まれ変わらせたりする。そして使い終えた土はまた土に還す。そうやってぐるぐると循環していく。
反対側の壁際にピアノが置いてある。その上にもカケラが並んでいた。
これは、中之条町をオンラインで旅するイベントの際にリモートで実施したワークショップで作ったカケラたちだ。……お?私の作ったカケラも、ちゃっかり並んでいる……つまり、私も中之条ビエンナーレに作品出しちゃった~?!←
こうやって色んなイベントが繋がっているのが面白い。繋がっているので、芋づる式に見に行こうとなってしまう。まんまと手のひらで踊らされてる気がするが、それが楽しいのだ。
■■■
公式サイトで公開されている動画がとても良いので是非ご鑑賞ください。