配信後記:堰堤どうしよう #4
10/9に、第4回の配信を行いました。配信前にPCの再起動、ルーターの再起動と、しっかり危険因子を取り除き配信開始っw
今回は、四国方面からダムのニュースが入ってきたので、そちらをメインにお話しました。
試験湛水が始まったよ
いきなりですが、ダム用語からスタートです。「試験湛水」とは、ダム建設の最後に行われるダムのテストです。これを乗り越えられたら初めて「ダム」と名乗ることができる大事な試験になります。
この試験を四国は高知県で建設中の「和食ダム」で、10/7に開始したというニュースが入ってきたんですねー。
和食。
……わしょく、では無いです。「わじき」と読みます。
和食ダム:建設の経緯
和食ダムは、高知県安芸郡芸西村にある和食(わじき)川に建設中のダムです。治水(洪水調節)と利水(上水道)を目的とした重力式コンクリートダムで、ゲートレスのダムになります。
平成15年(2003年)に着工して、まずは掘削を開始したのですが、いろいろ問題がでて難航、打設(コンクリートの打ち込み)が始まったのは、12年後の平成27年(2015年)から。高さも50mぐらいのダムなので、すぐに打設が終わるのかと思いきや、そこからもいろいろ問題が発覚し、対策を繰り返して、最終打設が行われたのは打設開始から8年後の令和5年(2023年)10月という、難産な子だったりします。
事業の概要は、高知県のページをご参照ください。
で、なんで注目してんの?
試験湛水って聞いて、なんでダム愛好家はピクっと反応するのか。
この試験は、ダムの水を満タンにしても本当に大丈夫なのかをチェックする目的があります。……そう、満タン。
満タンになった日がとても重要なんです。
ダムの水が満タンになると、一番上部にある穴(非常用洪水吐)から水が溢れ出します。
本来、この最上部から水が出る状態というのは、100年に1回とか200年に1回といった例外中の例外の状況でして、実際にそんな状況になってる時なんてのは、大災害の真っ只中。ダムの近くまで行くなんてことなんて不可能に近い話なんです。
それがこの試験湛水で満タンになった日に、「24時間だけ」安全に見ることができちゃうんです。
てなわけで、試験湛水が始まると、満タンになる日がいつになるのか、ダム愛好家の人たちはソワソワするようになります。
計画では、和食ダムの試験湛水は約1年で満タンになるような目論見でいるので、来年の今頃は全国各地から四国にダム愛好家が集結しているかもしれませんね。(´∀`*)ウフフ
(ここんとこの異常気象がほんと異常なので、意外なタイミングで満タンになってもおかしくないので、ほんと気が抜けない……(笑)
イベント情報
配信時点で得たダム関連の情報をご紹介。
10/12 箕輪ダム「信州もみじ湖発電所見学会」
長野県上伊那郡箕輪町にある箕輪ダムで、10/12に「もみじ湖フェスティバル」というイベントが開催されます。イベントにあわせて、ダム直下にある信州もみじ湖発電所の内部を見学できるそうです。
発電所はダムの真下にありますので、ダムにお近づきになれる機会にもなります(´∀`*)ウフフ
お近くで興味あるかたは、是非覗きにいってみてください♪
10/12 横山ダム「60周年イベント」
岐阜県にある横山ダムは、今年運用60周年を迎えました。横山ダムの還暦を祝おうということで、「横山ダム60周年イベント」が開催されます。
このイベントでは、ダムの内部を開放してくれます!
……ダムの内部? 実は横山ダム、国内では非常に珍しい「中空重力式コンクリートダム」でして。ダムの内部に大きな空洞があるんです。
ダムの内部にある巨大空間。普段なかなか見ることの出来ない空間にイベント開催中は好きなだけ滞在いただけます!
お近くの方は、行けば必ず入れますので、ぜひこの貴重な機会をお見逃しなく~♪
……とまぁ、こんな感じで写真など織り交ぜながらゆるゆるとダムの紹介なぞしてあっという間の1時間でした。
来週は何の話しよっかなー。
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