鑑賞記014「TAGBOAT×百段階段 展」~草丘の間~
ホテル雅叙園東京「百段階段」にて、新進アーティストによる独創的なアート作品と文化財が競演する展覧会が2020年10月11日まで開催されています。
本記事は展示会場の1つ、草丘の間での鑑賞記です。
草丘の間──この部屋の装飾を担当した画家・磯部草丘から名付けられた部屋。天気の良い日は富士山が見えて、昼間の宴会場として人気の部屋だったらしい。
そんな昼間の宴席を思い起こさせるような作品がこちら。
Limoさんの作品群
ワイヤーで複雑に編み上げられた人のシルエットと、テーブルの上に並ぶ作品の数々。ワイヤーの立体的な作品が、フレームに収められることでもう一つの世界ができていた。
小品はミュージアムショップにも並んでいて、購入を検討している方もちらほらみかけた。
「色、女、変」石井七歩
そして印象に残ったのがこちらの作品。こちらもベランダ(?)で宴席である。薄手の着物に無数にまとわりつく赤い線は時折風に反応してゆらゆらと揺れていて、これは何を意味しているのかな・・・としばし考え込むなど。
「色、女、変」石井七歩
いくつか並ぶ着物自体はお揃いのようだが、まとわりつく赤い何かの数や分布は異なる。ここらへんが読み取れればもっと楽しめそうな気がする。
「Memory Code」橋本仁
そして床の間に飾られていたこの作品。前面にある複雑な格子状なものに既視感があった・・・そう、中之条ビエンナーレで見た作品にこの格子的なやつ、あったよ、うん、思い出した。
あの時は民家の中に、エネルギー爆発しまくりな印象な作品がいっぱいあった。今回はこちらの作品が1つだけ床の間にかかっている。あの時と違っておとなしめ・・・に感じたけど、土台に塗られている絵の具のタッチには、まだまだエネルギーを感じる・・・(´∀`*)♪
色々観て回っていると、ひょんなところで、ひょんな再会が出来たりするのが、アート鑑賞の面白いところだったりする。
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