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「間違ってる」って言わないよ(「先生」にならないための対話)

「どうして、『どうして?』って聞くの?」
なかなか鋭い質問! よくまあ気がついたもんですな。

そうだよね。「あなたは間違ってる」ってことは、ほとんど言わないよね。言わないようにしているというより、そもそも思わないし、考える癖なんですよ。

だって、「あなたが間違ってる」というためには、「自分は正しい」と思ってなければならないでしょ。だけどね。事実として、人間って間違えるんですよ。勘違いするんですよ。私も◯◯さんも間違えるし勘違いもする。だから、合意できない時に、お互いに「どうしてそう考えるのか?」ということを持ち寄って、確かめることが必要じゃないかと思っているんですよ。

たとえ仮に、2+3という問題で、6と答えた子がいたとしても、
「どうして?」
私は、目の前のたとえば鉛筆を並べてみて、2本の束と3本の束を合わせたら、1、2、3、4、5と、5本になると見えてるよ、と。

  • 自分は間違ってるかもしれない

  • 根拠を示して、人に説明できる

  • お互い合意できることが目標

確証バイアスがかかりまくるネット環境に慣れた人たちがマジョリティになるであろう10年後。「自分は悪くない! だから相手が悪い」と主張する人たちばかりになって、その行き着く先はAIとしか話ができない状態になるのでしょうか。

そんな世界で、広い視野と柔軟な発想と明るい希望を持って、いろんな「小宇宙」の間を飛び回ってもらいたいと思っています。
「精神的自立」と「経済的自立」と「他者との共存」のために。

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