大人も算数(算数erにも、いろいろありまして・・・強算数er、派手算数er、うま算数er、まじめ算数er、暇つぶし算数er、やらされ算数er・・・)
MBA留学のためのGMAT対策、また、お子さまに教えるためとして、お父さまやお母さまが算数の学び直し(と教え方)を教えてほしいというご相談もちらほらと。大学生が「数学わからん」とやって来ることもあります。
算数erにもいろいろありまして。
ゴールのイメージを持つことをまずはお勧めしています。
1.強算数er
高速・正確・テストに強くなりたい
2.派手算数er
いろんな技を繰り出して、華麗に解きたい
3.うま算数er
柔軟な発想で、美しくまたはおもしろく解きたい
4.まじめ算数er
試験範囲の内容を、ちゃんと理解したい
5.暇つぶし算数er
暇つぶしとして、ずーっと遊んでいたい
6.やらされ算数er
何か知らんけど、やれと言われるから仕方なく
これらによってアドバイスの内容や、解法の説明も変えています。
理解のための5ツール(意味、論理、式変形、イメージ、パターン)
1.強算数er志望
いかに最短で、目標点数を取ってしまうか。また、問題を解くときも、速く確実に。頭の回転が速く、細かいことまで考えられて、手先が器用な人が向いています。
*論理と式変形を鍛えましょう。それで勝てます
2.派手算数er志望
必要以上に、派手な点数を取りたい。また、問題を解くときも、型にはまればめっちゃ強い。記憶力が優れていて、また失敗を許容できる性格の人が向いています。
*イメージとパターンを重視してアドバイスします
3.うま算数er志望
どうせやるなら楽しまないと。結果はおのずとついてくる。また、問題を解くときも、新しい方法にチャレンジしたい。人と違った考え方をしたい人が向いています。
*意味とイメージを重視してアドバイスします
4.まじめ算数er志望
確実に成果を上げたい。また、問題を解くときも、とにかく型通り進めたい。細かいところもいい加減にできない性格の人に向いています。
*意味と論理と式変形を重視してアドバイスします
5.暇つぶし算数er志望
成果とかどうでもよい。また、問題を解くときも、できてもできなくてもいい。ずーっとやっていたい。算数沼で遊びましょう。一生掛かっても遊びきることはできません。贅沢です。
*好みに応じてアドバイスします
6.やらされ算数er志望
やらされたい!と思っている人は稀だと思いますが、結果としてやらされているという気分にしかなれないという方は少なくないのかも。
*何かオモシロどころを見つけたいので、イメージかパターンか意味か。。。おもしろいと思えるポイントを探していきます。
例題:たとえばこんな問題
まず、どのアプローチであっても、題意は理解しなければなりません。特に、CANNOT beというところ。大文字にもなっています。親切です。
sとrの取り違えにも注意。rとしてあり得ないものを探しています。
□ 論理的な解法
CANNOT beであることにより注目。rは4s+5以下であって、あり得ないものを探しているわけだから、
そして、sがある範囲に収まっている数なのだから(ー5~5)、外れ値になるとすれば、上の(大きな)値しかないだろう。
□ 式変形による解法
-5 <= s <= 5
-20 <= 4s <= 20
-15 <= 4s+5 <= 25
-5 <= (4s+5)/3 <= 25/3≒8.33
rは、これ以下なので、8.33以下しかありえない
□ 視覚的な解法
グラフを書いてみましょう。慣れてなかったら、s->x, r->y と置き換えて考えてみましょう。
3r<=4s+5 直線の下側
|s|<=5 ー5~5の間
□ やらされな解法(お勧めしません)
rにそれぞれの値を代入してみる
A: -60<=4s+5 ⇔ -65<=4s ⇔ -65/4<=s sは-5~5なのでOK
・・・
簡単な問題ですが、いろいろな解法があります(もっとあるでしょう)。
目標と好みと得手不得手にあったアドバイスを心がけています。
題意を正確に解釈できていない場合も少なくありません(微妙な問題も時々ある)。
ただ慣れてしまえば、むしろ英語のほうが算数はわかりやすいのでは?と感じます。
(中学生や高校生で、海外の学校に行く子もいますが、数学が苦手だった子も英語でやる方が簡単!という感想を持つことが多いです。問題が簡単ということもありますが)
算数だけを取り上げてみても、
いろんな考え方があって、性格があって、楽しみ方があることを知ってもらえるといいなと思っております。