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なぜ映画ラジオ
去年の3月から、「夜から映画ラジオ」という番組をpodcastで配信している。お友達と一緒に、映画についてぎゃあぎゃあと話すというのが趣旨。
「はて、俺はなんでこれをやってるのかな」という具合に、動機がはっきりしないまま続けてきた。楽しいのは確かなんだけど、うまく言語化できなかったのね。
podcastという形で世の中に出すってことは、人の目に(耳に)触れるってこと。だけど認められるように立ち回るのは、凄く苦手。リスナー数や再生数といった数字とどう付き合えばいいのかわからない。
聴いてくれる人がいないのはあまりにも寂しいからInstagramやらでPRを始めたけど、人気稼ぎをやっているように錯覚して最初は居心地が良くなかった(人を巻き込んでやっているだけに、なおさら)。
承認を得るってことについては僕の根っこの部分に関わってくるのでよく考える余地がありそうだけど、人気はあまり動機じゃないんだろうなと最近思い始めた。じゃあどうしてやってるのか。
たぶん、「人とおもしろがりたい」の一点。ふと思い出したのが、小学生のころに夢中で打ち込んでいた漫画連載や新聞づくり。同級生をおもしろがらせたい一心でやっていた。僕自身、つくることをおもしろがっていた。それ以来、お芝居、合唱、イラスト講座…などと形を変え、「おもしろがらせ、おもしろがる」ことはずっとやってきたのだった。これをやっている間はパワフルになれる。
「おもしろがらせる」を実現する手段としてラジオ配信が最適なのかは今もよくわからないけど、少なくとも自分(たち)はおもしろがっている。極端なことを言うと、おもしろいと思えれば、たぶん映画やラジオでなくても良いんだろう。