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海外ニキの反応動画
ついつい観てしまう動画があってね。「◯◯を観た海外ニキ(兄貴)の反応!」というようなの。ゲームやら映画やらを鑑賞している海外の人を鑑賞するのが趣旨。
この種の動画に突っ込みたいところはいっぱいある。
その涙はホンモノ?
そんなにひとりごとを言うもんなの?
そもそも何狙いで自分の反応を他人に見せるのだろう?
感じたことを言語化するとかの「創る手間」を端折ったものって、コンテンツなのか?
…ぶつぶつ…
しかし正直に言うと、僕は楽しんで観ている。
僕が好きなのは、「ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド」の発売日発表ティザー映像に対する反応集。グッズを握りしめたお姉さんや、お友達同士だと思われるグループが、「オーノー…」と呟いたり叫んだりしている。このティザー、僕もリリース時にリアルタイムで「オーノー」していたので、当時のドキドキを思い出す。
先日観たのは、「ゴジラ-1.0」の本編を鑑賞している外国人の反応集。クライマックスのゴジラ討伐のシーンで、いろんな人種の老若男女が固唾をのんで物事の成り行きを見守っている。中には「やったか!?」とか「シキシマー!
」とか叫んでいる人もいる。僕は映画の中身をすでに知っているはずなんだけど、彼らと一緒に緊張して観てしまう。
これ、なんで楽しいんだろうね?
外国人の反応集だからなんだろうか。だとすると、「日本のコンテンツすごいでしょ?」みたいな日本プライドが満たされるから、ってことか?…いや、それはないか。
きっと、人の喜怒哀楽に同調するからなんだろうな。スポーツ観戦みたいなもんなのだろう。TVで中継される試合は、試合の動向だけでなく、スタジアムの様子も映されるから面白い。よく考えると、ゲーム実況も同じようなもんか。
反応動画的なものの良し悪しは、結局考えてもよくわからない。ちょっともやもやする。ひょっとすると、自分がやっているラジオも、似ているところがあるかも知れない。
いずれにしても、人の反応で自分のなにかを満たすだけでなくて、自分が直に触れて感じたことを捕まえ、表現していたいものだなぁ、と思う。