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【インドネシアへ行って①(この話が続くかどうか不明ですが)】

先日、とある国際交流プログラムに参加し、10日間ほどインドネシアに滞在した。食や街の様子、猫の多さなど、カルチャーショックを受けたことは少なからずあったんだけど、それ以上にショックを受け、旅の途中からずっとモヤモヤしていることがある。

インドネシアの人々の親切さと明るさは、一体どこから来るのだろう、ということ。

現地で出迎えてくれたインドネシア人のスタッフ、訪問した全寮制の学校の学生さんや先生、泊まらせてくれたホストファミリー、お店のひと、切符の買い方を丁寧に教えてくれた制服の職員さん…みんな、あたたかな物腰で笑顔だった。外国人である僕に対する態度だからというのではなく、基本的に満ち足りて幸せそうである…ように見えた。

で、帰国する頃には、僕はこう考えるようになっていた。インドネシアの人たちって「自己肯定感」やら「自信がない」っていう概念があるんだろうかと。

たった10日間滞在して、ぱっと見の印象だけで「幸せそう」と断じるのは浅はかだというのは承知している。だが、直感的に感じたあのあたたかな雰囲気は、明らかに日本では持ちにくい種類のものだ。

大変失礼な話だが、僕の中でいま響いている言葉はこうである。「日本って暗くないか」「もっと親切になれるのでは」「全体的に自信喪失すぎやしないか」「他者より自分優先なことが多すぎやしないか」など、など…

ざっくり言うと、僕がいま考えていることは、「もしかすると日本は幸せから結構遠いのでは」ということだ。

いささか極端かつ悲観的なところに振れているのは自覚していて、ちょうど良いところに戻ってくるために、日本や日本人の良いところをこれから集め始めるのだろう。そしてもちろん、幸福について話すときに、個人レベルではそれぞれグラデーションがあることはわかっている。

試しに、「自殺率 国別」で検索をかけてみた。すると、2015年のデータが出てきた(どれくらい正確なのかということは知らないが)。10万人あたりの自殺者は、日本が19.7人で世界で上位18位であるのに対し、インドネシアは2.9人で170位だった。

軽々しく「こうです」と言うつもりはまったくないし、良し悪しを論じるつもりもない。ただ違いってなんだろう、と疑問に思う。

気候なのか、宗教的バックグラウンドなのか。教育の中身の差なのか。食料の自給率なのか。近代の(あるいはそれ以前の)国の成り立ちなのか。あるいはこれら全部が関係あるのかも。

帰国時、日本のご飯が食べたくなり、成田空港のコンビニに入っておにぎりを買った。店員の若い男性は、目を合わせてくれず、ぼそぼそと必要なことだけを喋っているような印象を受け、がっかりした。あくまで印象、たまたまそういう人に当たっただけ、彼の具合が悪かっただけ、そう解釈することもできるけど・・・どうなんでしょうね。


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