エンセンヘンロ:プロローグ
YouTubeで、高校生が東京から大阪まで徒歩で行くという映像を観た。
特に名所とか観光スポットを訪ねるわけでもなく、主に鉄道沿線をひたすら歩いているという内容だった。
これを観ていて、ふと「あ、こういうことしたいかも」と思った。さすがに東京から大阪を真似して歩くのは無謀だけれど(おそらくその高校生は冬休みとかに集中して歩いていたようだ)住んでいるところから行ける範囲の沿線だったらいけるかもしれないと思ったのである。
考えてみれば、自分が日常使う路線とか、近場の路線は降りて歩いたりはするけど、少し違う路線に目を向けてみると、行ったことない、降りたことのない地域や駅はまだまだいっぱいあるし、ましてやその沿線を歩いたなんてこともない。
旅に出ても、結構その街をひたすら歩きつづけることが多い。電車やバスで移動したり、観光名所を巡ったりするよりも、その地域の何気ない風景を後目に、ただただ住宅街を歩いたり、予期しないお店や建物に出会うことを好む自分にとっては、これをもっと身近なエリアで行ってみたらとても面白いのではないかと思い始めるようになった。
歩けば、少しは健康にもいいだろうし、そんなにお金もかからない。ウェルビーイングにもつながりそうだ。これだけ自分にとっていいことづくめであれば、やってみるか、という気持ちになった。
というわけで、とりあえずは関東エリアの私鉄沿線を歩いてみることにした。1回の徒歩距離はだいたい10km前後、2万〜3万歩を目指す。基本は鉄道に沿って歩くのだが、ただ国道とか広い道を歩くのは面白くないから、ちょっと横道にもそれながら、感覚に身を任せて歩いてみる。
タイトルは「エンセンヘンロ」。沿線と遍路、と言いたいところだが、修行するわけでもないし、気軽に自分のペースでやってみようと思うので、ヘンロは辺路とか編路、とかのニュアンスに近い。
いろんな発見や気づきがあることを願って、そのスタートを切ることにした。
※ちなみに、トップの画像は、昔撮った阿佐ヶ谷住宅のもの。今は立派な某大手のマンションが建ち並んでいるが、クネクネしながら歩いて楽しむことを目指していきたいものだ。
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