動画や画像（メディア）をサイネージで使うときのポイント
1) 画像の解像度
オンラインスタジオ上のメディアライブラリ（メディアを保存するストレージ）に画像をアップロードする際には、なるべく表示するディスプレイの近いピクセルサイズであったほうがいいでしょう。
例えば、フルHDのディスプレイでランドスケイプ（一般的な横長スクリーン）で全体に表示をするのであれば、1920×1080ピクセル、ディスプレイの1/4を覆う大きさなら960×540ピクセルが好ましいとされています。さらに背景に画像を配備するのであれば、必ずスクリーンと同じアスペクト比の画像であることをご確認ください。
元画像のピクセル数が巨大な画像は不要ですし、場合によっては思っているような画像が表示されないことだってあります。例えば、3301×2550ピクセルの画像は4Kディスプレイでは効果を発揮しますが、STBが4Kの出力に対応していないという思わぬ落とし穴がある場合もあります。実際、多くの安価なAndroid製のSTBは1280×720ピクセルが限界であることが多いです。
もう少し詳細に裏側で何が起きているか説明しましょう。
4Kディスプレイと4K対応STBが無い限りは3301×2550ピクセルは無意味であり、他の画像と組み合わせて使う場合には尚更それほど大きな画像は必要ありません。これほど大きなサイズの画像はファイル単体だけで34MBのメモリを利用してしまいます（キャッシュやGPUの負荷も考えると64MBくらいになる場合も）。画像はディスプレイの解像度に合わせて、自動的にスケーリングされますが、やはり事前に手動で画像の解像度を調整したものをアップロードした方が画質もファイルサイズもいいものが表示されます。
2) 画像のファイルサイズ
画像は2~3MBを超えるべきではありません。重すぎるファイルサイズの画像は安価なSTBだと表示されない場合があり、NoviSign Studio上でもファイルサイズが大きければ大きいほど処理に時間がかかってしまいます。
3) 動画の解像度
画像の解像度と同じように動画の解像度を調整することで画像以上に効果を発揮します。表示するディスプレイに解像度に合わせたものに調整しましょう。それにより結果的により高品質な動画を捧持します。例えば、元データが854×480ピクセルのビデオウィジェットがあったとして、無理に1920×1080ピクセルの動画にしてディスプレイに表示することは賢いとは言えません。1080ピクセル動画の方が高画質になると思っているでしょうが、実際が逆になります。
なぜか？
ほとんどのユーザーはまず動画のファイルサイズを圧縮することを考えましょう。1080ピクセルにすることで画質が上がるどころか、余計なデータが増えてしまうだけの可能性も。もし840×480ピクセルに圧縮して配信すれば、同じファイルサイズでより高品質な動画を配信することが出来ます。動画は画像と比べるとかなり多くの容量や処理を必要とします。ですので、必要最低限のファイルサイズにまとめることでセットトップボックスとディスプレイへの負荷を最小限にとどめながら、解像度や安定性を最大化できます。
4) 動画のフレームレート（fps）
あまり知られていませんが、以外と大きな違いを生み出すのが動画のフレームレートです。60fps（Frame per second）は１秒間に60枚の写真を撮影して動画にしているのですが、こちらはかなり重たい処理を必要とし、システムに不要な負担をかけてしまいます。もし、アクション映画のような素早く動くシーンでないのなら、ここまで高いレートのフレームレートは必要ありません。多くの場合は30fpsもしくはそれ以下のフレームレートで十分なクオリティの動画を配信することが出来ます。
5) 同じメディアで利用方法が違う場合の注意点
もしあなたが同じクリエイティブを720pと4Kディスプレイ両方で利用したいと考えるのなら、画像や動画をそれぞれにあったものを別で作ることによって、最適化されたコンテンツになります。別々のメディアをアップロードすることで画質も無駄なファイルサイズも解決します。
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