大崎のトミー&マミー vol.1
黒猫のトミー♂と、マミー♀(仮称)は、マンション駐車場の猫ちゃん達のなかでも、お耳カットがなく心配な子たちでした。
マミーは怖がりな女の子。チュールが大好物。
トミーはおとなしい男の子で、食いしん坊。この子も飼い猫だったんじゃないか‥。人に長い間、可愛がられてきたんだろうなと感じさせます。
1月から2月にかけて気温が下がる時期、段ボールハウスの上によく座ってるトミー。コンクリートの冷たさはおなかから全身の体温を奪うのでしょう。
何より、猫を可愛がっているかたによると「マンションには住宅部分と店舗部分があって、特に住宅側の管理組合は、猫ちゃんの餌やりを禁止している」「だけど何年も何年もここには猫ちゃん達がいて、複数の人から毎日ごはんをもらっている」という話。
見守ってくれる人は複数いる。けど、餌やりを認めてもらおうとして動いたり
あるいはこの子達をどこか安全な場所へうつせないかと真剣に考える人はいなかったという事なのか、
少なくともこの子たちに医療処置を受けさせようとしてくれる人はいない様子。
環境が良いとは、とても言えない場所‥、
春までに避妊・去勢手術だけはしてあげたい。耳カットがないことで色んな誤解が生まれ、猫ちゃん達がますます安全に過ごしにくくなってしまう可能性がある。
トミーはお水をたくさん飲んでいて、じっとお水飲み場にうつむいて佇んでいたりする。腎臓になにか問題を抱えているかもしれない。
冬でもお天気の良い昼間にはみんなが日向ぼっこしていて、短い時間でもぬくもりを受けてあたたまってる様子を見ると、少しだけホッとします。
トミーは協力者の猫ボランティアさんのおかげで、無事に捕獲器にはいりました。
一方マミーは、「捕獲器は罠」と知っている子で、美味しいごはんを捕獲器に入れても、チュールを置いても、決して中に入ろうとしません。
扉を固定しての捕獲器慣らしをするも、マミー以外の子が中に入ってパクパク食べるだけ。
それをそばで見ているマミーにも変化は見られず、捕獲器に対する警戒心がとける様子が見られない。
それなら捕獲器を使うのはやめることにし、
キャリーの扉に紐をつけて、遠隔で扉をしめる作戦で、ついに捕獲できました。
くー、やっとだぜ‥!!
マミー、怖いね。ごめん。だけどお医者さんに行って良くなろう。
今回お世話になった動物病院の先生は、手術が無事終わった子を必ず写真に撮ってくれます。
疥癬という、猫ちゃん同士でまじわるとうつる皮膚病にもかかっていたため、アドボケートというお薬もしてくれました。
トミーもマミーも、ひとまず避妊・去勢手術を終えて、耳カットしてあげる事ができました!!
しかし、、、
vol.2に続きます。