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【社内リーダーが見た】テレワーク(リモートワーク)で働くために②:社内の見える化を行おう
こんにちは。株式会社ノベルワークスの下村です。
私は入社4年目、今は主に社内管理(リーダー)をしています。
前回、テレワークを弊社で取り入れた経緯や、課題、ルールや意識する部分など前提のお話をした中で、社内全体の見える化・情報共有が必要だとご紹介しました。
今回は、もう少し具体的に弊社ではどう社内の見えるかを行っているのか、ご紹介したいと思います。
●すべて見える化し共有する
ノベルワークスでは、案件から受注金額、売上、はたまた給与まで、すべてオープンにしています。
オープンにしている理由ですが、前回もご紹介した通り
・社内全体を見渡すため
・オープンにすることでチームでの意識をもつ
ことを目的としていますが、他にも目的はあります。
ノベルワークスでは、基本的には業務・成果物を管理していて、人の管理はしていません。
一人ひとりが、責任をもって業務に取り組み、目指すゴールにたどり着けば働く時間も、場所も同じである必要はないので、人まで管理する必要はないと考えています。
ティール組織と従来の縦型組織のいいとこ取り組織を目指しています。
ティール組織とは
社長や上司がマイクロマネジメントをしなくても、組織の目的実現に向けて進むことが出来ている、独自の工夫に溢れた組織 のことです。
業務においては、ティール組織のような横型に。
⇨横断的に、様々な業務が重なり合う
責任においては、従来の縦型組織のように。
⇨横断しているけど、上と下(上司と部下)に分かれる
よくイメージで出すのは、五輪の輪。
横につながっているけど、縦にもつながっている、という感じです。
テレワークを行う際、どうしても遠隔であることから、従来の縦型組織のような、人の労務管理は難しくなってきます。
したがって、テレワークを導入すると同時に「ティール組織」に近い組織構造にシフトしていく必要があります。
ただ、このような組織づくりを行うためには、従来の管理方法では難しい課題となってくることが多々発生します。
「ティール組織」であるためには、一人ひとりが現状を把握し「今何をすべきか」を判断し業務を遂行する必要があるため、情報の見える化・共有は必須条件となります。
弊社ではどのように管理しているのかご紹介します。
弊社ではkintoneを利用して、業務管理、労務管理を行っています。
そのため、kintoneを中心としたご紹介になりますが、利用するツールは何でも良いと思います。
大切なのは、ツールではなく、使う人たちの意識です。
kintoneは、管理するアプリをマウス操作で簡単に作成できます。
基本的には各個人主導で動いているため、必要な管理ツールを、自分たちで思ったときにサクっと作れる&いつでも作り直せるのが非常に良い所です。
●案件管理
現在どのような案件があるのか、相談中なのか受注したのか、また予算金額や受注金額も含めて、週1回の進捗ミーティングで開発担当も含めて情報共有しています。
金額もあえて共有しているのは、各作業担当者に、どれくらいの期間でプロジェクトを進行する必要があるのかを意識してもらうためです。
相談中案件も含めることで、業務全体のスケジュールを共有しています。
契約~納品と全体感を共有することで、
「自分の作業だけではない」「チームで仕事をしている」
と全体を理解してもらうのが目的です。
↑一糸纏わぬ案件情報。各担当者が連携し、自主的に作業依頼や確認を行っています。
●作業報告
作業にかかった時間、どんな作業を行ったのかを細かく報告してもらっています。この作業報告は、案件と紐付いているため、登録された案件ごとにどんな作業が、何時間(どれだけの作業量)が集計されていきます。
また、ここから各担当者の作業量・業務負荷が見えるので、その中から効率化出来ることはないか(システム化)の検討や、業務効率の見える化も行っています。
↑作業報告として登録された情報が、案件にひも付き、案件に対する稼働集計が行われます。
●評価・査定
作業報告からの成果物や、顧客からの問い合わせ対応を担当した数、社内グループウェアでの発信頻度など、数値に基づいた評価基準としています。
開発チームにおいては、ほとんど全ての業務が可視化されているため、残業(稼働時間)の変わりに基本成果数を上回った成果に対しインセンティブ(残業代的な)が支払われます。
テレワークを行う際の「誰が何をしているのか分からない」疑心暗鬼状態を解消するためにも、この作業内容の見える化は絶対に必要になります。
普段目に見えないような作業も、ちゃんと見える化しみんなで共有することで、縁の下の力持ちな人も評価してあげることができます。
(開発部に関しては、お互いの1ヶ月間の開発量が公開されています。
良い意味に捉え、切磋琢磨してくれると良いなぁという思惑も…。)
「年功序列」という年次横並びな旧態依存の評価基準ではテレワークは成り立たちません。あらゆる業務を可視化し、明確な数値を基準とした評価基準が必要になります。
(このあたりは話し出すと長くなるので、また次回にします。)
●最後に
再三となりますが、テレワークを導入するうえで、どうしても遠隔というハードルはあります。
そのハードルを乗り越えるためにも、個人個人が自立し自覚と責任をもって業務を行うことが必要となってきます。
そのためにも、業務の見える化を徹底的に実施し、誰が何をやっているのかを共有することで横断的な判断が誰もができる仕組みを作っていきましょう。