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2025/1/28 #248 〜日本でもあまり見ない〜
缶のアクエリは遠い海を渡って、スペインに辿り着いたようです。久々に見たし、久々に飲んだ。暑い夏に部活動を思い出しました。
今日はグエル公園とサクラダファミリアに行ってきた。
昨日はちょい曇りだったけど、今日は快晴。最初に行った公園は、散歩日和だった。ヨガ教室やってて、気持ちよさそうだった。
グエル公園もガウディさんの建築物で、バルセロナの街が一望できるスポットがある。色鮮やかなタイルで飾ってたり、ローマ建築を取り入れたりとかなりユニークな公園でした。
そしてサクラダファミリア。今回の旅行で1番行ってみたかったところ。おそらく海外に疎い人でも聞いたことがあるだろうスペインの観光スポット。
ミーハーなので何が凄いのか、なぜ未完なのか知らずに見学したけど、凄かった。こちらもオーディオ解説が丁寧に日本語で説明してくれました。
サクラダファミリアと聞いた時、自分がイメージするのは、俯瞰で見た建設中のでかい聖堂だったんだけど、実際に近くで見ると、門の彫刻から壁の装飾まで凄く細かい。これは時間かかるよなと。しかもちゃんと意味があって、各門や塔ごとにキリストのストーリーになぞるように装飾されている。
またよく観察して見ると、ブロックの色が微妙に違ったりしてて、どこが古くて、どこが新しいのか、建物を通して時の流れを感じられる。1882年から着工されて今に至るまで、それだけの人が携わってきたのかなとか考えると壮大だ。元は1人の人間の頭の中から生まれたものなのに、今でも研究されて、建築中。自分が見に行った時間帯もクレーン車が動いていたし、建物の外側には足場を使って職人が作業をしていた。地下には、模型や図面のある研究室もあった。そういうの見て、本当に建設をずっと続けてるんだなとなんか感動した。
ぼーっと外観を眺めてて、サクラダファミリア建築に関わる職人はいくらくらい貰えるんだろうかとか、サクラダファミリアの目の前のアパートの家賃はどれくらいなんだろうかとかいうくだらないことも考えた。サクラダファミリアの正面に小さな池がある公園があって、沢山いる旅行者の喧騒の中、地元民であろうおじいちゃんたちがボッチャで盛り上がってたのが良かった。
個人的に好きだったのが外観よりも内観。外観のような複雑で、多種多様な装飾がされてるのかと思ってお邪魔したら、とんでもなく広い空間が広がっていた。大木みたいな柱が立っていて、それが枝分かれして天井を支えてる。四方はテーマごとに色の異なるステンドグラスが使用されてて、太陽光が入り込むとキラキラしてて、とても綺麗だった。
オーディオガイド曰く、ガウディさんは森をイメージして内観をデザインしたらしい。言われてみると、1番太い柱はどこか神木っぽさを感じる。1番高い塔が近くの山よりも少しだけ低く建築されているのは、神が作った自然を人間が超えてはならないからだそうだ。そういう細部にも意味があるのって伏線まみれの小説を読むみたいで良い。自然にある形や物を上手く使って、自分のデザインに活かすガウディさんのやり方を見てると、新しいアイデアはいつも2つ以上の既存の要素の複合から生まれるという、昔読んだ本のフレーズを思い出した。
ガウディさんは、自分の生きてる間に完成を見ることは叶わないとわかっていたらしい。だからこそ、将来完成されるようにと図面や模型を残していたらしい。立派。
そんなサクラダファミリアは来年の2026年に完成するそう。ガウディさんが生きてたら、完成品を見て、どんな顔でなんて言うのかな、ぜひ一言聞いてみたい。