洗濯機と壁の隙間
洗濯機と壁の隙間に夫のハンカチが落ちているのを発見した。
いつから落ちていたんだろうと気まずくなりながら、5㎝ほどの魔の巣窟と化した薄暗い隙間のハンカチに気づくなんて、私も随分と立派な家事人になったものだと感心する。
それにしても、昨年末の大掃除以来、隙間に溜め込まれた埃の塊に埋もれたハンカチは、見れば見るほど掃除機嫌いに拍車をかける。なんで気づいてしまったのだろう。やりたくない。
きっと、私が見て見ぬふりを貫けば、墓場まで持っていける案件に違いないのだが、どういうわけか後ろめたさがぬぐえない。
発見から4日後、とうとう掃除に着手。見て見ぬふりは4日が限度だった。
救出したハンカチは思った以上に埃まみれで不衛生極まりないので、処分することに。
ついでに洗濯機の下も排水ホースのところも掃除し、約15分間の死闘に幕が下ろされた。
日頃からちゃんとやって置こう、と言うよりは、気づけた自分を誉めてあげたい。