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巡る季節の中で

もう二月に入った。
一月になったときに一年がすぎる早さに驚いたばかりなのに気付けば二月だ。一年間は思ったよりも短いことなんてもう何回も経験してすでに分かりきっていることなのに、いつまで経っても慣れないし、いつまで経っても同じように驚く。

このまま時間が過ぎて三月になって、四月になって新しい年度が始まって。出会いの季節と呼ばれる春が過ぎればまた夏、秋、冬。一年が経つ。このままいけばすぐにおばあちゃんになってすぐに死んでいくのだろうな。中学生の時、高校生が大人びて見えたのに、自分が高校生になったら思ったよりも子どもだったように、70歳になっても自分が70歳になったと実感できず、いつまでも実際の年齢には追いつけないまま、ある意味ずっと幼いままで死んでいくものなのかもしれない。

そんなこと考えてもどうしようもできないから近くのことだけ考える。今年はいつ桜が咲くのだろうか。
君とはいつまで一緒にいられるのだろうか。

風吹いて君が整えた前髪を 
押さえてるけどかわいいから大丈夫